本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。
多部未華子さん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さん出演ドラマ『いちばんすきな花』第2話が放送されました。4人の細かな人物設定に応じた緻密なやり取りは観ているだけで楽しくなります。交換ノートや教室移動と言った日本人共通の思い出がトリガーになっているのも分かりやすいです。
放送日・あらすじ
放送枠
フジテレビ 木曜日 22:00~
放送日
2023年10月19日
あらすじ
配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
いちばんすきな花 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
基本情報
原作
ありません
脚本
生方美久(過去作:『silent』)
キャスト
潮ゆくえ(多部未華子)
春木椿(松下洸平)
深雪夜々(今田美桜)
佐藤紅葉(神尾楓珠)
潮このみ(齋藤飛鳥)
望月希子(白鳥玉季)
穂積朔也(黒川想矢)
白石峰子(田辺桃子)
相良大貴(泉澤祐希)
小岩井純恋(臼田あさ美)
赤田鼓太郎(仲野太賀)
相関図はコチラ↓
いちばんすきな花 - フジテレビ (fujitv.co.jp)
感想
まず気になること
基本的に最初から最後まで面白く拝見していたのですが、ちょっとだけ頭の片隅に引っ掛かっていたことがあります。
これは私の考えすぎだと思うし、私の見方が正しいとは毛頭思っていないのですが、どうしても気になるんですよね。
それは「冒頭同窓会で再会したゆくえ以外の3人は何も悩みを抱えていないのか?」ってことなんです。
どこかで「繊細な私たち」とそれ以外に線引きされている気がするんですよね。
でも第1話でそうだったように、ゆくえが気付いていないだけで、彼女たちも何かしら傷ついているのかもしれないのに、そこには言及されないんです。
ゆくえの中に太宰治的?な優越感を感じてしまったんですよね。
「分かる人」と「分からない人たち」で線引きしてしまうのはどうなんでしょうね?
ある時は分かる側であり、ある時は分からない側なのが人間普通だと思うので、色分けされちゃうと「ちょっとなぁ」って感じです。
「みんなと同じ気持ちになれない」というセリフが出てきますが、「なぜみんな同じ気持ちだと決めつけているの?それってみんなに気持ちを強要しているのと同じなのでは?」と思っちゃいました。
交換日記と教室移動
このドラマは学生時代のトラウマ的な思い出が今の人格に響いているというお話なので、交換日記や教室移動などの懐かしいワードが登場します。
交換ノートをやったことがない人でもその存在は知っているでしょうし、基本的に学生生活は日本全国ほぼ共通の思い出なので共感を得やすいですね。
「交換日記は自然消滅する」というのはあるあるですが、さらにその先を追求することで交換日記を嬉しそうに携えて同窓会に現れる人の無意識の加害性(悪気のない無頓着さ)にまで言及するのは面白いですね。
教室移動については「席」と関連して登場します。
席を与えられればそこに存在できるが、それを取り上げられると居場所がなくなってしまう、この考え方もそれほど目新しいものではないですけど「教室移動」と関連付けられることでビビットに感じられますね。
ちびっこ相撲
ちびっこ相撲の話は一般的だと思います。
例えば甲子園で大阪桐蔭のような有名私立高校と地方の公立高校が対戦した時に、観客の判官びいきが行き過ぎて、まるで強豪校の選手たちがヒールのように扱われてしまうことは良くあります。
サッカーの天皇杯ではプロがアマチュアに負けるという現象が毎年起こります。
こういう時ってサポーターは激怒するし、負けた選手たちは結構いたたまれない感じになるんですよね。
スポーツ観戦が好きな人にとってはそれほど特別な感情ではないと思うんです。
「感動した」と思いながらも、心の片隅で負けたチームのことに考えを巡らせているひとは多いのでは?
まぁ、ゆくえが言いたいのはそういうことじゃなくて、先読み癖が沁みついたせいで、人間関係が自分の想像だけで完結閉まっている状況についてだと思うので、ちょっと違うかもしれませんが……。
忘れ物
もう一度会うための口実に忘れ物を使うというのもドラマでは良くあることですが、このドラマでは非常に繊細に描いているので新鮮に感じます。
4人の会話にはそれぞれの背景事情からくる思いやりや配慮が溢れていて、「なぜこのんな言い方をしたのか?」を考えて観るとさらに楽しめそうです。
そして配慮しあう心地よい空間の中にも彼らの価値観は端々に反映されていて、「緻密だな」という印象を受けました。
おわりに
今のところあのストーカーっぽい男性は断トツで害を与えています。
彼は自分のプライドを守るために夜々を「酸っぱいぶどう」にして合理化しているですね。
FODアプリのダウンロードはコチラ