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テイオーの長い休日第5話~師弟関係のお話

 

 

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船越英一郎さんの主演ドラマ『テイオーの長い休日』第5話は熱護(船越英一郎)と匠(今井悠貴)の師弟関係に関するお話でした。「果たして自分に才能はあるのか?」という答えのない問いに対して、「実践の末に見つかるかもしれない」という俳優の宿命を突き付けるリアルな内容でしたね。

放送日・あらすじ

放送日

2023年7月1日(土)23:40~フジテレビ系列で放送

あらすじ

あらすじ | テイオーの長い休日 | 東海テレビ (tokai-tv.com)

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感想

分かりやすさ

今回は分かりやすい構成でした。
師弟関係というテーマ自体がドラマでもよくありますし、その場合弟子が巣立ち自立する結末以外はまずありえないです。
冒頭に登場する劇中劇『Hey柔道』の「師匠の柔道は古いんだよ」というセリフだって今回の内容に関連していることは誰にでもわかります。

もう一つ分かりやすい理由があって、これまで熱護が演じていた役というのは火災調査官、医師、ゴルファー、料理人と問題解決とは関係のない役でした。
しかし、今回の大岡裁という役は裁判官なので、これまでとは異なりそもそも問題解決を担う職業なんですね。
なので普通に裁判官として振舞えば問題は解決していき展開に無理がありません。

吉田の過去

さて、裁判のシーンでは事務所の面々が証人として自分の思いを語りました。
「『本人の意思を尊重する』という言葉を禁止事項とする」という工夫は良かったです。
社長が「それでも本人の意思を尊重する」と貫き通したことで社長の強い信念が垣間見えましたからね。
それに熱護の言う通り、結局のところこういう話って「本人の意思を尊重する」以外の結論なんてないので、一旦それを封じないと話が深まらないんですよね。

ここで語られたのがマネージャーの吉田(戸田菜穂)の過去でした。
彼女がかつてトレランスに所属し、伊集院のマネージメントをしていたことは以前から語られていましたし、彼女が元の事務所とトラブルを抱えていることはこれまでも複数回描かれていました。

今回その内容がようやく発覚しました。
要は伊集院を心配するがあまり行き過ぎた指導をしてしまい、それを同期の寿に利用され会社を追われたようです。
それならあそこまでビクビクする必要もなかったようには思いますけどね。

彼女はこの経験を通して「寿のことは信用できない」と思っていましたが、伊集院に「この映画は寿が責任を負う企画だから大丈夫だ」と説得され、結構あっさり移籍に賛成します。
理屈は分かります。
寿に関する私怨含みの不安よりも匠の才能の方を信じるということなのでしょう。
でも視聴者の目線から見れば、寿が信用ならない人物であることはおそらく本当なんですよね。
条件が良すぎるのも事実だし、匠の才能だけでは説明がつかないレベルです。
それに吉田は勝手に自分で自分を説得しているように見えてしまいました。

匠の本音

柔道を始めるシーンはよくわからなかったのですが、公式Twitterによるとこういうことらしいですよ。

 

大手事務所はチャンスはあるもののライバルも多く、何かと気にかけてくれる今の事務所とは違い埋もれてしまう可能性が高まります。
匠は自分に周囲を凌駕するだけの実力が備わっているのか不安で移籍を躊躇していたんですね。

なんで熱護を投げ飛ばしたら「お前はもう大丈夫だ」ってなるのか?意味はよくわからないですけどいいシーンでした。

個性とは何か?

熱護は「かわりはいくらでもいる」という言葉にトラウマを抱く匠に「個性とは何か」を説いていました。
「個性」の一般的なイメージは“生まれながらに備わっているもの”ですが、熱護はこれを否定します。

「きらめくような輝きは人に褒められたりけなされたりしているうちに曇っていく。そんな苦悩の末に徐々にいぶし銀のような鈍い色として現れるものこそが個性である。」と言うんですね。

すなわち、個性とは後天的に、人の目にさらされ続けることで、長い時間をかけて確立するもので、実践を繰り返すことでしか身につかないということでしょう。

匠が個性を身につけられるかどうかはこれからにかかっていて、だからこそ移籍すべきだということですね。

まぁ、熱護自身が仕事がないということは替えが効いたということなんですけどね。

おわりに

伊集院が語ったマラソンランナーになりきる匠の役作りは熱護の役作りの方法論そのものです。
こういうところが話に奥行きを与えています。

伊集院も普通に良い奴でした。

これで匠は退場かと思いきや、どうやら熱護もあの映画に参加するようですね。