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多部未華子さん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さん出演ドラマ『いちばんすきな花』第9話が放送されました。前回に引き続き美鳥の過去とそれにまつわる4人のエピソードが紹介されています。二人組でしか付き合えない人として美鳥が登場したことで一種の逆転が起こりました。
放送日・あらすじ
放送枠
フジテレビ 木曜日 22:00～
放送日
2023年12月07日
あらすじ
配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
いちばんすきな花 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
基本情報
原作
ありません
脚本
生方美久（過去作：『silent』）
キャスト
潮ゆくえ（多部未華子）
春木椿（松下洸平）
深雪夜々（今田美桜）
佐藤紅葉（神尾楓珠）
潮このみ（齋藤飛鳥）
望月希子（白鳥玉季）
穂積朔也（黒川想矢）
白石峰子（田辺桃子）
相良大貴（泉澤祐希）
小岩井純恋（臼田あさ美）
赤田鼓太郎（仲野太賀）
相関図はコチラ↓
いちばんすきな花 - フジテレビ (fujitv.co.jp)
感想
美鳥の過去
前回に引き続き美鳥（田中麗奈）と4人の過去が紹介されました。
今回はゆくえ（多部未華子）と紅葉（神尾楓珠）、学生時代の夜々（今田美桜）にまつわる話でしたね。
「誰かから教わったことをまた別の誰かに教える」仕事に魅力を感じた美鳥は塾の先生になったらしいです。
椿に教わった将棋を夜々に教えたこと、夜々に「教えるの上手いね」と言われたことが彼女にとっては起きな出来事だったようでした。
その時期の美鳥は親戚の間をたらいまわしにされていたわけで、そういう彼女の事情を考慮するとグッとくるものがありますね。
4人の価値観は美鳥に大きく影響を受けています。
特にゆくえは4人の中でも一番大きな影響を受けているように見えますね。
彼女が過去に言っていたセリフは美鳥の受け売りであったようです。
ある意味で4人は美鳥のある一面を代表していることになっています。
それはそれで面白いお話なのかもしれませんが、このドラマのスタート地点からは大きくわき道に逸れてしまったように感じます。
偶然出会ったかに思えた4人が出会うのは必然だったと言われると、なんとなくストーリーが小さくなったような感覚になってしまいます。
8話・9話
これまで4人の口から語られたエピソードや4人のバックグラウンドを美鳥という一人の女性の人生のもとに再編集したのが第8話と第9話のストーリーです。
「なるほどそういうことがあったんだ～。」的な種明かしの面白さはあるのですが、逆に言えば新しい情報は無くて、新鮮味に欠けます。
それぞれが異なる事情を抱えて育ってきて、偶然出会ったことで生じる共感や衝突にこそドラマって生じると思うんですよ。
それに対して、このドラマのように「実は4人ともある特定の人物からの影響を受けていました。」と言われてしまうと、彼らが共鳴し合うのはむしろ当然に思えてしまいますし、美鳥の門下生が一堂に会しただけになってませんかね？
美鳥にはいろんな面がありますが、一貫して周囲から嫌われています。
美鳥が周囲との浅い人間関係に価値を見出しておらず、そういう人たちに媚びるようなことをしなかったためにそうなったようです。
でもあまり説明になっていないような……。
2人組が苦手な4人と美鳥
美鳥は二人でいるときの「相手のために自分が存在していると思える」関係が好きだったんですね。
将棋のように向き合う関係性でしか付き合うことが出来ません。
そんな彼女と二人組を作るのが苦手な4人は相性が良かったわけですが、現在4人は美鳥がいなくても仲良く上手くやっています。
すでに出来上がった4人の関係性の中に入っていくことにためらいと疎外感を感じ、彼らの憩いの場を奪うことにも躊躇が生まれたみたいでした。
「二人組が苦手な人もいれば、二人組でしか付き合えない人もいる」という意味では、このドラマの提示する人間関係のバリエーションは広がったことにはなります。
これまで否定していた価値観を再び復活させて、疎外する側とされる側を逆転させています。
仲間内の傷のなめ合い感が強かったこのドラマとしては、この方が真っ当な展開なのかもしれないですけど、結局一種の疎外感を与えるかたちで決着するのはどうなんだろう？
「いろいろあるよね～」で終わっている気がしてスッキリ感はありません。
彼女と4人は親鳥と雛のような関係にも見えました。
おわりに
個人的には美鳥が登場してから急激に興味を失っています。
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