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トリリオンゲーム【第3話感想】ハル(目黒蓮)がホストクラブに潜入

 

 

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目黒蓮さん、佐野勇斗さん、今田美桜さん出演ドラマ『トリリオンゲーム』第3話は歌舞伎町のホストクラブに潜入するというお話でした。これまでのような目標に向かって突進する感じとは異なり、歌舞伎町の生態を解き明かしながら攻略していくような展開であまり面白くなかったです。

 

放送日・あらすじ

放送日

2023年7月28日(金)22:00~ TBS系列で放送

あらすじ

あらすじ|TBSテレビ 金曜ドラマ『トリリオンゲーム』

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トリリオンゲーム - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

キャスト

ハル/天王寺陽(目黒蓮)天性の人たらし。
ガク/平学(佐野勇斗)パソコンオタク。ハルの中学時代の同級生。
黒龍キリカ (今田美桜)ドラゴンバンク取締役。一真の娘。
高橋凜々(福本莉子)堅物な就活生。社長。
長瀬忠則(竹財輝之助)キリカのボディーガード兼秘書。
祁答院一輝(吉川晃司)「祁答院ベンチャーキャピタル」の社長で投資家。
黒龍一真(國村隼)「ドラゴンバンク」を一代で築き上げたカリスマ経営者。

相関図はコチラ↓
相関図|TBSテレビ 金曜ドラマ『トリリオンゲーム』

感想

まず整理すると……。

ハルたちの大目標は、1カ月の売上2000万円達成して、事業売却を成立させることでした。

そのための手段として歌舞伎町のホストクラブでナンバーワンになることと、五感を使って花を選ぶことに慣れた客にオンラインで花を買わせるというハードルを乗り越えること、の2つが課題として浮上してきたわけです。

平均的な花屋の売上や歌舞伎町での花の売上が示されて、「目標を達成するには歌舞伎町しかない」と思わせるのは良かったです。

これまでこのドラマはハルがはったりで時間を稼いでいる間に、ガクが地道に解決策を模索するというのが基本パターンでした。
今回で言うと、ホストクラブでナンバーワンになるというのがハル(目黒蓮)の担当で、フォトグラメトリで実際に花に触れたかのような体験を可能にするのがガク(佐野勇斗)とリンリン(福本莉子)の担当でした。

「フォトグラメトリ」とはどういうもの? (nissha-comms.co.jp)

ただ、ホストクラブって基本的に生き馬の目を抜くような世界なので、ハルのはったりがこれまでほど目立たないというか、むしろホストとしては正攻法なのではないかとすら思えました。

倉科遼さんをはじめ、ホストを描いた漫画はドラマ化も結構されていて、ホスト業界って珍しくはないんですよね。

 

禁止事項

入店した際、ハルたちは禁止事項を伝えられます。
客に職業を聞く、人の客に手を出す、客引きをするなどです。
これらのタブーは歌舞伎町というエリアがほかの地域とは違う独自の経済システムを作り上げていることの手がかりとなっています。

禁止されているのには理由があるのだから、ルールを破ることで実態を知る手掛かりになるわけです。

例えば、ガクは客がキャバクラで働いていることを結果的に聞きだしてしまいましたが、これは歌舞伎町では花を互いに送りあっているということを彼らが知るきっかけにもなりました。
他にも歌舞伎町の人たちが意外と義理堅いことや記念日が大量に設定されていることなどもこれらのタブーなどをきっかけに判明していきます。

歌舞伎町の生態系を知ることでそれを攻略していくという話なんですが、前回までの勢いがありませんしわかりにくいんですよね。
もう少し張り紙に箇条書きするぐらいの方が分かりやすかったかも。
それに義理堅さを突破する理由としては説得力があまりありませんでした。

酒を売る

ナンバーワン競争に負けそうになったハルは桐姫(今田美桜)の仕掛けた「私に合うお酒を出して」という勝負に缶ビールを差し出しました。

これは『ウルフオブウォールストリート』を思い出しましたね。
何の変哲もないペンを渡されて「このペンを売ってみろ」っていうやつです。
たしか、ペン自体の価値ではなくて、そのペンを使って得られる体験や効用をアピールすることで売り付けることができるという話だったと思います。

本作でも店で一番高いお酒を差し出したヒロト(黒羽麻璃央)に対して、ハルは一緒にビールを飲むという体験、ハルを勝たせることで得られる価値を売り込んだということなんでしょう。
『ウルフオブウォールストリート』と違うのはお酒の値段を彼女自身に決めさせるという要素を加えた点ですね。

 

成功したものの……。

ハルたちの計画は成功し、無事1億円を手に入れたものの、ドラゴンバンクにパクられてしまいました。

確かに彼らのアイデアは優れていましたが、技術的には人力AIでしたし、簡単に模倣できるんですね。
ハルたちは良いとしても、蜜園(余貴美子)の見通しは甘すぎたような気がしてしまいます。
先行されるとまでは思わなくても模倣されることは予測出来たんじゃないかな。
彼女は反面教師なんですかね?

あと、恵さんや八代弁護士が登場する『ひるおび』風の番組内でドラゴンフラワーの特集をしている描写がありますが、「それってTBSとして大丈夫なの?」って思っちゃいましたね。
このドラマに限らず、なぜかドラマ内に登場するワイドショー番組って批判的に描かれることが多いですよね。
不思議な現象です。

ほかにもフワちゃん、あのちゃん、アンミカさんも特に意味なく登場していたし、なんか落ち着かない回でした。

 

おわりに

これまでほどは面白くありませんでした。
私がこのドラマを好きだったのは社会で常識とされている価値観を打破するようなはったりと勢いだったのですが、ホストでナンバーワンになっても感動しないんですよね。
まぁ、次回からはまた別の話が始まるので来週に期待します。

関連リンク

原作漫画は電子書籍で

稲垣理一郎/作画:池上遼一『トリリオンゲーム』