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リバーサルオーケストラ第4話感想

 

 

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放送日・あらすじ

放送日

2023年2月1日(水)22:00~日本テレビ系列で放送

あらすじ

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相関図|リバーサルオーケストラ|日本テレビ (ntv.co.jp)

 

 

感想

トラウマ再び

定期演奏会へ向けて準備を進める中朝陽(田中圭)が選んだ曲はチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトでした。コンチェルトなので初音(門脇麦)のソロがあります。しかしこの曲は初音にとってトラウマともいうべき10年前演奏中に舞台を降りた時の曲でした。

前回似たような展開でトラウマを克服したばかりだったので、正直「またか」と思いましたね。確かに舞台に立つのとまさにその曲を演奏するのとでは難易度が違うのかもしれませんが、だったら前回のはいらないような気がします。多分解決策だって仲間を信じるってことになるだろうし。

ヴィオラの桃井さん

今回焦点が当たったのはヴィオラの桃井(濱田マリ)でした。彼女は受験生の娘を抱えていますが、関係はうまくいっていません。この問題が結構重層的でした。内心では自分の好きなことをするための進路を選びたい娘にとって、本来音楽を職業にしている母はあこがれの対象であるはずが、コソコソと周囲に遠慮している母を見て理想と現実のギャップにいら立ちを持っています。

 

ではなぜ母親がコソコソしているかというと、これは後の出張オーケストラにも関わってくるのですが、オーケストラに対する世間の無理解が原因にあるんです。

オーケストラが生活の中にあるヨーロッパと違い、日本では趣味の延長として見られがちだというのはコロナ禍におけるエンタメ産業への風当たりの強さをみれば理解できます。オーケストラに限らず、例えば研究職やスポーツの実業団なんかも好きなことをやっている人たちとみられる局面はあると思います。

別に卑屈になることではないのですが、桃井は性格的に自信をもって言い返したり、堂々と振舞うよりは遠慮して和を乱さないタイプのようです。

出張コンサート

今回の演奏はオーケストラのほうから観客に近づく出張コンサートでした。これは上に書いた、娘が母にあこがれを持てないことやオーケストラへの世間の無理解を同時に解決する良い策なんです。そのためか今回は構成が非常にすっきりしているように感じました。

桃井の演奏から始まり、音が重なっていく様子、それが階段の踊り場なんかを利用していたりすることで空間的・視覚的にも感じられました。毎回演奏が結構長尺なのが良いですね。演奏した緑黄色社会の『mela』という曲が娘がチアで使った曲だというのもありそうな話です。

 

テレビの前にも受験生やその家族はいるはずなのでそういう方々に向けたエールという意味あいもあるのでしょうね。

イチャイチャシーン

今回から朝陽と初音のイチャイチャシーンが増えた気がします。指揮者とコンマスの仕事の押し付け合いとかも面白かったです。

これはたぶん次回から後藤かおり(相武紗季)が登場するからなのでしょう。3角関係っぽく持って行ってるのでしょうね。

ちなみに相武紗季さんと田中圭さんは『ウォーターボーイズ』『牛に願いを』で共演しています。