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日曜の夜ぐらいは…第7話

 

 

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清野菜名さん、岸井ゆきのさん、生見愛瑠さん出演ドラマ『日曜の夜ぐらいは……』第7話は主人公の3人というよりは、サチのバイト先の田所さん(橋本じゅん)のような周辺人物の事情がたくさん描かれていました。みんなそこまで悪い人たちではないのかもしれませんね。

放送日・あらすじ

放送日

2023年6月11日(日)22:00~テレビ朝日系列で放送

あらすじ

www.asahi.co.jp

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キャスト|『日曜の夜ぐらいは...』|朝日放送テレビ (asahi.co.jp)

 

 

感想

喜びと痛み

サチの母がふとした瞬間に思い出す足の感覚として、レゴブロックを踏んだ時の痛みを挙げていました。
幸せと悲しみはコインの裏表なんですよね。
それぞれが独立して存在しているわけではなく、どうしようもない痛みの中に子供の成長を感じて喜ぶことだってあるんです。
サチたち3人が「最近感情が動いている」と喜びや悲しみを感じるようになったというのもこれと同じことですね。

この作品の一つのテーマだと思います。幸せで辛さを包み込む、“Happy sad”な感覚は『シングストリート』という映画を思い出しました。

そう感じたのにはもう一つ理由があって、椿鬼奴さんが歌っていた洋楽はthe cure というバンドの“Friday I'm in love”という曲なんです。
The cureの曲はシングストリートでも挿入されているんですよ。

連絡先の交換を拒んだ鬼奴さんの反応は第1話のサチの反応と共通しています。
「今この楽しい時間をそのまま思い出として生きていきたい」それは宝くじが当たる前のサチの考え方そのものです。
彼女たちだけの夢だったカフェ開店に、幸せを得た者としての使命が少し帯びた気がします。
自分たちだけが幸せになるのではなく、周囲に幸せをおすそわけすることこそカフェの存在意義なのでしょう。

周辺人物

翔子の家族との不和の原因はタトゥだということが分かりました。
もっとすごいことを想像していたので拍子抜けというか、イマイチ納得感はありません。
タトゥは象徴的な意味でその奥にはさらに深い何かがあるのかもしれないですね。

若葉の母は昔住んでいた家の看板を蹴り上げるという富士子と同じ行動をしていました。
彼女も根っからの悪人というわけではないみたいです。

サチの父はよくわかりません。

田所さん

今回その人となりが一番よく描かれていたのはサチのバイト先の店長・田所さんです。

セクハラやパワハラをするし人間としては最低だけど、仕事には真摯に取り組んでいるし、サチが一番つらいときに手を差し伸べ、一緒に泣いてくれた人でもあったんですね。
この田所さんのキャラクターが初回から悪い人というより情けない人って感じだったのはこういう設定があったからなのかもしれないですね。
恩には報いるし、リスペクトにはリスペクトを返すという関係は観ていて心地よいです。

こんな感じでどのキャラクターも「いいところもあるんだよ~」的な展開になっていくのでしょう。

おわりに

カフェの物件の前を警備活動と称して順番に訪れる冒頭では少しままごと感が強くて嫌だったのですが、宝くじのお礼をする展開は面白かったです。

そろそろ具体的なカフェの進展、特に資金面や採算の話を聞きたい気もします。