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約束~16年目の真実~(日本テレビ系・木曜12時・中村アン)第3話感想

 

 

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中村アンさん出演ドラマ『約束~16年目の真実~』第3話が放送されました。対立していた葵と香坂が互いを認める展開もあり、事件が大きく進展しました。視聴者がなぞ解きに参加する余地も程よく残されていて気楽に楽しめる作品になっています。

放送日・あらすじ

放送枠

日本テレビ木曜日 23:59~

放送日

2024年4月25日

公式サイト

約束 ~16年目の真実~|読売テレビ

基本情報

原作

ありません

脚本

小峯裕之/本田隆朗/富安美尋

キャスト

桐生葵  中村アン
香坂慧  横山裕
不破翔  細田善彦
尾藤恵  佐津川愛美
天草勇樹 森永悠希
飛鳥桃  織田梨沙
一条健人 岡部たかし
有村毅  杉本哲太

相関図はコチラ↓

相関図|約束~16年目の真実~|読売テレビ

感想

ちょっと気になったこと

主人公・葵(中村アン)の父は逮捕され留置場で亡くなっています。
ということは裁判で判決が確定する前に死んでしまったということですよね。
こういった場合「冤罪」という呼び方が正しいのか?少し気になりました。
まぁ、連続殺人の犯人は葵の父親ということで世間では決着しているので、意味するところは分かりますし、どちらでも大差ないですけどね。

ただ、厳密にはどういう扱いになるのかな?と思っただけです。

暗号

さて、今回は不破翔(細田善彦)が葵に渡したメモに書かれた暗号が大きな意味を持っていました。
公式Xでもこのメモの中身が取り上げられていて、視聴者も謎解きに参加することができるようになっています。
こういう暗号が登場すると『大病院占拠』のような子供じみたテイストになりがちです。
しかし、本作では「高校生の頃に不破が書いた脚本になぞらえている」というエクスキューズがあるので気になりません。
「高校生が考えそうなことだから仕方ないよね」って思えるんですよね。
しかも16年前はスマートフォンが出回り始めた時期であることが手掛かりになっているあたりも、懐かしさがあり楽しい仕掛けになっています。

私はあの暗号を解いていませんし、そのあたりは聞き流していましたが、視聴者参加型ドラマとして結構フェアに作られているのかもしれません。
難しすぎないのがいいですね。

不破の騒動

前回不破が起こした騒動は世間の注目を再び事件に集めるための工作であったことが明かされました。
おそらく大半の視聴者は前回の時点でそう思っていたでしょう。
タクシー運転手の天草勇樹(森永悠希)が撮影にも協力していたことや、不破自身が通報していたことも明かされましたが、この辺りの事情も意外性はありませんよね。

そのため、香坂(横山裕)が真剣なトーンで「彼は悲劇のヒーローを演じているように見える」と言い出した時はちょっと間抜けな感じがしてしまいました。

良かった点

今回よかった点をいくつか挙げます。

まず、不破の潜伏先が16年前の最初の殺人事件の被害者家族だったというのは面白かったです。
片づけられた食器を映すなど、不破の痕跡を辿れるようになっています。
このドラマにはこういった「視聴者と視点を共有する」ような演出がたくさんあって面白いんですよね。

もう一つよかったのは監視役だった香坂がいよいよ葵のバディになった点です。
対立していたはずの香坂が「私も同意見です」と言った時には「おッ!」ってなりました。
最終的には警察署のメンバーも葵を認めたようですし、ここからは警察上層部に切り込んでいく展開になりそうです。

最後に、不破が16年間抱えていた苦悩と葵の苦悩が一致していたのも良かったです。
「自分があの時あんなことをしたせいで」という罪の意識にさいなまれ街を去り、事件から目を背けていた彼らが事件を直視する過程が共感できました。
梅崎がすでに真犯人と接触しているというのも自然でわかりやすい展開でしたね。

おわりに

事件の周辺人物が毎回取り上げられて、様々な人々が「あのとき何を考えていたのか」を描くことで、事件を多角的にとらえなおしていくことになるのでしょう。
退屈することはなさそうです。