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リバーサルオーケストラ 全体の感想

 

 

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全話感想

水曜日22:00~日本テレビ系列で放送

第1話 2023年1月11日 初音が加入
第2話 2023年1月18日 庄司の遅刻癖
第3話 2023年1月25日 藤谷加入
第4話 2023年2月01日 桃井と受験生の娘
第5話 2023年2月08日 酒蔵での練習
第6話 2023年2月15日 玲緒の失踪とバレンタインガラ
第7話 2023年2月22日 初音テレビ出演、三島と和解
第8話 2023年3月01日 穂刈の妻の話
第9話 2023年3月08日 定期演奏会
第10話 2023年3月15日 杮落し公演

↓配信状況はこちらを参考にしてください
リバーサルオーケストラ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ

 

基本情報

脚本

清水友佳子

『夜行観覧車』『リバース』などTBSの湊かなえ原作の作品を担当されています。

フェリス女学院短期大学音楽科の出身でピアノ講師をしていたこともあるそうです。

朝の連続ドラマ小説『エール』も音楽家の話でしたね。

登場人物

谷岡初音(門脇麦)

主人公。元天才ヴァイオリニスト。あることをきっかけに表舞台を退き西さいたま市役所に勤務している。

常葉朝陽(田中圭)

ドイツを中心に活躍する新進気鋭の指揮者。市長である父の頼みで玉響の立て直しを図る

相関図はこちら↓

相関図|リバーサルオーケストラ|日本テレビ (ntv.co.jp)

全体の感想

長尺の演奏

やはりオーケストラを扱うからには演奏シーンに力を入れるべきです。

このドラマでは毎回結構な長さで演奏を聞かせていたし、練習シーンで聞き所を視聴者に分かりやすく伝える工夫が見られました。

このドラマからオーケストラに興味を持ち実際にコンサートに足を運んでみようと思う方もいるでしょう。

そういう入門編としての役割は十分果たしているのではないかと思います。

ベタな構成

毎回団員の一人一人に着目しその悩みを団員全員で解決しながら結束を深め成長していくという王道展開は安定した面白さでした。

また、『のだめカンタービレ』のような学生とは異なり、社会人で構成されたプロオーケストラであることから、団員の年齢やバックグラウンドは様々で、悩みが妻の介護、娘の受験など多岐にわたるのも特徴的です。

いろんな世代の人に刺さったんじゃないかな。

主人公の初音

主人公の初音は天才バイオリニストでありながら10年間音楽の世界から遠ざかっていた人物です。

門脇麦さんの好演もあって深刻になりすぎず、明るく魅力的な、誰もが応援したいと思えるキャラクターになっていました。

真っ当なメッセージ

オーケストラの精神性「一人で悩みを抱えこむのではなく、仲間を信頼しよう。そして音楽を楽しもう。」というメッセージは孤独を抱える現代社会にマッチしていたと思います。

コロナ禍でエンタメや文化活動の存在意義が問われました。

「音楽は誰のためにあるのか?」という問いに答え、音楽のある生活、オーケストラのある街の文化的豊かさを示すという点でも意味はあったと思います。

くだらない敵役

ここからはマイナスの意見です。

このドラマでオーケストラと対立する本宮議員の数々の嫌がらせ、これが実にくだらない。

しかも、誰も音楽で勝負することに意義を見出していないのに、最終的なゴールを高階フィルとの対決に設定したことで、「いったい何と戦っているのか?」という変な状況に陥ってしまいました。

「音楽に政治を持ち込むな」とか「彼が自分で言い出して自分で撤回しただけ」というセリフをいれるぐらいなら最初からそう言う展開にすべきでなかった。

2話連続の演奏会

最終回の演奏会に盛り上がりが来なくてはならないのに、そのひとつ前の第9話でも演奏会をやってしまったことで盛り上がりに欠けてしまいました。どちらか一つに統一するべきでしたね。

まとめ

基本的に楽しめる作品でしたが、肝心の第9話と最終回がヘンテコになってしまったことで不満は残る出来と言わざるをえません。

それでも門脇麦さんをはじめそれぞれのキャラクターは魅力的でした。