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中村アンさん出演ドラマ『約束~16年目の真実~』第5話が放送されました。今期乱立する記憶喪失ドラマの一つである本作も主人公が思い出すフェーズに入りました。内容自体は普通でしたが、一条健人(岡部たかし)が魅力的に描かれていました。
放送日・あらすじ
放送枠
日本テレビ木曜日 23:59~
放送日
2024年5月09日
公式サイト
基本情報
原作
ありません
脚本
小峯裕之/本田隆朗/富安美尋
キャスト
桐生葵 中村アン
香坂慧 横山裕
不破翔 細田善彦
尾藤恵 佐津川愛美
天草勇樹 森永悠希
飛鳥桃 織田梨沙
一条健人 岡部たかし
有村毅 杉本哲太
相関図はコチラ↓
感想
整理
前回までに提示された謎は主に4つです。
- 偽物の脚本を書いている真犯人はだれか?
- 暗号を知りえた人物は誰か?
- 誘拐の犯人は?
- 隠ぺいに加担した警察内部の人物は?
1が明らかになるのは最終回として、今回は3が解決し、4の謎の一端も明かされましたね。
2については来週になりそうです。
記憶喪失
今季放送されているドラマには記憶喪失のキャラクターが多数登場しています。
眞栄田郷敦まで…フジ月9「366日」でも記憶喪失者 続出の春ドラマ5人目か | 東スポWEB
本作もそんな記憶喪失系ドラマの一つです。
一言で記憶喪失といっても、原因や程度には差がありますし、『アンメット』と本作を同列に並べるのは強引ではあります。
でも、記憶喪失に依存したドラマって個人的にはやっぱり好きではありません。
特に本作のようなミステリー系ドラマでは特に注意を要すると思います。
なぜなら「主人公が思い出したら解決してしまう」からです。
思い出すタイミングだけの話になってしまうんですよね。
思い出した
さて、本作も第5話という折り返し地点に差し掛かり、いよいよ思い出すタイミングが来たようです。
思い出すことに理屈などありません。
単に「思い出したから」ってだけなんですよね。
正直冷めます。
とはいっても、私がこういう感想を抱くのは記憶喪失に食傷気味だからであって、このドラマ単体としてはそれほど悪くない展開でした。
まず、思い出した事実が「直接の真相にはなっていない」という最低限のマナーは守られています。
そして、「なぜ父は供述を変えたのか」という問いに対して「娘をかばうため」というミスリードとして機能しています。
香坂(横山裕)はミスリードする役割を担うことが多いようですね。
良かったのは一条健人(岡部たかし)の存在でした。
彼は葵の父が供述を覆した経緯を把握しています。
「葵はやってない」と彼が自信をもって宣言しているのも、これまで葵をかばい続けていたのも後に真相を知れば納得できるようになっていました。
「人間には表の顔と裏の顔がある」という一条のセリフも真相を知った今となっては非常に味わい深いものになっています。
あと、中村アンさんの力なく椅子にへたり込む演技も良かったですよ。
逆にあまりよくないなぁと思ったのが、主人公が忘れた部分と証言からもみ消された部分が符合しすぎている点ですね。
警察官として事件の証拠に真摯に向き合えば真相にたどり着けることを示していて、そのストーリー自体は好きなんですけど、ピッタリはまりすぎです。
警察内部の話が多くない?
次回ようやく真犯人による新たな犯行が始まるようです。
つまり今のところ何も起きていなかったんですよ。
偶然起きた事件に、ビー玉を詰め、誘拐をしたことで大事になっただけです。
封印していた過去が「触発されて」蘇ってくる感じがこのドラマの描きたいことなのかもしれませんね。
第5話は特に警察内部の話が多くて退屈でした。
「事実を隠蔽しようとする警察・検察」という組織の話は『Destiny』や『Believe』、『アンチヒーロー』でやってくれればよくて、個人的にはこのドラマにはあまりそこを求めていないんですよね。
おわりに
岡部さんが今回で退場するようです。
残念です。
そういえば事件現場で葵を殴打した目的ってなんだったのでしょう?