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わたしのお嫁くん第5話~これまでで最高の回

 

 

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放送日・あらすじ

放送日

2023年5月10日(水)22:00~フジテレビ系列で放送

あらすじ

www.fujitv.co.jp

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感想

赤嶺さんの部屋

シャンデリア、螺旋階段、天蓋付きのベッド、ロココ調の家具という高級感のあるメゾネットタイプのお部屋に一人暮らししているようですね。

彼女は資産家の娘なんでしょうか?

ばかばかしいですけど、確かにあの部屋を一人で維持するのは大変そうです。

でも山本って掃除中毒の設定でしたっけ?

今回の構成

いろんな話題が盛り込まれていましたが、それぞれの最後に次の話題へのフックが仕込まれていました。

そのため電車を乗り継いでいくようにスムーズに視聴できるようになっています。

まず、今回のテーマは「出て言った相手を呼び戻す資格はあるのか?資格ってなんだ?」でした。

そういうもやもやを抱えながら炊飯器の販促イベントに速見は取り組みます。

ここで意外な重要人物として電機店の店長が登場するんですね。

家電メーカーのお話なので電機店の店長が登場するのは自然ですし、失礼ながらそれほど有名な俳優さんでもないのでノーマークでした。

こういう意外な人物が深くかかわってストーリーが進むのが今回の面白さです。

速見の失敗と店長の境遇

速見は愛妻家の店長に気に入ってもらおうと店長の奥様のアサリご飯を販促に使いうことを提案しますが、これが逆効果でした。

実は店長の妻は実家に帰っていたんです。

つまり今の店長は速見と山本の状況と同じところにいるんです。

「も」

今回一番秀逸だったのがここです。

「速見さん”も”そう思いますか」というセリフは一般的に、その後ろに続く「私もそう思っていたんです」を省略した言葉だと受け止めます。

しかし実際は山本がスーパーで店長を見かけていて、速見と同じく「ずっと一緒にいたいと思わなきゃ夫婦になっていない」というアドバイスをしていたことが発覚するんです。

つまり店長を介して二人は同じ思いを抱いていたことを知るんですね。

一文字工夫するだけでこれだけ広がりのある展開にできるのはすごいですね。

付箋の書き手

「店長ブログ」とだけ書かれたメモにより速見は店長が不機嫌になった理由に気付き、このアドバイスの送り主が誰なのかを探ります。

順番に聞けばいい話なんですが、今回はここにも工夫がされていました。

まず古賀がズボラな生活を送っていたことで野菜室の野菜が溶けていたという体験談を話すんです。稲川淳二風でしたね。

この話を聞いたときは正直「またつまらない会話を挟んできたな」と思っていましたが今回は伏線みたいになっていました。

速見が野菜室を開けてみるとそこには野菜がなくてすべて冷凍保存されていて、ブロッコリーのブロと店長ブログのブロの筆跡が一致するんですね。

一つの展開で店長ブログのメモの送り主を明らかにするだけではなく、山本の先読みする思いやりの深さの両方を表現していました。

赤嶺さんの意外な真相

赤嶺さんは山本に気があるのではなく”推し”の速見に山本が接近しているのが許せなくて邪魔していたようです。

赤嶺さんが以前「ごはんに合うおかずは?」という場違いな質問をして笑いものになった時に、速見が優しくフォローしてくれたことから彼女に好意を抱いていたようです。

深読みですが、ごはんに合うおかずの話は今回のエピソードにも関連しています。

おいしさを幸せと読み替えれば、幸せとは誰と過ごすかによって決まると言っているようにも解釈できるからです。

アサリの佃煮という回答もアサリご飯と若干リンクしていますしね。

迎えに行く資格

店長の話が解決したあと速見は山本を迎えに行きます。

迎えに行く資格は会いたいという気持ちだけで十分だと気付いたようです。

ここは若干飲み込みづらくて、店長は本物の夫婦なのに対して、速見たちは現状ではただの同居人でしかなく、便宜上「嫁」と呼んでいるに過ぎない関係だったんです。

つまり迎えに行くという行為自体が疑似夫婦に関係をレベルアップする側面があるんですよね。

完全なパラレルではありません。

まとめ

これまでの中で一番面白い回でした。

一つの展開が二つの意味をもつことでストーリーの広がりがこれまでとは段違いです。

他にもカーテンに隠れる展開が二度出てくるし、「大丈夫ですか」と送らない山本の気遣いも気の利いた演出で表現していました。

あと、山本にことごとく行動を先読みされて恐怖を感じる赤嶺さんも面白かったですね。