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わたしのお嫁くん第10話~無意味なシーンが多いけど……

 

 

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波瑠さん主演ドラマ『わたしのお嫁くん』第10話はこれまでよりもラブコメ要素が強い回でしたが、後半には最終回に向けて速見と山本の関係性をどのように持っていくのか、その下準備が進められていました。

放送日・あらすじ

放送日

2023年6月14日(水)22:00~フジテレビ系列で放送

あらすじ

www.fujitv.co.jp

 

配信状況はこちらを参考にしてください
わたしのお嫁くん - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

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感想

無駄な時間

体感的に言うと、このドラマの約90%にはほとんど意味がありません。
今回冒頭の寸劇で「このままではただの幸せカップルの話になってしまう」と言っていましたが、まったくその通りで、勝手にルールを作ってそれに縛られるという“自縄自縛”方式により無理矢理引き延ばしているだけなのです。
社内の人事異動のために二人が一時的に別居するという展開が典型的です。
そもそも、山本(高杉真宙)が企画開発部に異動するために奮闘する話は前回と似すぎているんですよね。

本人不在の中でウエディングプランを練るというのは漫画で読めば楽しいのかも知れないですけど、テレビドラマにすると痛々しすぎます。
私は赤嶺というキャラクターが好きですが、この辺りは観るに堪えない展開でした。

その分、焼き肉を食べながら赤嶺が「このままでは速見が遠くに行ってしまう」と我に返るところは面白かったですけどね。
「表情がころころ変わる」、このあたりが私が受け入れられる漫画っぽさの限界なのかもしれません。

結婚観

このドラマは仕事のできる女性を旦那、家事の得意な男性を嫁と呼ぶ、男女のステレオタイプを逆転した疑似夫婦の話です。
最終回に向けて、この疑似夫婦の結末をどこに持っていくのか?そして、結婚という制度をどのようにとらえるのか?については絶対に触れなくてはなりません。

今回は最終回に向けてその下準備が進められました。

終盤のシーン

社内FA制度により夢だった企画開発部への異動を目指した山本でしたが、残念な結果となりました。

ここで山本は夢をあきらめ総務部への異動を申し出ようとします。
その際に山本が口にするのが「男女が逆ならよくあることですよね。」というセリフです。

たしかに女性が結婚や出産を機に家庭に入ったり、出世をあきらめたりすることはよくあります。そしてそれが一種の美徳とすら考えられている節があります。

山本は“嫁”としてその道を選ぼうとしますが、速見が明確に拒絶しました。
パートナーとの幸せのためにどちらか一方が不利益をこおむっても当たり前、仕方がないという日本社会の風潮にNOを突き付けた形です。

思い返せば二人は互いの長所と短所がかみ合っていたから同居し始めました。
それは家事は山本、仕事は速見という分業制でした。
しかし、度々速見は苦手であるはずの料理や家事に挑戦して下手なりに努力しているんですね。
このあたりが制作者が理想とする夫婦像の糸口だと思います。

山本の夢を奪ってしまうぐらいなら黙って身を引くのは最終回に向けて面白い展開ですし、古賀が向かった先にいたのが山本という裏切りも良かったです。

ただ、ちょっと気になるのが、山本が商品開発部の面接で語っていた内容って速見と同居して気付いたことですよね。
速見に触発されて商品開発部に行きたいという夢を持ったように見えてしまいます。
山本が昔から商品開発部に行きたかったようにはどうしても思えないんですよ。
どちらかというと「幼いころに兄たちの背中を見て……」的な速見と出会う前のエピソードの方が良かったと思います。
商品開発部への異動を希望するのは、普通に考えてどうしても作りたいものがあるからですよね。
それが何なのか全くわかりません。

軽部さん

面接官の中に軽部アナウンサーがいました。
実はこのドラマには毎回フジテレビのアナウンサーがこっそり出演しています。

今回は分かりやすかったですね。

おわりに

このドラマはふざけていたかと思いきや、急に正気に戻って淡々とストーリーを進め始めるんですよね。
正気に戻った時のストーリーは結構しっかりしているんです。

次回は最終回です。
今回でほとんど下準備は終わっているので、引き留めるにしても、別々の道を進むにしても、どちらでもいい感じで終われると思います。