いちばんすきな花【第6話感想】 - ３０インチで観ています。

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多部未華子さん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さん出演ドラマ『いちばんすきな花』第6話が放送されました。椿が家を売却するかどうかで悩む中、男女の友情と恋愛の問題が再燃しました。ゴミ袋を巡る論争が全体を象徴していて、面白い部分もありましたが、個人的には不満が多かったです。

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ木曜日 22:00～

放送日

2023年11月16日

あらすじ

いちばんすきな花 - フジテレビ

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓

いちばんすきな花 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

基本情報

原作

ありません

脚本

生方美久（過去作：『silent』）

キャスト

潮ゆくえ（多部未華子）
春木椿（松下洸平）
深雪夜々（今田美桜）
佐藤紅葉（神尾楓珠）

潮このみ（齋藤飛鳥）
望月希子（白鳥玉季）
穂積朔也（黒川想矢）
白石峰子（田辺桃子）
相良大貴（泉澤祐希）
小岩井純恋（臼田あさ美）
赤田鼓太郎（仲野太賀）

相関図はコチラ↓
いちばんすきな花 - フジテレビ (fujitv.co.jp)

2023年秋ドラマ感想一覧へ

感想

ゴミ袋

ゆくえがごみ袋が入っていた袋をゴミ袋として使った“事件”が今回のテーマを象徴的に表現しています。
加えて「ゴミ袋を買ってくる」という生活感あふれる行為が後の赤田との騒動にもつながっていきますね。
「その袋をどのように使うかは使う本人が決めればいいことで、周囲にとやかく言われることではない」というゆくえの主張はその後ゆくえが披見する男女の友情観とリンクしています。

『カルテット』の「唐揚げにレモンをかけるかかけないか？」論争を思い出しました。
どちらもくだらないことを理屈っぽく論争するという点では共通なのですが、今回のやりとりにはそれほど面白さを感じませんでした。

『カルテット』の場合は高橋一生さん演じるキャラクターが変わり者であるという前提があって、一人だけ熱くなっているという部分に可笑しさがあるんですよね。
しかもこの論争が登場したのはまだキャラクターの個性が判明していない第1話時点であり、予想外の白熱ぶりに不意打ちをくらい、笑いが倍増されました。
さらに、この唐揚げの話は数話経過した後に回収されるのですが、その時に「あのくだらない会話にこんな意味があったんだ！」ってなるんです。

それに対して本作はすでにかなりキャラクターの背景事情が判明しているので、各々が言いそうなことを言っているだけな気がして、理屈っぽさが楽しくないんです。

赤田再登場

前回に引き続き赤田が登場しました。
次回以降も登場するようですね。

「自分以外にゆくえの友人となれる男はいない」という自負と嫉妬心から、「この男は友人のふりをしてゆくえに近づいているに違いない」になって、「騙されているゆくえを守ってあげなければ」という的外れなお節介に出たわけです。

この事態をゆくえは「恋愛であれば客観的に見られる人も友情となると自分事としてとらえてしまう」と総括していました。

本作のイントロダクションには

10月スタートの木曜劇場は、４人の俳優が主演を務める新しい形の“クアトロ主演”ドラマ『いちばんすきな花』を放送することが決定しました！社会現象とも呼ばれた『silent』（2022年10月期）の村瀬健プロデューサーと脚本家・生方美久さんが再びタッグを組み、“男女の間に友情は成立するのか？”をテーマに、違う人生を歩んできた４人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていく、新しいスタイルのドラマをお届けします。

いちばんすきな花イントロダクション

と書かれています。

初回から視聴していて「ん？そんな話かな？」と思っていたし、もっと人間関係一般を扱ったドラマであると今でも思っていますが、ゆくえの抱える男女間の友情関係や友情と恋愛の相克のようなものがこのドラマが扱うテーマの大きな部分を占めているようです。

新たな登場人物

今回2人の新たな人物が登場しました（姿は見せていません）。

1人はゆくえの女友達・美鳥です。
彼女は次回姿を見せる可能性が高いですね。
ゆくえの抱える問題を解決するキーパーソンになりそうです。

もう一人は紅葉の恩師・“先生”です。
この先生の設定は面白いです。
「非常勤講師で常にイライラしている嫌われ者だけど、紅葉の本質を見抜いていた」というのは太宰治の『人間失格』みたいな話です。
凄く存在にリアリティがあります。
この先生が当時何を思っていたのかはとても気になりますね。
先生が男性か女性かは明らかにされていませんが、そのあたりに何か仕掛けがあるような気もします。（第１話で先生が女性であることは明かされていました。ご指摘ありがとうございました。訂正させていただきます。）

最後に若干気になること

前回のマグカップと今回のパジャマで「お揃、色ち」な関係が描かれていました。
おそろいだけど、その中で個性を尊重し合う関係のメタファーなのかもしれませんが、なんとなく強要しているような感じがしてしまい、飲み込めないんですよね。
ちょっと私が考えすぎなのかもしれませんが、別にそろえる必要も感じないんです。