30インチで観ています。

映画やテレビドラマの感想を書いています

Believe(テレビ朝日・木曜9時・木村拓哉)第3話感想

 

 

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。

木村拓哉さん出演ドラマ『Believe』第3話が放送されました。脱獄をきっかけに第2話までの停滞した感じが吹き飛んで、一気に面白くなっています。キムタクドラマでありながら木村拓哉が登場しない時間がかなりを占めています。

放送日・あらすじ

放送枠

テレビ朝日木曜日 21:00~

放送日

2024年5月9日

公式サイト

テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』|テレビ朝日

基本情報

原作

ありません

脚本

井上由美子

(『緊急取調室』『BG〜身辺警護人〜』)

キャスト

狩山陸          木村拓哉
狩山玲子      天海祐希
本宮絵里菜  山本舞香
南雲大樹      一ノ瀬颯
磯田典孝      小日向文世
秋澤良人      斎藤工
林一夫         上川隆也
野口ヒロト  濱田龍臣
灰谷耕太      一ノ瀬ワタル
赤塚力         持田将史
黒木正興     竹内涼真
坂東五郎     北大路欣也

相関図はコチラ↓

相関図・キャスト|テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』|テレビ朝日

感想

意外な協力者

病棟に運ばれたところからスタートし、いきなり林(上川隆也)が苅山の計画に協力するという衝撃展開から始まりました。
この可能性も全く考えなかったわけではないですけど、前回「存在を反省しろ」と厳しい言葉を言っていた男なのでびっくりしますね。
看守が脱獄に協力する映画ってあまり聞いたことがないです。
このドラマの他にもあるのかな?

定年を間近に過去への贖罪のために狩山に賭ける態度と、その林を信用する狩山の関係性が良かったです。
林は「太陽が囚人を感化する」と言っていましたが、彼自身が狩山の真っすぐな態度に影響を受けたのでしょう。
林は誰かと連絡を取っていて、まだ裏があるようですけどね。

狩山がろっ骨を骨折しているという設定もかなり効いています。
普通なら何でもない高さでも肋骨が折れてると聞かされることで、体へのダメージや痛みが想像できて「痛そう」ってなりながら見ることができます。

48時間

脱獄を許すという失態を隠ぺいするため、48時間以内に自分たちの手で狩山を連れ戻そうと動く看守たちの不穏な感じが面白かったです。
この表沙汰にしたくないという組織の理屈が、今回のエピソード全体に不穏な感じをまとわせているんですよね。
「緊急配備!」とか、「検問」とかパトカーが走り回る展開を予想していたのでいい意味で裏切られました。
こっちのほうがリアルだし緊張感があります。

まずは弁護士の秋澤(斎藤工)が面会を拒まれたことや刑務所の慌ただしい様子、林の怪我から異常に気付きます。
次に妻の玲子(天海祐希)にも探りを入れに刑務官たちが訪ねてきます。
どちらのシーンもよかったですね。
逃げる木村拓哉ではなく周囲の状況を見せるこの演出が今回私が見ていて最も感心したポイントです。

秋澤は「利益相反になります」と言いながら、大胆に行動を起こすようになりましたし、途中からは刑事コロンボみたいになっていました。
オドオドハンカチで汗をぬぐっていたかと思うと、南雲( 一ノ瀬颯)には揺さぶりをかける不思議なキャラクターでねす。

木村拓哉がほぼ映らない

第3話の特徴は木村拓哉さんがほぼ登場しないところです。
最初と最後には登場するのですが、中盤はほぼ出てきません。

このドラマは林のように狩山の実直さに影響される人々の話なのかもしれませんね。
南雲のように狩山に会わなくとも、存在するだけで心を乱されてしまいます。
「周囲を照らす太陽」としての狩山の影響力は刑務所の外にまで及んでいて、だからこそ木村さんが画面に映っている必要すらないのかもしれません。

「そこにいないこと」すら事件になるのはスターならではです。

なんといっても黒木が最高

木村拓哉さんがほぼ映らない本作で、誰が目立っているかといいますと、なんといっても黒木(竹内涼真)です。
彼が最高でした。
とにかく怖いんですよね。
相手と目を合わせずあらぬ方向を見つめながら会話するし、突然大きな声を出すし、単純に身長がデカいというものあって不気味です。
笑っているけど怖いというか、得体のしれない感じが興味をひきます。

「で、この紙はいつ提出するんですか?」とか「何度も言わすな!」とか言われたくない嫌なこと言ってくるのもいいですよね。
「奥さん」もわざと言ってますね。
彼が狩山を追い詰める追跡者になるようです。
追跡者が強敵であることで面白さが増すことでしょう。

「恨みでは捜査しません」と言っていましたし、単純に狩山を恨んでいるわけではないようで、何を考えているのか全く分かりませんね。

多少気になったこと

ヒロト(濱田龍臣)の彼女の行動はいまいちよくわかりません。
いや、まぁ、わかるんですけどね。
人間が常に一貫した行動をするわけではないですし、彼女の行動も説明できなくはないレベルではあるんですけど、納得はしづらいです。
「懸賞金がかけられている」とかならもっとわかりやすいだろうなぁと思いながら見ていました。

もう一つ、玲子ってイマイチよくわからなくないですか?
玲子というキャラクターは自立していて、狩山に「甘えるな!」と一喝したりもする新しいタイプの妻役です。
一方で昔ながらの待つ女・耐える女でもあるんですよね。

夫婦が壊れる前を想像できないし、そもそも壊れてもいないし、よくわかんないです。

おわりに

面白いですけど、今回の林のように、狩山は相手が心変わりするのをじっと待つ展開が多くなりそうな気もします。