30インチで観ています。

映画やテレビドラマの感想を書いています

時をかけるな、恋人たち【第6話感想】

 

 

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。

吉岡里帆さん、永山瑛太さん出演ドラマ『時をかけるな、恋人たち』の第6話が放送されました。駆け落ちすることになった今回からは時空警察の任務は必要なくなりました。しばらくは廻の過去を紐解くことになりそうです。

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ 火曜日 23:00~

放送日

2023年11月14日

あらすじ

06 | ストーリー | 時をかけるな、恋人たち | 関西テレビ放送 カンテレ

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
時をかけるな、恋人たち - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

基本情報

原作

ありません

脚本

上田 誠(ヨーロッパ企画)

キャスト

主人公

常盤廻(吉岡里帆)アートディレクター。
井浦翔(永山瑛太)タイムパトロール隊員。

タイムパトロール隊

天野りおん(伊藤万理華)オペレーター。
八丁堀惣介(シソンヌじろう)メカニック担当。
和井内秀峰(石田剛太)隊長。

相関図はコチラ↓

キャスト&スタッフ | 時をかけるな、恋人たち | 関西テレビ放送 カンテレ (ktv.jp)

感想

唯一気になる点

常盤廻(吉岡里帆)が井浦翔(永山瑛太)に惹かれる理由がよくわからないんですよね。
もちろん記憶を消される前は交際していたわけで、運命と言われてしまえばそれまでなんですけどね。

翔の魅力がよくわからないというか、「自分のことを一途に思ってくれている」以外に特に積極的な理由が見当たらないんですよね。

1983年

とりあえず記憶を消される事態を回避するため40年前に退避するという展開は理にかなっています。
劇中では自分が生まれる前なので過去の自分に遭遇する心配がないことが理由として挙げられていました。

たしかに、自分が生まれる前の時代で人が少ない隠れ家的な場所を探そうと思えば、親から聞いた話を頼りにするのは自然なことです。
もちろん原始時代であるとか、外国という選択肢もあるでしょうけど、暮らしやすいという条件を加えれば40年前の日本はベストな選択です。

そして選択に合理性があることで、両親の運命の出会いに遭遇してしまうという一見ご都合主義っぽいトラブルにも一定の合理性があることになります。

ちなみに福沢諭吉の1万円札が発行されたのは1984年からだそうです。
バブルのきっかけとなるプラザ合意は1985年です。

時代感

このドラマは1話30分なので、時代を描くために費やせる時間は限られています。
そのためなのか、1983年の雰囲気を演出するために手っ取り早い方法が使われていました。
それは「なめ猫」などのキーワードを連呼することと、当時のヒット曲の歌詞をセリフに取り込むという手法です。
特にヒット曲の歌詞を入れ込む手法は廻の父の軽薄な感じを際立たせる効果もあってよかったと思います。

また、廻たちが連想する「原宿」「竹下通り」「なめ猫」という未来から見た1983年と、過去人である廻の父が持ち出す「ガンダム」の間にはリアルさに差が設けられているのも巧みです。
ガンダムは再放送で人気が出たということもありますし、その時代の人はその年のことだけを話しているわけではないですからね。

タイムパラドックス

未来人が過去人と交際することが禁じられているのはタイムパラドックスが生じてしまうからでした。
しかし、廻が生まれたのは廻が両親の過去に介入したからであって、彼女の存在自体がタイムパラドックスのたまものなんですね。
もし時代の改変を全く認めないとすれば彼女の存在自体を消さなければならないです。
「介入すると消えてしまう」のではなく、「介入しないと消えてしまう」のです。
矛盾から生まれた彼女が恋人たちのためにつじつまを合わせることに執着することにも納得できる展開でした。
展開自体は『BTTF』と共通ですが、本作の方が爽やかでした。

おわりに

次回は廻の初恋のお話です。

30分間という時間を考えると、毎回新しいカップルが登場するよりも廻の過去を紐解く方が内容が濃くなって面白いですね。

 

FODアプリのダウンロードはコチラ