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木村拓哉さん主演ドラマ『風間公親 教場0』第9話は染谷将太さん出演回の一回目です。不良刑事風の中込ですが、ミステリー好きという一面もあり事件自体もミステリー作品へのオマージュが盛り込まれていました。そのあたりに触れながら、本作を振り返りたいと思います。
放送日・あらすじ・前回の感想
放送日
2023年6月5日(月)21:00~フジテレビ系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらを参考にしてください
風間公親-教場0- - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
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風間公親 教場0 - フジテレビ (fujitv.co.jp)
感想
今回のゲスト
篠木瑤子(早見あかり)
今回の犯人ですね。
加茂田亮(金井勇太)
今回の被害者です。鉄道の上に架けられた歩道橋の上ですれ違いざまに刺殺されます。
砂の器
今回の事件の被害者は加茂田(カモタ)という名前でした。そして舞台は鉄道の車庫のような場所です。
これだけで松本清張の代表作で何度も映像化されている『砂の器』のオマージュだと分かります。
砂の器では「カマタ」という被害者の言葉を元に方言から身元を特定する話です。
君塚良一さんも関わっている『劇場版 踊る大捜査線2』にもこの「カマタ」は引用されています。
顔と指紋を焼いて身元の特定を妨害するのも『砂の器』と同じなんですけど、これがミスリードになっていて、実は身元の特定を妨害するためではなかったというオチまでついています。
中込自体もミステリー好きだからというのもあるんでしょう。事件自体にもミステリーっぽさが散りばめられていて観ていて楽しい回でした。
事件の展開
今回の捜査の焦点は「なぜ犯人は通り魔に見せかけた犯行をしたにもかかわらず、遺体を焼いて身元を分からなくするという矛盾する行動をとったのか?」でした。
これは本当に面白くて、ミステリー好きの人ほど『砂の器』を知っているので、犯人の行動には全く違和感がないんだと思います。
「砂の器だなぁ」って思っちゃって、それ以上考えないんです。
私はそれほどミステリーファンというわけではありませんが、砂の器を知っていたので指摘されるまで違和感に気づきませんでしたね。
違和感がなかったのは、冒頭で犯人が何度もシミュレーションしているところが映されて犯行の計画性が示されるのですが、何をやっているのかあんまり伝わってこなかったという面もあります。
中込(染谷将太)は犯人が都合よくライターオイルを所持していた理由について「通り魔に見せるつもりが、アクシデントが起きて火をつけた」という仮定の下に捜査を進めます。
でも、その時点では「最初から通り魔に似せるつもりはなかった」という可能性もあるので、そのあたりの説明は丁寧にしたほうが良かったと思います。
挿入されたヒント
今回の犯人は法律的に理論武装していました。
このドラマは結構トリックがアバウトなところがあって、方々から「そんなの法廷で証言を覆されたら公判を維持できないじゃん」というツッコミを受けています。
「ミステリーってそういうもんでしょ」と思わなくもないですが、今回は汚名返上するには絶好の回だったと思います。
まぁ、最終的に示された証拠はいつも通り「なんじゃそりゃ」っていうものでしたが、今回は工夫がありました。
伊上(堀田真由)が胃痛病院に通った時に通常の内視鏡のほかにカプセル型内視鏡の存在が示されていたんですね。
これがあるのとないのとでは印象が全然違ったと思います。
それに、伊上の胃痛は防犯カメラの犯人の様子から身元を特定する際に一度展開として消費済みだったのも最後のトリックを浮き彫りにしなくてよかったと思います。
ただ、あまりにも荒唐無稽なので、最低でももう少し不鮮明な映像にするとか、少しでもありうる話だと思わせる工夫が必要だったように思います。
服役した人が物を整える癖があるというのは以前にも登場していたと思います。
あと、荷台の上に物が落ちるというのもたまに見かける展開でしたね。
歩道橋から長距離トラックに落とすというのが多いですけどね。
最近だと『天国と地獄』に登場した気がします。
中込(染谷将太)
今回から中込が風間道場に入りました。
これまでの風間道場のメンバーとは異なり、優秀だからではなく所轄が扱いに手を焼いて送られてきたという設定です。
でも、やさぐれているというよりはただ周囲に当たり散らしているだけでなんですよね。
これは演技が下手な人が演じると子供っぽい役のようになってしまう気がするのですが、そこは染谷さんだけあって説得力がありましたね。
走り方が絶妙にかっこ悪いのもいいですね。
認知症の母親を抱えているという設定は毎度のように次回の事件とリンクするようです。
加えて彼には誘拐の被害者っていう設定があるみたいです。
こちらはどのように絡んでくるんですかね?
おわりに
これまでで一番面白かったかも。
ストーリーの完成度的には前回の方が高いと思いますが、今回の方が観ていて楽しかったです。
十崎の件は解決しそうにありませんね。映画化するのですかね?
染谷さんと堀田さんは7月から始まる日本テレビ系ドラマでも共演されています。
新人刑事と事務員……🚨
— CODEー願いの代償ー【公式】日本テレビ系新日曜ドラマ 7月2日スタート (@code_ytv) June 7, 2023
雑誌記者とハッカーのお二人も🖋💻
(#風間公親 -#教場0-公式さん、ありがとうございます🙇♂️)#CODE#染谷将太 #堀田真由 https://t.co/5KJLRDXcrF pic.twitter.com/M4L6xof7st