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ラストマン第8話~また立てこもり

 

 

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福山雅治さん出演ドラマ『ラストマン』第8話はバスジャック事件車内の置き去り事件やネットにあふれる特定班の弊害を組み合わせた時事的なストーリーでした。しかし、その内容はというとこれまでの回で既に取り上げた展開が多く、新鮮味がありませんでした。ストーリーについて振り返ります。

放送日・あらすじ

放送日

2023年6月11日(日)21:00~TBS系列で放送

あらすじ

www.tbs.co.jp

配信状況はこちらを参考にしてください
ラストマン-全盲の捜査官- - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ

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感想

また立てこもり

今回の事件はバスジャックということで、またしても立てこもり事件です。
第6話で一度登場した題材ですし、第1話も若干そんなテイストがありましたので新鮮味がありません。
バディ解消したことで車内と車外に二人が分かれていて、お互いの意図を感じあって事件解決に導くのですが、これも第2話や第6話でちょっとやっているんです。
吾妻との仮のコンビも第1話や第5話でやっていますし、物足りなさを感じました。
モールス信号も2回目です。犯人の母が死んだのも同じです。

時事ネタ

今回取り上げられた事件は近年多発している送迎バスにおける置き去り事故とSNSを通じた特定班と呼ばれる誰かのプライバシーを暴いてネットリンチする人々の存在を組み合わせていました。
加えて同姓同名の人が真犯人と間違えられて多大な損害を被ったというどこかで聞いたことがある話も盛り込まれています。

おそらく今の日本社会では誰かの心を揺さぶるようなセンセーショナルな事件や事故においては、多かれ少なかれ特定班という人たちが動いているのでしょう。
「組み合わせた」というよりは既に事件に伴う現象の一つになっているのかもしれませんね。
そしてその場合、一定の割合で情報に間違いが混ざるのも当然です。

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良かった点

皆実が撃たれたことで時間の制約が生まれたところは良かったです。
自作の銃の装填回数を数えるというのも緊張感を維持する意味はありました。
でも、犯人も装填数は把握しているはずなので、いくら護道に煽られたからといってあんなに無駄撃ちしてくれるとは思えないですけどね。
特に最後の一発はもっと緊張が走ると思います。

緊張感という意味で言うと、このバスジャックは単独犯でしかもライブ配信まで行っています。
『大病院占拠』では10人程度で分業していた作業を一人でこなしているので明らかに注意力が散漫になっています。
スキがありすぎました。
それに犯人にとっては走行中よりも停車中の方が危険度が増すと思うんですけどね。

この話の欠点

今回のストーリーには欠点があります(欠点というほどではないかも)。
糾弾すべき対象は「間違えたこと」ではないですよね。
間違っていようが正しかろうが一般人が法に基づかず私刑を下すこと自体が問題なんです。
脚本的には犯人自体がネットの言論に振り回されていることを指摘しているし、最後の「くれぐれも間違わないように」というセリフも捨て台詞ですから、その辺のことは考えてはいると思います。

でも、この話を観た人の感想って「間違えられて可哀そう」ってことになってるんじゃないかな?
なんか微妙に的を外している気がします。

画面をネット上の無責任な言論が埋め尽くしていく演出ってこの作品に限らずよく見かけますが、あれはちょっと違うかなと思いました。
犯人はライブ配信に寄せられたコメントを読んでいるわけですし、彼にとっても予想通りの反応だったはずです。
せっかく顔のアップなのにもっといろんな表情が見たかったなぁ。
怒り、呆れ、嘲り、あきらめ、悲しみ、いろいろあると思うんです。
目が生き生きしすぎていて、もっと京本さんの死んだ目を見たかったなぁ。

ラストマンの意味

今回護道の実父・鎌田が冤罪である可能性が指摘されました。
一度はバディを解消した二人でしたが、もう一度力を合わせて過去に向き合うようですね。

「ラストマン」というタイトルの意味について第1話では事件を解決する最後の切り札的な意味で説明されていましたが、今回新たな意味合いが込められていることがわかりました。
皆実は護道を過去に縛られた男として「ラストマン」と称していました。
ラストという英単語にそういう用法があるのかどうかよくわかんないです。
というのもネットで“lastman”と検索すると最初に出てくるのは「最も○○しそうにない人物」という意味なんです。
鎌田が冤罪であるとすると最も意外な人物が真犯人なのかもしれないですね。

まとめ

他にもあのハンカチを見つけることはかなり難しいだろうとか、皆実が犯人を制圧する際のサーモグラフィのような映像はどういう感覚を表現しているのか、なども気になりますがあんまり本筋と関係ないのでやめておきます。

次回からはようやく過去編に突入するようです。

話は変わりますが『ヴィヴァン』っていう次のドラマはどんな内容なんですかね?
スラムダンク方式なのか全く情報がありません。