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永野芽郁さん主演Netflix配信ドラマ『御手洗家、炎上する』第5話では父・治（及川光博）の優柔不断っぷりをはじめ、今まで描かれてこなかった御手洗家の事情が明らかになりました。徐々に火事当日の真相へたどり着く道筋もおぼろげながら見えてきましたがご都合主義が過ぎます。
放送日ほか
放送日
2023年7月13日～ Netflixで配信
公式サイト
御手洗家、炎上する | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
配信状況はこちらをご確認ください↓
御手洗家、炎上する - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
キャスト
村田杏子（永野芽郁）御手洗家に派遣される家政婦。山内しずかは偽名。
御手洗真希子（鈴木京香）御手洗家の後妻。
御手洗希一（工藤阿須加）御手洗家の長男。
御手洗真二（中川大志）希一の弟。医学生。
村田柚子（恒松祐里）杏子の妹。
クレア（北乃きい）杏子の親友。コスプレデザイナー。本物の山内しずか。
村田皐月（吉瀬美智子）杏子の母。
御手洗治（及川光博）真希子の再婚相手。杏子の実の父親。
葛木七海（小西桜子）帝明大学教育学部の学生。
感想
今回から火事の当日2005年12月21日に何があったのかに話題が収れんいて、少しずつ精緻になってきました。
真希子（鈴木京香）が皐月（吉瀬美智子）の人格を模して作り上げた“エリーゼさん”のファンミーティングが当日開催されていたこともわかりましたし、管理人のむじなさんがその件のキーパーソンであること判明しました。
このむじなさんという人物は既に登場したキャラクターの中にいるのかな？
もう一つ、手掛かりになりそうなのが柚子のフラッシュバックです。
この期に及んでフラッシュバックって都合がよすぎます。
これはせめて柚子がよく見る悪夢とか、そういう感じで登場させておくべきだったんじゃなかな。
パソコンの隠しファイルから真希子の日記も見つかったみたいだし、このあたりが次回の中心になりそうです。
父の姉妹
あの病院は父・治（及川光博）の持ち物というわけではなく御手洗家一族で経営しているようですね。
病院経営の主導権はむしろ父の二人の姉にあり、皐月はいびられていたようです。病院の後継者も真二（中川大志）に決まっているわけではなく、御手洗家にほかの候補者もいるようです。
当時皐月が抱えていた悩みの大半もこの親族たちだったようです。
この人たちもドラマの終盤に差し掛かってから登場するのはいかがなものかと思いますね。
たとえばセリフだけでも治に「姉さんたちに聞いてみないと」と言わせるとか、存在を匂わせることはできたんじゃないかな？
彼女たちに対する対応で真希子と皐月は対比されていました。
御手洗治の妻として「治を守りたい」と思いながらもなにもできずにいた皐月と、自身の資金力や知名度をテコに黙らそうとする真希子。
現代を生きる女性像としては一族の末席でしかない皐月より自分で主体的に生きている真希子の方が力強くてある意味カッコいいですよね。
この作品は「真希子は悪女なのか？」というところまでお話を広げるのかもしれませんね。
父・治
今回は治のダメっぷりが丁寧に描かれていました。
彼が火災のあと、捜査を打ち切るようなまねをしなければこんなことにはならなかったわけですから結構罪が重いです。
皐月が放火したのだと思い込んでかばおうとしたのなら分かりますけど、どちらかというと自己保身、医師としての評判や地域の人々への印象を重視して、皐月を切り捨てた面があるようです。
そもそも治って杏子や柚子の養育費は払っていたんですかね？
父親のもめごと嫌いというか、優柔不断で逃避癖があるところは今も変わっていないようで、嫌われ役を真希子に全てをゆだねてしまうようですね。
真希子が治に柚子についての情報を吹き込むあたりは過去に皐月に対してやっていた手法と同じなのでしょう。
結局あのニットは真希子に処分されてしまいましたが、そもそもあのニットにそれほど証拠としての価値がそれほどないのでどうでもいいやって思っちゃいました。
看護師長の市原
柚子の失敗により身バレは時間の問題となった杏子ですが、看護師長の市原（濱田マリ）という思わぬ味方が登場します。
彼女の証言により当日の皐月のアリバイも証明されました。
御手洗家にはすでに希一がいますし、病院には市原が2重スパイとして加わったことで杏子の情報収集力は格段にアップしました。
何でもできる杏子
家事代行から専属マネージャーにジョブチェンジした杏子は辣腕ぶりを発揮しCMを3社と契約したようです。
もはや真希子が存在し続けるためには杏子の存在は不可欠です。
今のところ真希子は杏子が登場する以前より知名度も上がっているし、焼け太り状態です。
どのタイミングではしごを外すのか？もうそろそろ本格的な復讐が始まりそうですね。
でも杏子がここまで優秀なら、真希子のことはきれいさっぱり忘れて、自分で家事代行の会社を作るとかしたほうが精神衛生上良いのではないかと思ってしまいます。
おわりに
つまらなくはないのですが、話の進み具合が遅いというか、寄り道が多い印象です。
結構杏子の手元には強いカードがそろっているのに、ほとんどそれを切らずに温存しているんですよね。
関連リンク
原作
藤沢もやし『御手洗家、炎上する』
