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第8話はほぼ星太郎と父の会話で構成されていました。ストーリーとしてはそれほど大きな展開はありませんでしたが、気になることもありました。
放送日・あらすじ
放送日
2023年3月4日(土)23:30~テレビ系列で放送
あらすじ
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6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
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キャスト|土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)
感想
頭が痛い
第8話はほとんど星太郎(高橋一生)と幽霊の父(橋爪功)の会話で構成されています。
面白かったのが”頭が痛い”ことを両者が利用していた点です。
星太郎は嘘をついていた父への怒りや呆れが頭が痛いことで増幅されていくんですね。
一方の父は話すのをためらったりはぐらかしたりするときに「頭は大丈夫か?」って話題をそらそうとするんです。
それが余計に星太郎の怒りを増幅させていくことになって、何に怒っているのかわからなくなっていくんです。
母との別れ
理代子(原田美枝子)と父の別れの回想シーンが橋の上だったのが印象的です。
思えば花火工場は人里離れた山奥に位置しています。
「”あっちの世界”と”こっちの世界”を行き来していた」という言葉もあって、花火工場自体が一種の異世界なのかもしれませんね。
出会い直し
理代子は父との愛人関係を「出会い直し」と表現しています。
この詩的な表現に星太郎は呆れていましてが、今星太郎と父がやっていることはまさしく出会い直しなんですよね。
今後母と星太郎も出合い直すのかもしれません。
父が死んだことで生きているうちはしなかったような会話をして成長するのがこのドラマのテーマだと思うのですが、前回星太郎が多くの時間を過ごしたのはただの妄想であることが発覚しています。
つまり、父の幽霊と星太郎はこの時点でほぼ初対面なんです。
結構ドラマの根幹にかかわることだと思います。
本当の意味で父や母と和解するのは残りの2話かもしれませんね。
「すまん」の真相
幽霊の父は星太郎の作り上げた妄想の父とは違い別人格です。
妄想の父は星太郎の内面の葛藤を表現してはいるものの最終的には落としどころを見つけてくれます。
一方幽霊の父はそういうことはしません。
それが一番表れていたのが最期に言い残した「すまん」の意味です。
幽霊の父は星太郎に内緒で理代子に会っていたことについては決して謝らず、隠し通せなかったことだけ謝罪します。
星太郎が抱いている母への誤解を解きたいという強い意志を感じます。
まとめ
最終回へ向けて、母との和解が花火とともに成し遂げられるのだろうと思います。
星太郎が結婚に踏み出せない理由は母と暮らせなかった幼少期のトラウマにありますし、父は花火を使って高嶺の花である理代子に告白しています。
そうすると、ひかりと星太郎の関係性にも変化が生まれる可能性もあるような気がします。
むしろそうならないと、ひかり(本田翼)が単なる野次馬ってことになっちゃいそう。