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ブルーモーメント(フジテレビ・水曜10時・山下智久)第2話感想

 

 

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山下智久さん出演ドラマ『ブルーモーメント』第2話が放送されました。レスキュー隊の使命を果たすために正確な予測が必要とされること、勝ち筋を見出しそれを実行するという基本の流れが描かれました。良いところもイマイチなところもありました。

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ水曜日 22:00~

放送日

2024年5月01日

公式サイト

ブルーモーメント - フジテレビ

基本情報

原作

小沢かな『BLUE MOMENT』

 

脚本

浜田秀哉

(『イチケイのカラス』『絶対零度』)

キャスト

晴原柑九朗    山下智久
雲田 彩          出口夏希
園部優吾       水上恒司
山形広暉       岡部 大
丸山ひかる   仁村紗和
三崎俊樹       ワタナベケイスケ
宍戸梨紗子   玉田志織
汐見早霧       夏帆
上野香澄       平岩 紙
佐竹尚人       音尾琢真
園部 灯         本田 翼
立花 藍         真矢ミキ
園部肇一      舘 ひろし

相関図はコチラ↓
相関図 | ブルーモーメント - フジテレビ

感想

良かった点

今回よかったのは前回抱いたいくつかの疑問点が解決され、ドラマを進めていく下地が出来上がったことです。

まず、なぜ司令塔である晴原(山下智久)が現場に赴く必要があるのかについて、わずかな気象の変化や兆候も見逃さないためと説明されていました。
このドラマに登場するSDMでは晴原までが現場に属するようです。

もう一つよかったのは「レスキューの使命は生きて帰ってくることだ」と示されたことです。
やっぱり『TOKYO MER』との比較になってしまうのですが、あのドラマって最終的にはガッツで解決するパターンが多いんですよね。
主人公の醸し出す説得力だけですべての理屈を超越してしまうのが、魅力でもあり欠点でもあります。
一方このドラマは無謀な行為はしないという原則が貫かれていて真っ当です。

『TOKYO MER』では周囲の制止を振り切って主人公が突進するのに対し、本作では「おそらくでは命を懸けられない」と優吾(水上恒司)がブレーキ役を果たしていたし、主人公もその意見を聞き入れていました。
チームとしては本作のほうが健全です。

ラストでは優吾が私情により使命感を暴走させてしまい危険を冒した佐竹(音尾琢真)に引導を渡しています。
この師弟関係にはグッとくるものがありますね。
音尾さんの佇まいが非常に良かったので彼が退場してしまうのは残念な気もしますが……。

困難に直面した時には「空を見上げる」という佐竹のアドバイスが、上空で待つ晴原をみつめるという伏線として機能していたのもエモーショナルでよかったですね。

いまいちな点

晴原が何を計算していたのかがわかりません。風が弱まるタイミングの計算なんて説明されてもわからないかもしれないですけど、一応何かしらの理屈は欲しかったです。
車の乗った親子の遭難の時は理屈が説明されただけに余計に気になりました。

タイムリミットが設定されているのにあまり緊迫感を感じませんでした。
二人を救助するわけだから、一人を救助した時点でその倍の時間がかかることはわかるんですよね。

晴原が「あと一分ある」と言ってましたけど、あれを視聴者にも計算できるようにしてほしいですね。
降下するのに何秒かかり、引き上げるのに何秒かかるとか、訓練の成果で何秒短縮できるとか、そういう情報が足りない気がしました。

関係者が全員家族なのもちょっと引っ掛かります。
園部とその甥と晴原が灯の関係者であり、優吾は佐竹に救助されたことがあり、佐竹は遭難した男性の義理の父親だったわけですよね。
世界が狭く感じます。

一番問題なのは雲田(出口夏希)の存在意義が全くないところです。
プロ集団にド素人が紛れ込むのは不自然です。
せめて新人の気象予報士とか、現場を知らないエリートとかじゃないとやることがないです。

おわりに

灯の死について「彼女の身勝手な正義感で失われた命がある。」と語られていました。
情報操作も行われており、彼女の真の目的が縦軸になりそうですね。