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木村拓哉さん主演ドラマ『風間公親 教場0』第11話(最終回)は北大路欣也さんをゲストに迎えています。シリーズ作品であるスペシャルドラマ『教場』に続く内容で風間公親が教官になった理由が語られました。事件に触れながら風間が教官になる決意を固めるまでの過程を振り返りたいと思います。
放送日・あらすじ
放送日
2023年6月19日(月)21:00~フジテレビ系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらを参考にしてください
風間公親-教場0- - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
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風間公親 教場0 - フジテレビ (fujitv.co.jp)
感想
最後の事件
最後の事件の容疑者は有機化学者で大学教授の清家総一郎(北大路欣也)でした。
木村拓哉さんと北大路欣也さんと言えば『華麗なる一族』ですね。
犯行に使われた凶器が千枚通しで、十崎波瑠(森山未來)の犯行に似せている点や清家が盲目であり片目を失った風間公親(木村拓哉)と共通点があることからも、まさしく最終回にふさわしい事件であり犯人であると言えるでしょう。
元詐欺師のDV夫から娘を守る犯行であることは明らかなので、残る謎は「どうやって盲目なのに心臓を正確に刺すことができたのか」という点です。
突き上げるように刺されているのに心臓に到達するほどに力を籠めることができた理由を探るあたりまでは納得感があるのですが、そこのもう一つ犯人の「仏のような人格者」という要素が絡んでくるあたりはフィクションな要素ですよね。
たまにテレビドラマには自分にルールを課すタイプの犯人が登場します。
『古畑任三郎』のイチローなんかもそうでした。
そういう例を含めて考えればトリックとしてはアリだと思います。
それに光彩の白濁具合からも視力を失って間もないことが分かりますし、サングラスから手を放してしまい場所がわからなくなってしまうのも「なるほど」って感じました。
清家の娘・甘木紗季(森カンナ)が思わず声を上げた理由のところは、夫の死の知らせを聞いて驚いていたかのように見せようとしていたようですが、そんな風には見えませんでした。
「理由は分からないけど父のことで驚いているなぁ」と最初から思っちゃいましたね。
もう少しミスリードしても良かったかも。
その時点では彼女が眼科医であることを知らされていないので、問題ないと言えば問題ないのですが、すごくモヤモヤ感だけが残りました。
犯人が第二次大戦中のレジスタンスの話を持ち出して、風間に新兵訓練の適性があるというシーンはその後の展開を予期するものですが、とってつけた感じはありました。
隼田聖子(新垣結衣)再登場
前回までも十崎を追う専従チームの一員として登場はしていましたが、今回は本格的に捜査に加わっていましたね。
「できることは一人で、できないことは二人で」という母子家庭の隼田家のスローガンに「困ったことはみんなで」という3つ目が加わっていました。
風間に弱味を周囲に見せられず、悩みを抱え込んでしまうことを指摘されて、周囲を頼ることを始めたみたいですね。
こういう風間との出会いによる変化のシーンってこれまであまり描かれていませんでした。
視聴者の想像に委ねたほうが良いという考え方もあるかもしれないですけど、私は好きですね。
でも、4人の中でなぜ隼田が再登場するのかはいまいちよくわかりません。鐘羅は交番だし、中込は最近まで一緒にいたから、瓜原と隼田のどっちかということになるんでしょうけど。
彼女には児童虐待に向き合うという使命があるのに、それから逃げているように見えてしまいます。
十崎波瑠(森山未來)
さて十崎があっさり逮捕されました。
しかし、その逮捕手続きが「転び公妨」といわれる不当なものだったことと、目撃者の証言があいまいだったことであっさり釈放されてしまいました。
そういえば『教場1』で風間が公務執行妨害について講義していましたね。この警察官の質の低下こそが風間が警察学校の教官になった理由なのでしょう。
そしてなにより職質した警官たちは遠野のように殺害された可能性だってあったことが決め手だったのでしょうね。
二度と遠野のような犠牲者を生まないことが風間の使命なのかもしれません。
「本当は逮捕したくない」公務執行妨害罪めぐる警察官の意外なホンネ - 弁護士ドットコム (bengo4.com)
伊上幸葉(堀田真由)
ここから結構長い回想シーンが続きます。
ご存じの通り、このドラマのエンディングは回想シーンで構成されています。
したがって、短い間に2回も回想を見せられるんですよ。
エンディングだけで十分だったと思います。
そんな中、伊上が警察官になることを決意しました。遠野の想いを彼女は引き継ぐのでしょうね。
面白シーン
今回はギャグが二か所入れられていました。
隼田がシミュレーションをしているところと、谷本進一(濵田崇裕)と尾山柔(結木滉星)のしーんです。
特に谷本尾山の「励ますだけでいい」っていうところは面白かったですね。
面白いのと同時に、風間の観察眼・その人物の長所を見つける能力の高さがうかがる良いシーンでした。
おわりに
これで終わりかと思いきや、次回特別編があるようです。
「足跡をたどる」ということなのでおそらく総集編です。
最後に「映画化決定」ってなるのかな?
今回もたっぷり総集編を流しているのでもういらない気もします。
そういえば『MOZU』の新谷も妹を探してましたね。
全編を通した感想はまとめページに書きます。