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トリリオンゲーム【第7話感想】信用の大切さ

 

 

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目黒蓮さん、佐野勇斗さん、今田美桜さん出演ドラマ『トリリオンゲーム』第7話は自社製のメディアにこだわるハルがトリリオンTVを開設するストーリーでした。二人の魅力的な新キャラクターが登場し、ゲーム事業で露呈したハルとガクの溝がより高次な形で解決しました。

 

放送日

2023年8月25日(金)22:00~ TBS系列で放送

あらすじ

あらすじ|TBSテレビ 金曜ドラマ『トリリオンゲーム』

配信状況はこちらをご確認ください↓
トリリオンゲーム - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

キャスト

ハル/天王寺陽(目黒蓮)天性の人たらし。
ガク/平学(佐野勇斗)パソコンオタク。ハルの中学時代の同級生。
黒龍キリカ (今田美桜)ドラゴンバンク取締役。一真の娘。
高橋凜々(福本莉子)堅物な就活生。社長。
長瀬忠則(竹財輝之助)キリカのボディーガード兼秘書。
祁答院一輝(吉川晃司)「祁答院ベンチャーキャピタル」の社長で投資家。
黒龍一真(國村隼)「ドラゴンバンク」を一代で築き上げたカリスマ経営者。

相関図はコチラ↓
相関図|TBSテレビ 金曜ドラマ『トリリオンゲーム』

感想

完成度の高い回でした

ここまでハルとガクの関係性について5・6話でモヤモヤ感が生じたまま進んでいました。
最終的には合流したものの、ハルは利益重視で利益のために仲間を躊躇なく切り捨てようとしたことは実は解決していません。
そのモヤモヤ感が今回説得力のある形で解消されました。
もし観ていない方は是非5・6・7話を通して観てほしいですね。

また、エピソード全体を通して「信用」というテーマが貫かれています。
順番に振り返ります。

ネットテレビ

ネットテレビといえばABEMAを思い浮かべますが設立の経緯はかなり違うようです。

ABEMA - Wikipedia

このドラマは既得権を持つ古参のドラゴンバンク・黒龍に何も持たない新参のハルたちがハッタリと創意工夫で挑戦する物語です。
そして、地上波放送には免許が必要なので、新規参入がほぼ不可能な業界です。
かつてライブドアによるニッポン放送買収なんてこともありましたが20年前です。

ニッポン放送の経営権問題 - Wikipedia

つまりテレビはこのドラマにピッタリの題材なんですよ。

ハルにメディアを牛耳っていると言われている黒龍もテレビ局自体は保有しておらず、NETFLIXっぽい動画配信を手に入れていました。
このドラマを作っているのはテレビ局であるTBSですし、このあたりの事情にはリアリティがありましたね。
そして少なからず自己批判的な内容でもありました。

放送利権 - Wikipedia

上のWikipediaのリンク先の記事は記事としての質は低そうですが、今回取り上げられた日本の地上波放送の問題点がまとめられています。

キャスターのあかりとプロデューサーの功刀

天気予報専門チャンネルの買収からはじめるというリアリティも良かったのですが、今回は何と言っても二人の新キャラクターがストーリーに説得力を与えていました。

あかり(百田加奈子)は報道を志していたのにバラエティ番組で表層的な内容にしか携われていない、容姿と人気でしか評価されていないことに不満を抱いていました。

功刀(津田健次郎)はスポンサーの顔色をうかがうテレビ局の報道姿勢に疑問を抱き失望しています。

彼らが自己実現を成し遂げることがトリリオンTVの成功につながるようになっているんです。

情報収集能力

まず最初に問題となったのがトリリオンTVの薄弱な情報収集能力です。
ハルは情報系Youtuberなど一般視聴者の提供する情報をネットワーク化することで対応します。

ここまではいかにもハルが考えそうなアイデアですし、似たようなものを現実社会でも見たことがあるので予想の範囲内でした。

ただ、立てこもり事件が起きた時の描き方が他のドラマと違います。
視聴者の手により現場の情報がいち早く届けられるというシステム面の成功だけでなく、その限られた情報で事件の状況や推移を伝え続けるあかりのキャスターとしての才能に注目していた点が面白いんです。

あかりが伝えたかったシュークリームの隠し味をハルが聞いていたのも良かったですね。

ロシアンルーレット

もう一つ抱えた問題、こっちの方が重要なのですが、大口スポンサーのミスリルフォンの製品不具合を報じるかという問題が生じました。
まさしく功刀が過去に経験した挫折そのものです。

トップオフとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書

ここでは前回までのゲーム事業におけるダークなハルが顔をのぞかせます。
「やっぱりハルの本質は金の亡者だ」となったところでロシアンルーレット・時限爆弾ゲームが繰り広げられるんです。

中華料理の回転テーブルをいつ発火するかわからないスマホが往復する様子は映像として面白いです。
「発火したって大したケガにはならない」と開き直るミスリルフォン社に「だったら使ってみろ」と迫る様子はマフィア映画っぽくてスカッとしますし、「酢豚お嫌いですか?」というセリフもおしゃれでした。

ハルが独断で交渉に持ち込んだことについても個人の責任で片付けるためという理屈があり納得感がありましたね。

もっとこういうひりひりする展開を見たいんですよね。
ギャンブラーのように度胸とハッタリで勝負する姿がハルには似合っています。

発電機の屋内使用は大変危険です! | 東京くらしWEB (tokyo.lg.jp)

信用の大切さ

ハルが報道を始めたのは放送局としての信用を得るためでした。
功刀に語った「まずい釣り餌に食いつく魚がいない」という話は、ゲーム会社の件で生じたハルとガクの方向性の違いを解消する内容です。

これまでもハルのハッタリとガクの才能が合わさることで何でも成し遂げられると主張していましたが、今回その解像度が増したというか、ハルがガクの真摯さに学びバージョンアップしているんですよね。

ミスリルフォンも問題に真摯に対応したことでかえって消費者の信用を得たことも語られています。

ハルの行動で誰も損をしていないですし、ハルたちが目指す理想の一端が見えたような気がします。
これまでハルはただのウソつきでしかなかったり、拝金主義者かのように描かれていたりで応援する気持ちがなえていたのですが、今回で再び魅力的になりました。

おわりに

テレビドラマがテレビ局(特に報道)を描くときって、かなり自己批判的な内容になる傾向があるのはなぜなんでしょうね?

毎回面白さが記録更新されていくここ数話の流れが最終話まで続けばいいですね。

関連リンク

原作漫画は電子書籍で

稲垣理一郎/作画:池上遼一『トリリオンゲーム』