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約束~16年目の真実~(日本テレビ系・木曜12時・中村アン)第4話感想

 

 

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中村アンさん出演ドラマ『約束~16年目の真実~』第4話が放送されました。父の疑わしい行動の数々を突き付けられ、主人公の信念が揺らぐ回でした。警察内部の闇がほのめかされるなど順序良く進んでいる印象です。

放送日・あらすじ

放送枠

日本テレビ木曜日 23:59~

放送日

2024年5月02日

公式サイト

約束 ~16年目の真実~|読売テレビ

基本情報

原作

ありません

脚本

小峯裕之/本田隆朗/富安美尋

キャスト

桐生葵  中村アン
香坂慧  横山裕
不破翔  細田善彦
尾藤恵  佐津川愛美
天草勇樹 森永悠希
飛鳥桃  織田梨沙
一条健人 岡部たかし
有村毅  杉本哲太

相関図はコチラ↓

相関図|約束~16年目の真実~|読売テレビ

感想

揺らぎ

今回は主人公・桐生葵(中村アン)の揺らぎが描かれました。
父が犯人であることを裏付ける証拠として、これまでに示されていた凶器のロープ以外にも

  • 恵の目撃証言
  • 桃の証言
  • 父が尾藤から賄賂を受けとっていたという疑惑

という3つの傍証が存在することが明かされましたね。

一つ一つの証拠能力は低いかもしれないですが、3つが合わさると確かに葵の父はかなり疑わしいです。
これらの事実を突きつけられて、葵も父が無罪であるという確信が揺らぎ始めます。
「なぜ父を信じているのか?人間には表の顔と裏の顔があってもおかしくないのでは?」という考えが頭をもたげて苦悩していましたね。
加えて、父の疑惑を晴らすことが親友の父を疑うことにもつながり、良心の呵責を感じるというのも共感できます。
父の疑惑を晴らすということは、他に真犯人が存在するということを意味しますからね。
そしてこのドラマではそれが葵の知人の可能性がかなり高いんです。
そんな葵に対して、香坂(横山裕)が真実を明らかにすることが警察官の職務だと諭す展開もよかったです。
二人の距離感もこのドラマの魅力の一つですね。

実は何も起こってなかった

今回梅崎の死の真相が明かされました。

どちらかというと事故に近いものであり16年前の犯人とは無関係でした。
要は、まだ何も起きていなかったんですね。
不破が遺体の口にビー玉を詰めたことで話がややこしくなっただけです。
真犯人がいつ動き出すのか、すでに動いているのか、これからの見どころです。

微妙だなと思ったのが尾藤の賄賂の件です。
イマイチ納得できない点にあります。
まず尾藤が賄賂を送っていたという疑惑が生じた際に、その相手として真っ先に浮上するのはあの議員のはずです。
梅崎はジャーナリストなのにそこに気づかず、真っ先に葵の父との関連を疑うのは前のめりすぎます。
それに自治会長に金品を渡すのにわざわざペーパーカンパニーとの取引を偽装する必要があるのか?ポケットマネーで払えばいいのでは?とか考えちゃいました。
やっぱり相手としては議員のほうが疑わしいですよね。
そのあたりの事情には詳しくないのでよくわかりませんが……。

もう一つ微妙なのが彼らの友情関係がいまいち伝わってこない点です。
なんとなく淡白に感じます。

このドラマのいいところ

今のところ毎回確実に話が前に進んでいるのがこのドラマのいいところです。
一つ一つ謎を解決するとさらに新たな謎が浮上する構成が見ていて飽きません。
謎自体は大したことないんですけどね。

今のところ分かっていないのは

  1. 脚本を知りえたのはだれか?
  2. 恵の娘を誘拐したのはだれか?
  3. 警察内部に広がる闇の存在

の3つです。
過去と現在、警察内部と世間といったバランスがとれています。

面白かった点

今回面白かったのはラスト、不破ではないと思われる人物があの脚本の続きを執筆しているシーンです。

このドラマでは葵のナレーションが挟み込まれるのですが、このシーンではニセモノの脚本の内容と葵のナレーションがシンクロしているんです。
メタ的といいますか、このドラマ自体を乗っ取られ、犯人の手のひらの上で踊らされているような感覚にゾクッとしました。

おわりに

「表の顔と裏の顔」という言葉をやたら強調していることから考えると、最も善良そうな人物が犯人である可能性が高いです。
そうなると桃が一番怪しいですね。