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清野菜名さん、岸井ゆきのさん、生見芽瑠さん出演ドラマ『日曜の夜ぐらいは……』第8話はサチの伝言メッセージが中心となっていました。サチがそれぞれの登場人物をどのようにとらえているのかが細かく描かれています。そのあたりを中心にストーリーを振り返ります。
放送日・あらすじ
放送日
2023年6月18日(日)22:00~テレビ朝日系列で放送
あらすじ
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キャスト|『日曜の夜ぐらいは...』|朝日放送テレビ (asahi.co.jp)
感想
伝言メッセージ
バイトのシフトで忙しく出席できないサチ(清野菜名)のかわりに若葉(生見愛瑠)が伝言を読み上げます。
変わったシーンですよね。
ドラマの中で伝言を伝えたり手紙を代読したりすることはよくありますが、そういう場合は大抵距離的に離れているなど、当分会わない関係であることが多いです。
サチは忙しいとはいえ夜になったら帰ってきますし、別に若葉に伝言する必要はなくそれぞれにlineすれば済む話です。
ラジオ的なコミュニケーション方法と言いますか、一対一ではなく一対多の関係。
サチにとっては若葉の口を通してみんなで共有することが大切だったのでしょう。
直接言うのと、誰かを介して伝えるのでは印象が違いますし、照れがなくなり本音が言えるのかも。
サチの周囲の人物評価は的確であるとともに、それぞれとの関係性にあわせてちょっとずつ表現を変えているんです。
富士子(宮本信子)の裕福だった過去をこだわりの家を建てた経験者ととらえ直し、敬意を払っています。
翔子(岸井ゆきの)にはなかば強引に引っ越しを進めているのに対し、ミネ(岡山天音)には何も頼まず3階が空いていますよとだけ伝えています。
そうすることで翔子が引っ越してきやすくなることも計算しているのかも。
母・邦子(和久井映見)には直接伝えるのではなく、周囲に「利用してやってください」というんですね。
障害があるということで遠慮されていることもわかっていたんだろうし、母が「ごめんね」が口癖で、周囲に迷惑をかけていると思っていることも理解したうえで、あえて「利用」という言葉を使っています。
その場にいつもいてくれるだけで助けられてきたし、役に立っているんだというメッセージでした。
またその“書記係”に若葉を任命したこと自体がサチの若葉評になっているのでしょう。
若葉は友人に裏切られたことがトラウマになっています。
そんな若葉にサチは本音を伝えることで信頼を示そうとしたんじゃないかと思います。
過去への復讐
そんなサチのメッセージのなかで印象的だったのが「過去に復讐する」という言葉です。
たしかに過去を変えることはできないです。
でも今をどのように生きるかで過去に決着をつけることはできるんですね。
「あの時のせいで」と考えるか、「あの時のおかげで」と考えるかの違いは、今を全力で楽しめるかにかかっているという事だと思います。
今サチが朝から晩までバイトのシフトを入れているのはまさしく過去に決着をつけるためです。
サチは生活のため嫌々バイトをしていました。それを恩返しや人助けというポジティブな意味合いに上書きしているんだと思います。
駅伝
持っ一つサチの言葉の中で印象的だったのが「母が駅伝の話をするだろう」というところですね。
これがサチの自己評価にあたる部分だと思います。
駅伝はタスキをつなぐスポーツです。サチはみんなの分まで挽回たんですね。
これがサチの生き方の根本にある姿勢でしょう。自分が頑張ることでみんなも一緒に幸せになれるんだ、そう信じて彼女は生きているのでしょうね。
おわりに
まどか(矢田亜希子)の件は意外な形で終わりました。
次回はサチの父(尾美としのり)について決着がつきそうです。
残るは翔子の家族のことすね。