波瑠さん主演ドラマ『わたしのお嫁くん』第9話は新商品開発のコンペを巡るお話でした。それぞれの提案にはキャラクターの価値観が反映されていて面白かったです。一方で、自分たちで勝手にルールを作りそのルールに縛られて苦しむというこのドラマの悪癖が再び出てきてしまいました。
放送日・あらすじ
放送日
2023年6月7日(水)22:00~フジテレビ系列で放送
あらすじ
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感想
このドラマの特徴
このドラマの特徴として、勝手にマイルールを決めて自縄自縛状態に陥るというパターンを多用する点があります。
今回の「家ではしない」も「今夜は手を出さない」もすべて彼らが勝手に決めたルールですし、そこに合理性はありません。
山本の兄から突き付けられた誓約書と同じですね。
なぜこの展開を多用するかというと、もうすでに彼らには障害となるものは存在しないため、こういうルールがないとドラマにならないからなんです。
コンペ
新商品のコンペが今回のメインでした。
速見が得意ではない分野に持ってくることで、山本の役に立とうとして空回りする速見というこれまでとは違う展開になりましたね。
ここに山本の元カノ・宮下が絡んできたのは面白かったです。
赤嶺の過去の発言(第4話)で「ママは二人もいらない」と言われてフラれたという山本のエピソードが紹介されていたので、「あぁ、あの人か!」ってなりました。
お弁当で二人の関係を言い当てるのとか、山本のアイデアが元カノのものであることから、速見が元カノと自分を比べてしまうというのも自然でした。
「嫁とか旦那とかやめよう」というのは言いたいことが先にある感じがして、それほど説得力はありませんでした。
勝手に決めたルールの中から教訓を導き出しても共感はできません。
それぞれの提案
山本の提案は二人で分業する掃除機という発想でした。
このドラマのテーマである性差による役割分担の否定に即してはいます。
確かにハンディークリーナーにもなる掃除機はありますが、同時に両方使えるものは見かけませんね。
まぁ、別々に買うでしょうけどね。
古賀の提案はお年寄り用の電動車いすのシェアというものでした。
「そのポートまでどうやって行くの?」とは思いますけど、説得力のある提案です。
これが最初に示されることで、山本が越えなければならない基準がわかるので観ていてわかりやすかったです。
「バッテリー付き冷蔵庫じゃ無理だろうなぁ」みたいな感じで観れました。
赤嶺の提案は全家事タスク共有アプリでした。
最初は「全家事を全自動でやってくれる謎の箱」を提案していましたが、おそらく「すべての家事とは何か?」というところからアプリにまでたどり着いたんだと思います。
一番まっとうなプロセスでアイデアをブラッシュアップしているのが面白いです。
古賀さんがいる時点で赤嶺がコンペに参加する意味はさほどありませんけどね。
まとめ
コンペの案が不採用というところから次回の引き抜きへと話がつながっていくのは、このドラマにしては考えられていましたね。
関連リンク
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主題歌
SEKAI NO OWARI『サラバ』
レコチョク↓
https://recochoku.jp/song/S1017916553/single