本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。
石原さとみさん・亀梨和也さん出演ドラマ『Destiny』第5話が放送されました。次から次へとほのめかすような周辺情報は与えられるのですが、核心に触れることがなく、見ていると迷子になってしまいそうになります。結局何を証明すればゴールなのか?わからなくなってきました。
放送日・あらすじ
放送枠
テレビ朝日火曜日 21:00~
放送日
2024年5月7日
公式サイト
基本情報
原作
ありません
脚本
吉田紀
(『Dr.コトー診療所』『リエゾン』)
キャスト
西村奏 石原さとみ
野木真樹 亀梨和也
森知美 宮澤エマ
梅田祐希 矢本悠馬
及川カオリ 田中みな実
相関図はコチラ↓
感想
う~ん
今回は正直に言って面白くなかったです。
物語の大半が奏(石原さとみ)の父親が残したボイスレコーダーの内容だったのですが、ほとんど新情報がないんですよね。
まず、前回終盤に高畑淳子さん演じる上司から「この人に会ってみなさい」と紹介された男も「ノートがあります」という、割とどうでもいい情報を教えてくれただけでした。
結局主人公が「そういえば、なんかボイスレコーダー持っていたなぁ」とふと思い出して見つけ出しただけですよね。
「死をもって真実を封じ込めた」と言ってましたけど、真実に当たるようなものは見当たりません。
音声に続きがあるのかな?と期待していたのですが、そのまま終わってしまいました。
音声の内容
父親の遺した音声は検察の事件の展開を時系列で整理してくれていて、わかりやすかったです。
でも、これまでにも「裁判になって証言が覆された」という話は聞いていましたし、当事者の父親の視点で困惑が記録されているだけなんですよね。
この佐々木蔵之介さんの証言台で困惑する演技は素晴らしいと思います。
明らかに自分を標的に敵意を向けてくる男と対峙し、理不尽だと思いつつも飲み込まれていく感じは説得力がありました。
証人ですから質問に答えることしかできず、答えたところでその先は封じられているしなす術がないんですよね。
でもこの音声の中で、メールについては発見当初から怪しいと思っていたこと、父も証拠としての信ぴょう性に欠けると主張していたことが語られていたし、発信された時刻に秘書が何をしていたのか確認しないのは父の落ち度ですよね。
あの罠を仕込んだのが野木だとして、その手法は強引だし元同僚の奏の父を標的にする非情さはあるものの、弁護士としてはむしろ当然の主張です。
「政治家を逮捕した以上有罪にしなければいけない」というプレッシャーにより、怪しい証拠に飛びついた検察の組織のほうが問題あるように思えてしまいます。
父の思いも野木への恨みというより検察組織に見捨てられた無力感のほうが強かったですしね。
父の認識として「自分の詰めが甘くて失敗した」とかそういう自責の念が死の原因になっていれば納得いくのですが、彼は「自分の正義を貫く」として死んでいます。
考えられる可能性
あり得るのは「実は父は死ぬつもりはなかった」という可能性ですね。
出頭する前に記録を残しただけで、その後何者かに殺害されたという可能性はありますし、そのほうが展開としては面白いです。
ただ、彼をあの時点で抹殺する必要があるのかはよくわかりませんけどね。
私がイマイチこのドラマを楽しめないのは、結局主人公が何を明らかにしたいのか不明瞭だからなんだと思います。
まず仮説を立てて検証し、得られた証拠から次の仮説を立てるみたいな順序がなくて、「父の死には野木が関わっているらしい」というところでずっと停滞しています。
貴志
奏を取り巻く三角関係のうち、貴志は過去に蓋をして平穏に生きていくという選択肢を代表しています。
運命に引き寄せられる奏と真樹(亀梨和也)の前では彼に勝ち目がないですよね。
彼は結婚のことも奏の気持ちを顧みずに自分のペースで決めていたし、共感できる面がない男です。
医師でありながら守秘義務を簡単に破るし、どこか怖いです。
おわりに
そういえば『Nのために』でも火事が起きていましたね。
あのドラマでは火が重要な意味を持っていました。
次回からようやくこのドラマのやりたかった元恋人が容疑者と検事として法廷に立つという展開に入っていきそうです。
結局奏は何を調べてるんだっけ?