きのう何食べた？ season2 【第2話感想】 - ３０インチで観ています。

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西島秀俊さん、内野聖陽さん出演ドラマ『きのう何食べた？ season2』第2話が放送されました。変化をテーマにしたシーズン2ですが、今回は二人の老い、ライフステージの変化を描いています。佳代子さんも登場しました。

放送日・あらすじ

テレビ東京金曜日 24:12～

2023年10月13日

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓

よしながふみ『きのう何食べた?』

安達奈緒子

筧史朗（西島秀俊）
矢吹賢二（内野聖陽）
小日向大策（山本耕史）
井上航（磯村勇斗）

前回も触れましたがシーズン2のテーマは二人とその周囲でおこる「変化」です。
50歳を目前に社会的にも身体的にも変化せざるを得ない状況が生まれ、それをどのように受け入れていくのかが描かれるそうです。

そういった意味で、第2話はこのテーマが色濃く表現されていました。

このドラマは起承転結で言うといくつかの「起」が発生し、料理周辺で「転」を迎え、最後に総括的な「桔」を迎えるという構成をしています。

第2話の一つ目の出来事は史朗が弁護士事務所を継ぐかどうかという話です。
今の所長・美江は息子の修が採算度外視で刑事事件にのめりこむ様子を見て、史朗に息子と共同で事務所を引き継いでくれないかと提案します。

職場で自分の指向を隠している史朗にとってプライベートな質問は常に緊張感が生まれます。
結婚の話題となれば尚更ですね。

まぁ、今回は結婚自体が話題の中心ではなくて独立の意思があるかの確認でしたが、それでもやっぱり緊張感がありました。

史朗は「今のままでいい」と独立の意思も共同経営の意思も結婚の意思もないことを伝えますが、お説教をされてしまいます。

結婚の話は置いておくとしても、史朗は自分の立場が徐々に責任を伴うものにシフトしていて、変わらなくてはならないことを自覚します。

2つ目の出来事は佳代子さんを訪ねたことです。
シーズン2から見始めた人にとっては誰だかわからず戸惑うシーンかもしれませんが、要は史朗の友達ですね。

史朗は子供が成長していることや「孫だと思って」とか「史朗おじちゃん」という言葉にちょっとだけ（本人は意識していませんが）ショックを受けてしまいます。
また、賢二も高校生の頃から付き合いがあるお客さんの結納に感慨を覚えていました。

一般的な夫婦なら子供の誕生をきっかけに父親、母親へと自然に「変化」していくかもしれません。子供の成長に合わせてライフステージも変わっていくのでしょう。

一方、彼らの間に子供が生まれることはありません。
そのため、意識的に変わろうとしなければずっと同じ場所に留まってしまうのかもしれませんね。
賢二のようにお客さんをまるで自分の子供のように接していれば話は別ですが、史朗にはそういう機会もなかったのでしょう。

史朗と賢二のお散歩デートは二人の思い描いていたものが全く違ったというギャグのシーンですが、ストイックで「老い」に抗おうとする史朗の姿が描かれています。

本人は「いつの間にか変わっているのも悪くない」と言っていますが、周囲から「史朗さんはおじさん扱いされることを嫌がるタイプだ」と指摘されるのは彼のそういったストイックで若々しいところに由来するのかもしれないですね。

バターチキンカレーとチーズナンは高カロリーだけど美味しそうでしたね。
「お前と一緒にやったら楽しいだろうなと思って」って、一緒にいないときも自分のことを考えてくれているのはうれしいですよね。

次回は10分ほど放送開始時間が遅くなるようです。