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リバーサルオーケストラ第11話(最終回)~盛り上がりに欠ける最終回でした。

 

 

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放送日・あらすじ

放送日

2023年3月15日(水)22:00~日本テレビ系列で放送

あらすじ

www.ntv.co.jp

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相関図|リバーサルオーケストラ|日本テレビ (ntv.co.jp)

 

 

感想

裏取引

前回定期演奏会で満員にならなかったため、存続が危ぶまれた玉響でしたがこけら落とし公演に出演できることになってました。

その裏で、朝陽が高階側とひそかに取引をしていたことが匂わしながら序盤が進んでいきます。

その内容が最終回の核になっているんですが多くの問題があります。

問題点1 みんないい人になっている。

初音が音楽の世界から離れるきっかけとなった三島はすでに和解しています。

三島の父も純粋な音楽家です。

高階フィルのオーナーもそれほど玉響に執着していません。

唯一の悪者は本宮議員ですが典型的な小物です。

もはや悪い人がいないんですよ。

だから、裏取引もちゃんと事情を話せば受け入れてもらえそうだし、実際そうなるんですよね。

一体なんのために戦っているのか?よくわかりません。

問題点2 同じ展開が繰り返される。

演奏の直前に誰かがいなくなるとか、時間までに間に合わないという展開はこれまでにもありました。

また玉響のファンが駆け付けるのも定期演奏会でやっていますし、演奏中に回想が挟み込まれるのも、家族が駆け付けるのも前回やっています。

 

良かった点

悪い点が多い最終回でしたが良かったところももちろんあります。

今まで「僕たちはオーケストラです。」と初音に言ってきた朝陽に対して、同じ言葉を返すところは絶対に必要な部分ですし、ちゃんと盛り込まれていました。

このドラマのテーマですからね。

それに昨日と同じクオリティの演奏を指揮なしでも再現できるという朝陽に対して「今日は昨日と同じじゃダメなんです。」と、さらなる高みを目指し常に最善を尽くさなければならないこと、今日が人生最後のステージになるかもしれないという覚悟をもってステージに立たなければならないことを説いたところもよかったですね。

彼らはアマチュアではありませんからね。

あと演奏も良かったですよ。

その他

三島親子の確執の問題についても解決していました。

「大切なのは父や他人の評価ではなく、自分が自分の音に納得しているかどうかだ。」ということに気付いて和解します。

そもそもこの二人はそれほど対立していたわけでもないし、スポ根ドラマなら勝利至上主義を植え付けられた人が敗北の中からもっと大切なことを学び取るっていう展開はあるものの、このドラマではすでに勝利の意義が薄れています。

この敗北が大きな意味を持つなら父の言葉は重みがあります。でもそうじゃありません。

なんでこんなエピソードを入れたんでしょうね?

まとめ

つくづく前回は不要だったように感じます。

彼らにとっての勝利とは何だったのか?ぼやけてしまった気がします。

音楽は政治でも争いでもないと思うのであれば早めに切り上げるべきだったのでは?