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西島秀俊さん、内野聖陽さん出演ドラマ『きのう何食べた？ season2』第4話が放送されました。賢二と同じ美容室で働く田淵のエピソードで、史朗や賢二の出番は少なかったですが、共感できる内容で面白かったです。
放送日・あらすじ
放送枠
テレビ東京 金曜日 24:12～
放送日
2023年10月27日
あらすじ
きのう何食べた？season2 西島秀俊×内野聖陽(テレビ東京、2023/10/27 24:12 OA)の番組情報ページ | テレビ東京・ＢＳテレ東 7ch(公式)
配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
きのう何食べた？ season2 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
基本情報
原作
よしながふみ『きのう何食べた?』
脚本
安達奈緒子
キャスト
筧史朗（西島秀俊）
矢吹賢二（内野聖陽）
小日向大策（山本耕史）
井上航（磯村勇斗）
詳しくはコチラ↓
キャスト | 【ドラマ24】きのう何食べた？ season2 | テレビ東京・ＢＳテレ東 7ch(公式) (tv-tokyo.co.jp)
感想
キャストの変更
今回活躍した田淵ですが、実は以前劇場版では松村北斗さんが演じていました。
シリーズ全体のクオリティという面で言えば、キャストの変更は無いほうが望ましいと思いますが、違和感はなかったので特に問題ないかと思います。
毎話出るキャラというわけでもないですし、田淵が活躍したのは今回が初めてなので仕切り直しということで結果的に良かったんじゃないかと思います。
ちなみに松村北斗さんは映画『キリエのうた』に出演されています。
音楽映画『キリエのうた』| 10月13日（金）公開
田淵の失恋
今回は賢二が田淵に夕食に誘われるという展開でした。
部屋に残された痕跡から、田淵が女性と同棲していて、その女性が出て行ったことを言い当てた名探偵の賢二に田淵が事の顛末を語ります。
この話がフリとオチがしっかりしていて笑える半面、ありそうな話で共感もできるという絶妙な塩梅なんです。
田淵の恋人・千波は校正の仕事をしているという設定からもわかる通り、真面目さを誇張されたキャラクターです。
そんな彼女の料理は手際が良く見た目もおいしそうなのに、「微妙においしくない」というズッコケ具合が笑えます。
田淵
田淵は料理のセンスがあるようで、微妙な料理に醤油を回しかけるだけで美味しくしてしまいます。
そんな彼らの別れのきっかけとなるのがカルボナーラでした。
「カルボナーラの口になってしまった」田淵が強引に夕食の準備を始めたことで二人の間に亀裂が入るんです。
レシピ本通りに食材をそろえる千波が自分のペースを乱されることを快く思わないだろうことは察しがつくので、田淵の強引なやり方には観ていてヒヤヒヤさせられました。
田淵の料理は千波と対照的でレシピ通りではなく、卵のサイズに合わせて個数を変更したり、ブロッコリーを入れる代わりにコンソメを投入したり臨機応変にアドリブをきかせます。
カルボナーラがおいしければおいしいほど、千波は否定されたような気分になるのでしょうね。
この気持ちはすごく共感できます。
自分で作った料理を食べてめちゃくちゃしゃべる田淵を見れば見るほど、普段食事中のうかない顔が思い出されてしまいますよね。
最初は「カルボナーラごときで別れるなんて」と思っていたのが、いつの間にか「これは別れても仕方ない」と思わせてくれるのが面白いです。
伏線
美容室での田淵は客に対してズケズケ物を言います。
そこが田淵の良さでもあり欠点でもあります。
だから、恋人とのこの別れも納得のいくものとなっています。
また、冒頭史朗が扱っていた案件はパワハラでした。
「良い関係が築けていると思っていた」「相手のためを思って」という加害者側の言い分は田淵の姿勢と同じです。
「美味しい料理を作ったんだから何が悪い」という相手への配慮のなさが別れを招いてしまったんですね。
おわりに
史朗はほぼ登場しない回でしたが、シーズン2の中では今のところ一番面白かったです。
田淵自身は恋人との別れよりもこれから美容室で巻き起こるであろう波乱に興味が湧いているのもカラッと明るくて良いですね。
