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ラストマン第7話~木村多江さん登場

 

 

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福山雅治さん出演ドラマ『ラストマン』第7話は後妻業とスパイ疑惑を組み合わせたストーリーでした。それに合わせて登場人物の恋愛模様についてもほんの少しだけ描かれました。後半には皆実の過去についても大きな進展がありました。

放送日・あらすじ

放送日

2023年6月4日(日)21:00~TBS系列で放送

あらすじ

www.tbs.co.jp

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ラストマン-全盲の捜査官- - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ

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感想

事件の発端

事件はふ頭で白骨化遺体が発見されることからスタートします。
警察の見立てでは後妻業の女による遺産目的の犯行なのですが、この女がアメリカの一等書記官と接触していたことから第3国のスパイの可能性も浮上するんですね。
この出だしは興味をそそられました。
後妻業的なストーリーって松本清張の『疑惑』みたいで、若干古臭ささがありますが、スパイ疑惑を絡めたことでうまく中和されていたと思います。

でもそれほど面白くない

問題はそのスパイ疑惑が最初だけでそれほど重要ではなかった点です。
一等書記官は容疑者の国外逃亡や隠ぺい工作の一端を担った数々の男の一人にすぎなかったんですよ。
なので尻すぼみな印象を受けました。
でも、岡本多緒さんをキャスティングしたのは良かったと思います。
インターナショナルな雰囲気がスパイっぽい話にはぴったりです。

最後に大きな仕掛けがあって、傍らにいた男が実は……という展開でしたね。
こういう展開はたまに見かけます。
主人と召使が入れ替わっていたとか、思い出せないけど、こういう作品あった気がします。
『今夜ロマンス劇場で』が近いかな?

本作は70歳を超える高齢男性が化けていたということもあって全く思い至りませんでした。
でもそういわれて秘書の顔を見ると確かに若く整形したような顔に見えるから不思議です。
財産もなく年齢も離れている自分を愛しているはずがないとありさ(岡本多緒)の愛を疑う葛西でしたが、最後はありさの真実の愛に気付いたようです。

でもこの展開も無理矢理な感じがします。
「じゃあ、あなたは彼女のこれまでの行動をどのように解釈していたの?」とか「なんで、逃亡せず出頭したの?」という疑問が湧いてくるからです。
「このタイミングでまだそんなこと言ってるのか!」って思っちゃいました。

男女

今回のテーマは「人が人を好きになること」でしたね。
容疑者たちの他にも皆実とデボラ、佐久良と護道と馬目、吾妻と泉という男女関係が描かれていました。
デボラ参事官(木村多江)の役は護道を含めた3人の会話が面白かったですがそれほど重要な役でもなさそうです。
これまでもセリフでデボラの名前は登場していたみたいですけど覚えていません。
離婚のきっかけについてもどうでもいいエピソードだと思いました。

馬目はひそかに佐久良に好意を寄せていて、身を引くことを決めたみたいですね。
『ストロベリーナイト』風の展開です。
このエピソードも必要かと言われれば別にそうでもないかな?といった感じです。

皆実と護道以外の豪華キャストが活かしきれていないのがこのドラマの欠点ですね。

皆実の過去

皆実の過去について大きな進展がありました。
踊り場でもみ合う二人と倒れた女性の映像も流されました。
そして皆実の正体に護道が気付いてしまいました。

護道は事件について完全に蓋をしていたみたいで、被害者の名前を憶えていなかったし調べていなかったんですね。
彼が知ったところで今更二人の関係に揺らぎが生じるとも思えないですし、どうなるんでしょうね?
母親を殺したのは父親の方で、護道の父は何らかの理由で罪を被ったのかな?
ちょっと『Nのために』っぽいです。

まとめ

個人的には少しずつこのドラマに興味を失いつつあります。
皆実が常に飄々としているし、よくしゃべるし、すべてをお見通しなので感情移入できないからかもしれません。
感情を揺さぶられないんですよね。