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テイオーの長い休日【第7話感想】今回は終始意味不明でした

 

 

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船越英一郎さんの主演ドラマ『テイオーの長い休日』第7話は熱護の所属事務所社長であり、熱護の盟友でもある城戸が映画の出資詐欺に合うところから始まります。そこから繰り広げられるストーリーは終始何をやっているのか不明です。

放送日・あらすじ

放送日

2023年7月15日(土)23:40~フジテレビ系列で放送

あらすじ

あらすじ | テイオーの長い休日 | 東海テレビ (tokai-tv.com)

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感想

このドラマのタイトル

ふと気づいたのですが、このドラマを制作しているのは東海テレビです。
「テイオー」とは有名な競馬馬・トウカイテイオーからとっているんですかね?
トウカイテイオー - Wikipedia

理解できない

このドラマは一見ふざけているようでいて、案外脚本が結構しっかりしているので毎話観ていたのですが、正直今回は終始意味不明でした。

「映画制作に乗り出した矢先金を持ち逃げられ、1億の損害を被った。」ここまでは分かります。
「6000万出資した企業から道義的責任を問われ、持ち逃げした人間に代わりに返済するよう求められる」これもギリギリ納得できます。

「6000万の代わりに経営権を譲ってくれ」このあたりから何を言っているのかさっぱりわからなくなりました。

そもそも法律上返す必要のない6000万をテコにあれこれ要求するのが謎ですし、それに熱護がわざわざ対応する理由も意味不明です。

たしかにM&Aの世界にはクラウンジュエルという買収防衛策があって、買われる前に自分たちの価値を毀損して相手の買う気を失くさせることはあります。
熱護はこの手法を応用し、バラエティなどに出演しないことで守ってきた本格的な俳優というイメージを売り渡し、転落俳優というイメージを被ることで買収を防ごうとします。
でもそれって株式の流通しているような会社における手法であって社長が所有しているオリプロのような会社には関係ないですよね。

第7話なので

もう7話も観ているので熱護のやり方というのは分かっています。
彼は毎回どこかのタイミングで真相に気付き、役を演じ始めるんですね。

そして今回は、差し押さえのくだりが明らかに不自然なので「なんかやってるな」って気付いてしまいます。
たまたま現在テレビ朝日で放送中の『シッコウ』っていうドラマを観れば分かりやすいですが、差押えとか競売は債務者が弁済しないときの手段であって、まずは普通に不動産を売却すればいい話です。
そもそも熱護が債務者だというのも口約束というかその場しのぎの方便だったはずが、いつの間にか既定路線になっています。

100歩譲って

100歩譲って熱護がやっていることがサイクロンデータの社長を欺くには有効であるとしてもそれでもあまり納得できません。

「敵を欺くには味方から」という

熱護が一体何と戦っているのかよくわからないんですよ。
彼はわざと自身が借金を背負い破産したかのように振舞い、それをメディアに扱わせることで自分の計画の一端を担わせました。
でも、それって熱護の自己満足でしかなくてメディアも損害を被っていませんし、そもそも有名俳優が投資詐欺に合って破産したとすれば単なるゴシップとはいえず報道する価値が十分にあります。
一つ一つの理屈は分かるんですよ。でもそれが組み合わさった時に得体のしれないものが出来上がっているというか、机上の空論感が強くて、誰も得しない一世一代の大芝居に戸惑ってしまいます。

単純に言えば、あの社長が映画に未練のある男だと知っていたのなら、彼の映画愛に素直に訴えかける方法はいくらでもあっただろうってことです。

過去にとらわれない

それでも良かったところはありました。

会社設立当時に食べたカップラーメンの味が一番おいしかったという社長に対して、「人生一なんてまた更新するよ」と言うシーンです。

彼は上述の通りこれまで積み上げてきた熱護のイメージを売り渡してしまいます。
でも失ったとしてもまた新たなものを手に入れれば済む話なんですね。
実際熱護はこれまで一つの役に固執することなく数々の当たり役を演じています。

今回大物俳優・熱護大五郎という役を手放すことになったとしても、新たな熱護像を作り上げてくれるでしょう。

俳優は役を演じることでその役を豊かなものにし成長させる一方で、逆に役に育てられる面もあるんだと思います。
熱護大五郎という人格は過去に彼が演じた役の総体なんでしょうね。

おわりに

来週は27時間テレビでお休みなので最終回は29日です。

これまでナレーションを務めてきた大和田伸也さんが熱護のライバルであることが明らかになりました。遂に崖が登場するようですし、「笑劇」と銘打っていますし、気になりますね。