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放送日・全話感想
土曜日23:30~テレビ朝日系列で放送
第01話 2023年1月14日 父死亡、復活
第02話 2023年1月21日 ひかりが住みつく
第03話 2023年1月28日 ひかりと花火づくり
第04話 2023年2月04日 初めての依頼
第05話 2023年2月11日 クラス会
第06話 2023年2月18日 星太郎の元カノ
第07話 2023年2月25日 妄想と幽霊
第08話 2023年3月04日 父と母の関係
第09話 2023年3月11日 母との再会
第10話 2023年3月18日 花火打ち上げ
↓配信状況はこちらを参考にしてください
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
基本情報
脚本
橋部敦子
『僕の生きる道』シリーズなど数々の人気ドラマを手掛けられています。
登場人物
望月星太郎(高橋一生)
花火師。本作の主人公。
望月航(橋爪功)
星太郎の父。望月煙火店の4代目。星太郎と二人暮らしだったが半年前に死去。おばけになる。
水森ひかり(本田翼)
個人向け花火を依頼しにやってきた謎の女性。弟子入りを志願。
主題歌
ケツメイシ『夜空を翔ける』
過去作との比較
竹内結子さんの主演した映画『天国の本屋 恋火』に少し似ています。
花火師が登場する点と死者が登場する点が一緒です。といっても花火にはもともと送り火や迎え火の意味合いがあるらしく、死者や霊との親和性が高いからでしょう。空に向かって打ち上げますし。特段『天国の本屋』を強く意識したわけではないと思います。
全体の感想
会話劇の面白さ
このドラマは一応星太郎の成長を描いていますが、基本的にはドラえもんのび太のように特に主人公が成長しない会話劇です。
ただ、その会話が面白かった。
それぞれのキャラクターが俳優のイメージに合っていたからだと思います。
橋爪さんは飄々としたコミカルな父親のイメージがありますし、
高橋一生さんは、『カルテット』でのイメージだと思うのですが、理屈っぽいけど気が弱い男って感じがしますからね。
二人が上手いのは当然というか、特に驚きはないのですが、本田翼さんもひかりを好演していたと思います。
「本田翼史上最高なんじゃないか?」って感じがしましたね。
生意気なことをズケズケ言うけど、どこか過去に影がありそうな不思議な女性。突然転がり込んできたのに、ずっと前からそこにいるかのような”なじむ”感じは本田翼さんにしか出せないかも。
何も起きないといっても幽霊と妄想の父親が対峙する展開とか面白かったです。
出会い直し
何かと理由をつけて"やらないこと”を選んできた星太郎が父の幽霊やひかりとの交流を通して成長していくストーリーなのですが、「出会い直し」というテーマが設定されて一貫性がありました。
父との出会い直し、母との出会い直し、を通して、星太郎は花火とも出会い直すんです。「お客さんが気付かないような色の変化にこだわりたい」という境地にまで至りましたからね。
初回で「花火がどんなだったかなんて誰も覚えていない」というひかりのセリフにも答えています。
そして、花火との出会い直しとは星太郎自身との出会い直しでもあるわけです。
花火のエモさ
やっぱり花火を見ると無条件に感動しますよね。
4・5回打ち上げたのは多すぎかもしれませんし、毎回ケツメイシの曲が流れるのもしつこい気はしますが、同じものを見上げるっていう行為の特別感は伝わってきました。
まとめ
ずっと観ていられるような楽しいドラマでしたが、10話で終わってしまうところにリッチさがありますね。