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いちばんすきな花【第7話感想】

 

 

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多部未華子さん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さん出演ドラマ『いちばんすきな花』第7話が放送されました。4人の共通の知り合い・美鳥の正体が判明し、ドラマは大きく展開しました。ドラマ自体の性質も大きく変化しているので先が見通せなくなりました。

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ 木曜日 22:00~

放送日

2023年11月23日

あらすじ

いちばんすきな花 - フジテレビ

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
いちばんすきな花 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

基本情報

原作

ありません

脚本

生方美久(過去作:『silent』)

キャスト

潮ゆくえ(多部未華子)
春木椿(松下洸平)
深雪夜々(今田美桜)
佐藤紅葉(神尾楓珠)

潮このみ(齋藤飛鳥)
望月希子(白鳥玉季)
穂積朔也(黒川想矢)
白石峰子(田辺桃子)
相良大貴(泉澤祐希)
小岩井純恋(臼田あさ美)
赤田鼓太郎(仲野太賀)

相関図はコチラ↓
いちばんすきな花 - フジテレビ (fujitv.co.jp)

感想

全然違う

前半と後半で全く別のドラマのようになってしまいましたし、ドラマ全編を通して考えた場合も次回・第8話以降の展開は全くこれまでとは異なるものになるかもしれません。

ただ、「まちがいさがし」というキーワードが前半にも登場していて、「どちらが正解、どちらが間違いというわけではない」というメッセージが後半への布石になっていました。
元々カノがアウトドア派に転身したことに腹を立てるバイト先の同僚や、塾の二人の答え合わせ、本の装丁も間違い探しのエピソードでした。

赤田

赤田(仲野太賀)が今後どの程度話に絡んでくるのか、現時点では予想がつきませんが、仲野太賀さんのコメディセンスの良さは群を抜いています。
もちろん、演出や脚本もあることなので仲野さん一人ですべてを決めているわけではないでしょうが、ドアを開け閉めしながら笑い続けているところが自然で思わず笑ってしまいます。
「客の鏡みたいな人」っていうセリフも面白いです。
赤田の妻の「栄養」を用いた下手なたとえ話の「出だしは良かったけど上手いこと言おうとし過ぎてピントがずれてくる。けど言わんとすることは分かる。」みたいな感じが、仲野さんのリアクションで安心して笑えるものになってます。

多分ですけど主人公の4人はみんな同じ喋り方で観ていて個を感じない中で、赤田の存在が際立っているのかもしれません。

 

美鳥さん

今回最大の事件は4人に共通の知り合いが存在することが発覚したことです。
不在の誰かを中心にストーリーが進んでいたことから連想するのは『桐島部活やめるってよ』ですね。
個人的には松岡茉優さんの出演ドラマ『she』の方がニュアンス的には近い気がします。

まあ、この二作と違って「美鳥に何があったのか?」にそれほど焦点が当たっているわけではないですけどね。
みんなである人物との思い出を語り合うという意味では『キサラギ』を連想します。
しかし、この映画の場合は「実は○○でした。」という形で関係性や真実が次々に上書きされていく感じが面白いのですが、本作の場合は「どちらが正解というわけでもない」という基本スタンスが貫かれている点で異なります。
そういう意味では『羅生門』とかも案外近いのかも。

絶妙なのが田中麗奈さんというキャスティングですね。
名前は当然知っているし、長年活躍されていることも知っている。
でも何に出演しているかといわれると『がんばっていきまっしょい』?しか思いつかない。
なんとなくどんな人かというイメージがあるけど、それも多分人によって異なっている気がする。

そんな俳優さんってなかなかいないですよね。

でも、この4人ってたまたま同じ日に桜新町の椿の家を訪ねたことで関係が始まったんですよね。
それだけでも奇跡みたいなことなのに、さらにその4人が同じ人と知り合いというのはどうなんだろう?
もちろん、桜新町を訪れた動機の中に美鳥の存在はあるわけだけど、リアリティのレベルが一気に変わったような気がするんですよね。

おわりに

夜々と椿の失恋話はあんまり刺さらなかったなぁ。
一蘭の壁の話もなんかわざとらしくて好きじゃない。
「出会ったことが間違いだった」というセリフを夜々がドラマを観て先回りしてしゃべっちゃいます。
こうしたのは意図的だと思うんですけど、個人的にはベタにテレビからセリフが流れてくる方が好きだなぁ。

 

 

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