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放送日・あらすじ
放送日
2023年3月11日(土)23:30~テレビ朝日系列で放送
あらすじ
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6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
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キャスト|土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)
感想
復讐計画
主人公・星太郎が長年抱えている苦悩の根源である母との再会が今回のトピックであるのに案外熱量は低かったです。
つまらないという意味ではなくて、もともとの会話劇の面白さに戻った気がします。
星太郎の使う「凄い」の意味をめぐるやりとりや、3回登場するほぼ差がない選択肢で迷う星太郎の描写は面白かったですね。
特に星太郎の迷うシーンは3回中2回が復讐計画に対するためらいのために星太郎が作り出した「やらない理由」なのに対し、最後の一回はポジティブな意味を持っていました。
ひかりの「迷うのは対して差がないからです。」っていうセリフも端的でよかった。
ひかりも星太郎の性格を理解していて、復讐なんて大それたことができないことや、母親と実際に会うことが星太郎にとって大切な意味を持つであろうことを理解し、わざと挑発するような物言いをしているあたりもほっこりしました。
喫茶店
母との喫茶店での再開の場面二人の心理的な距離を示すかのように、星太郎はテーブル席に腰掛けます。
二人の間には窓から光が差し込んで2つの空間に分けられていました。
そのあとのコーヒーを淹れるシーンといい、ちょっと作為的過ぎる感じがして私は好きではありませんでした。
母親に懐柔されまいと食事にも手を付けない星太郎、作ったのがオムライスという子供っぽい料理なのも30年間の時の経過を感じさせます。
出会い直し
星太郎は意を決して口を開きます。
星太郎の心づもりとしては30年間の親子の空白を埋めるためにやってきたのでしょう。
そういう話を一切しない母と、にもかかわらず少しずつ心を許そうとしてしまう自分へのいら立ちが感じられました。
一方の母親は30年間を言葉で語りつくすことは不可能だと達観していて、未来志向の関係性を望んでいました。
ある意味誠実というか、星太郎の歩んだ30年間の苦悩を尊重する態度とも言えますね。
許しを請うことも弁解することもなくありのまま受け入れあうということですからね。
「出会い直し」という言葉は前回も登場しています。
このドラマのテーマの一つでしょう。
「やり直す」でも「再会する」でもなく、あたかもまるで初めて出会うかのように「出会い直す」ってかなり達観した考え方です。
それでいいのか、星太郎
あっさり関係を修復した星太郎は母とまるで恋人同士かのようにデートに出かけます。そそくさと出かける感じが、前半のためらいたっぷりの星太郎と対照的です。
なんとなくドラマ『プライド』での木村拓哉と松坂慶子を思い出しました。
あれもマフラーをプレゼントされていました。最後駅に置いてくんですけどね。
このドラマの最大の懸案事項であった母との関係が解決してしまいました。
最終回は何をするんでしょうね。
まとめ
ここ最近、大声を張り上げて言い合う展開が続いていたのであっさりした展開には肩透かしを食らった気分がします。
でもどちらかというと最近のテンションが高すぎただけで、もともとこういうドラマでした。
最終回打ち上げる花火にどんな意味を込めるのか期待したいと思います。