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堺雅人さん、阿部寛さんをはじめとする日曜劇場オールスターが出演した『VIVANT』第7話が放送されました。乃木の父ノゴーンベキに関することなど新たな情報が次々に盛り込まれこのドラマの全貌を把握するのが困難になってきました。一方でストーリーは父と子の話に収斂していきそうですね。
放送日・あらすじ
放送日
2023年8月27日(日)21:00~ TBS系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらか公式サイトをご確認ください↓
VIVANT - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
キャスト
乃木憂助(堺雅人)
野崎守(阿部寛)
柚木薫(二階堂ふみ)
NOKOR(二宮和也)
黒須駿(松坂桃李)
ノゴーン・ベキ/乃木卓(役所広司/林遣都)
相関図はコチラ↓
日曜劇場『VIVANT』|TBSテレビ
感想
公安と別班
公安と別班の会議の様子がクロスオーバーする形でテロ組織・テントの正体とその首領・ノゴーンベキについて語られました。
このドラマのバルカという架空の国は複数の国の要素を掛け合わせて作られているのだと思います。
今回はアフガニスタンの要素が強いように思いました。
とはいってもあまり似ていないんですけどね。
ノゴーンベキが「緑の魔術師」を意味するあたりが中村哲氏を連想するぐらいでしょうか?
というのも、このドラマ内ではソビエト連邦や共産圏の存在が無かったことにされているんですよね。
テント側の動き
ようやく二宮和也さんの役名がNOKOR(ノコル)であることが分かりました。
元公安のノゴーンベキは日本に裏切られて日本への復讐を企図しているようです。
それにしても別班が動き出したと知っただけでアジトを引き払って移動するほど別班を恐れているんですね。
初回も思ったんですけど、別班は公安とは異なり非合法な行為を行うとはいえ、なぜそこまで恐れる理由があるのか今のところ説得力がないんです。
乃木と柚木
もう一つ気になるのがテントは日本を最終目標にしていると言っていますが、彼らは遊牧民のような生活を送っているだけで日本国内に工作員がいるようにも見えないです。山本はポンコツでしたし。
そうなると柚木がテントの工作員であるという可能性が高いんじゃないかな?最終目標を実行する人間を新キャストで補うことはないでしょうし、格の面から言って彼女が有力です。
乃木は別班の構成員として恋人や家族を作ることなく孤独に生きてきました。
彼の住む日本家屋が昭和のような空間なのは彼の中で時間が止まっているということなのかも。
そんな彼がなぜ柚木に惹かれているのか理由がはっきりしません。
赤飯や目玉焼きの料理描写は温かい家庭の表現なのかもしれないですけど、妙に蘊蓄くさいのも気になります。
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再びバルカへ
野崎が急にリュウという男の話をしました。
実在するのかは別として、乃木が何か不穏なことを考えているであろうことを察して警告したのでしょうね。
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それに呼応するように乃木は野崎の手を握り協力を求めました。
この時点で乃木は別班を裏切り独自の行動をとることを決めていたのですね。
追う側と追われる側でありながら奇妙な同盟関係が結ばれている感じはルパン3世の感じなのかな?不意にあんな早口で難しめな慣用句を言われても「なんて?もう一回言って」とならないのは流石です。
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発信器を仕込まれることも織り込み済みで、逆にそれを利用することで野崎やチンギスを別班にも知られることなく指定の位置まで誘導するつもりだったようです。
この展開自体はよくあるのですが、坂を下るときに追手の視界から外れる一瞬を利用するというトリックは初めてみました。
馬上で布袋を奪い合うような競技はククパルやコクボルと呼ばれるものだと思います。
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乃木の裏切り
さて、ここまでは情報量は多いものの、それほど面白いという訳でもない第7話でしたが、終盤で一気に盛り上がりました。
計画の最終確認のシーンからスムーズに実行のシーンへ移るのは見やすいんですけど、このドラマの難点として、次々に新たなキャラクターが登場しては特に感情移入する余地もなく退場していく点にあります。
別班の黒須と乃木以外の別班メンバーは自己紹介しただけでお役御免となってしまいました。
珠城りょうさんなんてインタビューにも答えているのに残念です。
珠城りょう『VIVANT』別班員の俊敏さを出すために猛特訓したこととは|TBSテレビ
防弾チョッキを脱ぐように指示したのは乃木でしたね。
注意深く視聴していた方ならこの時点で乃木の思惑を予想できたのかも。
ノコルは自分に兄がいることを知っていたようです。
ノゴーンベキは手元に妻と乃木の写真を置いていたし、ノコルもそのことを知っているので、兄に対して嫉妬のような感情を持っているのかも。
おわりに
感想というより、思ったことの羅列になってしまいました。ビックリしたり納得したりはするものの感情はあまり揺さぶられないドラマです。
次回から分かりやすく「父と子」の物語になりそうです。
兄弟の話もあるので「カインとアベル」のような感じもあるのかも。
でもそういうタイプの話ってキリスト教的な価値観が根底にあるように思います。
それを多神教が基礎にある日本でどのように描くのか興味深いですね。