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Destiny(テレビ朝日・火曜9時・石原さとみ)第4話感想

 

 

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石原さとみさん・亀梨和也さん出演ドラマ『Destiny』第4話が放送されました。これまでの奏(石原さとみ)の視点を一旦離れ、野木真樹(亀梨和也)の視点でストーリーが展開し始めたのは意外性がありました。ただ、明かされた真相は予想通りです。

放送日・あらすじ

放送枠

テレビ朝日火曜日 21:00~

放送日

2024年4月30日

公式サイト

Destiny|テレビ朝日

基本情報

原作

ありません

脚本

吉田紀

(『Dr.コトー診療所』『リエゾン』)

キャスト

西村奏   石原さとみ
野木真樹  亀梨和也
森知美   宮澤エマ
梅田祐希  矢本悠馬
及川カオリ 田中みな実

相関図はコチラ↓

相関図・キャスト|Destiny|テレビ朝日

感想

真樹の視点

今回特徴的だったのは真樹(亀梨和也)の視点で物語が展開していたことです。
とはいってもすぐに再び奏(石原さとみ)の視点に戻ってしまうんですけどね。

語られたのは3歳の時のおぼろげな実母の記憶、多忙な父や継母との確執と反抗でした。

どんなに反抗しようとも、何事もなかったかのようにトラブルをもみ消してしまい一向に振り向いてくれない父への複雑な感情は、いかにも青年期の悩みという感じで共感できます。
父を嫌いながらも父の庇護を受け法学部に進んでしまう真樹の中途半端さがリアルです。
彼はそんな自分に嫌気がさしていたようですし、カオリの事故の遠因ともなっていますね。

止まっていた時間

今回は「大学時代の仲間たちのそれぞれの時間が再び動き出した」というまとまりのある話になっています。

真樹があの日約束したアイスクリームを買ってきたのも、時間が動き出した描写の一つですね。
彼らのもつれた感情が雪解けに向かっていることを象徴しているのかもしれません。

明かされた真相

カオリの事故については、ほぼ予想通りというか、これまでの描写をつなぎ合わせただけでした。
新情報はさほどありませんでしたね。

面白かったのは「カオリの暴走」を単なる自動車の暴走にとどまらず、性格的な部分の「暴走」にまで広げて語っていたところです。

知美(宮澤エマ)はカオリの性格を知りながら、奏の父親たちの関係をカオリに漏らしてしまいます。
結果的にカオリをけしかけることになり、事故のきっかけを作っています。

第1話に話を戻すと、奏が真樹と恋人になったことで友人関係に亀裂が走りました。
このことも事故の遠因です。
それぞれがどこかのタイミングで保身の気持ちに飲まれてしまい、暴走しコントロールを失っているカオリを見捨てているんですよね。

でも、カオリの性格は「純粋」だとは描かれていたものの、あれほど直情的だとする描写はなかったように思います。
少し唐突でした。
それに知美の「生まれ変わりだと思った」という発想は良い話のように語られていますが、かなり自分本位だし、一歩間違えればホラーや怪談になってしまう話です。

ちなみに同乗者が暴走し始めたときはニュートラルにするのが有効らしいですよ。

同乗しているクルマが暴走! 助手席のあなたに、できることはあるか!?(安藤眞) - エキスパート - Yahoo!ニュース

三角関係

今回もう一つ進展したのが奏を取り巻く三角関係です。
マンションの購入や転勤の多い検事を辞め弁護士になることが結婚とセットで描かれています。
奏にとって結婚は事件のこともすべて忘れ、一般的な「幸せ」を手に入れることを意味していますね。
一方の真樹との関係は父の事件に向き合うことを意味しています。
当然検察であり続けなければなりません。

三角関係自体はこれまでも描かれていましたが、今回でそれが両立しえないことがはっきりしました。
検察官としての覚悟と成長の物語へとなっていくのかもしれません。

おわりに

「カオリが何を聞いたか?」よりも「なぜカオリに話したのか?」のほうが気になりますね。