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わたしのお嫁くん第11話(最終回)~それなりによくできていました。

 

 

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波瑠さん主演ドラマ『わたしのお嫁くん』第11話(最終回)はこれまでと同じように、勝手にルールを決めて勝手に苦しむという悪い癖は見られたものの、第1話で登場したアイテムを再登場させるなど、最終回としては非常にきれいな構成でした。

放送日・あらすじ

放送日

2023年6月21日(水)22:00~フジテレビ系列で放送

あらすじ他

わたしのお嫁くん | ストーリー - フジテレビ (fujitv.co.jp)

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わたしのお嫁くん | 相関図 - フジテレビ (fujitv.co.jp)

 

 

感想

一旦リセット

先週の別れ話が冒頭で一旦キャンセルされます。
じゃあ先週の話は何だったんだということになるし、その後もう一度別れ話が出てくるのであまり感心できる方法ではありませんね。

みそ汁

山本(高杉真宙)は速見との生活と自分の夢の両立を図るため、速見に最低限の家事を叩き込もうとしました。
それがみそ汁作りで、しかも顆粒だしを使い、野菜は適当に切って鍋に放り込むだけの簡単なものです。
『はなちゃんのみそ汁』っていうドラマがありましたが、あれは死を前にした母親が娘におふくろの味としてみそ汁を伝授するものであって、このドラマでは特段みそ汁である必要は無いんですよね。

計画失敗 

ここがこのドラマの悪癖「自分でルールを作って勝手に苦しむ」が表れているシーンです。
別に家事なんてできる範囲でやればいいし、速見は山本と出会う前はそれで生活していたのです。
なのにいつのまにか家事を身につけなければいけないことになっているんです。

そして、その計画は失敗します。

山本は以前「お母さんは二人もいらない」と言われて元カノと別れたことがありました。
このシーンはまさしく子離れできない母親のシーンなんです。
心配してばっかりで子供に自由にさせることを拒み、自分が無理をしたり我慢することで解決しようとするんです。
だから速見が幼く見えてしまうのですね。

山本が言ったことは意訳すると「先輩に期待した僕がバカでした」ってことですよね。
結構ひどいセリフだと思うのですがこの騒動については有耶無耶になってしまい回収されませんでした。

断捨離 

今回唯一良かったのがこのシーンです。一人で暮らすには広すぎる部屋を引き払おうと荷物の整理を始める速見。
実は第1話で最初に山本が速見の汚部屋を片付けるために行ったのが断捨離でした。

「整理するにはまず最初にいるものといらないものに分ける」
この作業を通じて部屋中のものに速見との思い出が詰まっていることに気付き、いらないものが一つもないと思い至るんですね。
初回でも速見はいつか使うからとなかなか捨てることができませんでしたが、今回は肯定的な意味で「捨てられない」と言っているんです。

初回の話を最終回に持ってきてストーリーを閉じる構成は美しいですし、大団円というか、ハッピーな感じが増しますね。

空港へ

旅立つ恋人を追って空港に行くというベタ中のベタな展開をまさか観ることになるとは思いませんでした。

そして、このドラマのテーマである「お嫁さんとは何か」について思いっきり説明し始めました。
ざっくりいうと「一緒にいたいから一緒にいる。それで十分だ。」ってことですね。
まぁ、そんなことは最初から分かっていたし、今更言うほどのことでもないです。
あのグラスは初回の断捨離で速見が「いつか大切な時に使うため」にと、とっておいたものです。

二人の出会いを象徴するアイテムですし、ペアのグラスをひとつずつ持ち合うというだけで二人の絆とか、結婚観とかを象徴すると思うので、セリフは必要なかったように思います。

おわりに

最終回も相変わらずダメな部分が多かったですが、初回の展開を持ち出すなど、要所は押さえているんですよね。
クセの強いキャラクター達を全員登場させつつ、普段より一歩下がったところに配置して、主人公二人の関係性に集中したのもよかったと思います。

全編を通した感想はまとめページに書きます。