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Believe(テレビ朝日・木曜9時・木村拓哉)第2話感想

 

 

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木村拓哉さん出演ドラマ『Believe』第2話が放送されました。第2話にして脱獄を実行するなどストーリーの展開は早いですが、情報の出し方・順番が若干ちぐはぐで不完全燃焼な印象を受けました。

放送日・あらすじ

放送枠

テレビ朝日木曜日 21:00~

放送日

2024年5月2日

公式サイト

テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』|テレビ朝日

基本情報

原作

ありません

脚本

井上由美子

(『緊急取調室』『BG〜身辺警護人〜』)

キャスト

狩山陸          木村拓哉
狩山玲子      天海祐希
本宮絵里菜  山本舞香
南雲大樹      一ノ瀬颯
磯田典孝      小日向文世
秋澤良人      斎藤工
林一夫         上川隆也
野口ヒロト  濱田龍臣
灰谷耕太      一ノ瀬ワタル
赤塚力         持田将史
黒木正興     竹内涼真
坂東五郎     北大路欣也

相関図はコチラ↓

相関図・キャスト|テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』|テレビ朝日

感想

謎の男の正体

なんか不思議なドラマですね。
何が不思議かというと、視聴者に情報を与えるタイミングがちぐはぐになっている気がするんです。
でも、数か所で同じ現象がみられるので意図的にやっているのかもしれません。
わかりやすさを重視しているのかな?

まず気になったのが竹内涼真さんが演じている謎の男・黒木です。
彼は玲子(天海祐希)の前に突如姿を見せます。
玲子は最初週刊誌の記者ではないかと考えますが、第2話ラストでは死んだはずの人物に瓜二つであることに気づきます。

神出鬼没な感じとか、黒づくめの衣装とか霊的で神秘的な雰囲気を漂わせているんです。
でも、視聴者は彼が捜査一課の刑事であることを知っているので効果が半減しています。

認知症のふりをしているおじいさん

もう一か所似たような場面がありました。
狩山が世話係を務めることとなった受刑者・小野は今回のキーパーソンでした。
彼の不規則な言動は認知症を演じているだけで、実際は明晰な頭脳を持っていたところが面白いんですよね。

でも、彼が将棋の駒を誤飲した時から「あいつは認知症のふりをして病棟行きを狙っているだけだ」と周囲が気付いているんです。
なので小野が狩山に真相を打ち明けた時にも「そうだったんだ!」という驚きはなく「やっぱりなぁ」ってなってしまうんです。

わかりにくい脱獄計画

情報を出す順番がちぐはぐなことで脱獄の計画が分かりにくくなっています。

こういう作品はまず最初に脱獄の計画を再現ビデオのように見せてから、実行に移るのが定石です。
そうすることで不測の事態がわかりやすくなるんですよね。
そしてこのドラマもその方式を採用していました。
しかし、途中で計画の綻びが挟み込まれるのでどこまで織り込み済みなのかがわかりにくいんですよ。
最初の計画は灰谷(一ノ瀬ワタル)をだますためのデコイで、狩山の本命は救急車による脱出だったわけです。
通常3人が同乗するところを騒動を起こしたことで、1人に減らして脱走を容易にするのが狙いでした。
そして林一夫(上川隆也)はあえて一人で救急車に乗り込み、狩山の計画を成功させました。
林が狩山の土俵に上がりタイマンの勝負を挑むところに第2話のクライマックスがあります。

しかし、途中で「これは誰を騙すために演技をしているの?」って思う箇所がいくつかあって林と狩山の頭脳戦になっておらず微妙でした。
それに狩山の建築に関する知識が全く生かされていません。
「ダヴィンチの橋」は伏線なのかなと思ったのですが、次回以降なのかな?

勧善懲悪ではない

このドラマが「分かりにくい」理由の二つ目は単純な勧善懲悪ではない点が挙げられます。
これが日曜劇場なら磯田(小日向文世)や秋澤(斎藤工)は金にまみれた悪人としてわかりやすく描かれていたでしょう。
このドラマでは今のところ彼らにも彼らなりの正義があることが示されています。
特に南雲( 一ノ瀬颯)はいろんな葛藤を抱えることになりそうですね。

それにしても秋澤の汗は印象的ですね。
彼が登場すると黒澤映画の時代の雰囲気が少し漂います。

おわりに

山本舞香さんってどのドラマでも同じような役を演じていますよね。
興味本位で無邪気に首を突っ込む的な展開が多い気がします。