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木村拓哉さん主演ドラマ『風間公親』第6話はスペシャルドラマでも取り扱われた遠野が殉職し、風間が片目を失うことになった事件がいよいよ登場しました。雨が降りしきる中の殉職シーンはこのドラマシリーズのハイライトともいうべき出色の出来でした。前半の事件にも触れつつ振り返りたいと思います。
放送日・あらすじ・前回の感想
放送日
2023年5月15日(月)21:00~フジテレビ系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらを参考にしてください
風間公親-教場0- - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
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風間公親 教場0 - フジテレビ (fujitv.co.jp)
感想
まず最初に
今回は前後半に分かれます。
前半は『三枚の画廊の絵』というギャラリーを経営する画家が犯人の話、後半がスペシャル版でも描かれた遠野の最期です。
スペシャル版とリンクするのでこれまでの5話よりも重要な回ですね。
前半
さて、前半は急ぎ足で進んでいきます。
犯人の向坂善紀を演じた筒井道隆さんと木村拓哉さんは『あすなろ白書』以来の共演だそうですよ。
ちなみに、筒井さんには柔和なイメージがありますが、父親はキックボクシングの東洋ミドル級チャンピオンの風間健さんで、彼自身も武道の心得があるそうです。
風間が遠野に与えた課題は頭部と手首が切断されていて身元が分からない遺体の事件捜査を、科捜研より早く3日で片づけるというものでした。
こういう身元が分からない遺体は時々登場しますね。
個人的には『砂の器』を思い出しました。
3日で片付ける算段なので展開は早く、容疑者の特定はすんなり進みました。
よくわからないのが、早い段階で容疑者の身近に失踪した人物がいることがわかっていることなんです。
今回の解決の鍵は右肩が左肩よりも下がっているという遺体の特徴から、遺体が歯科医師であることを特定するところにあるのですが、あまり意味を持たなくなってしまってます。
原風景
遠野は向坂に熊ノ瀬山の絵を描くように依頼し、それを玄関のウインドウに飾るように指示します。
これも向坂に心理的圧迫を加えるためだと説明されるのですが、刑事ドラマであまり見たことがない手法なので面食らいました。
ここで一旦断った向坂が依頼を引き受けたのには理由があって、遠野の意図とは別の目的をもって絵を描き始めるんです。
ここが今回の最も重要な箇所なのですが、分かりにくいんです。
解決
なぜわかりにくいかというと、「飾られた絵の中に原風景を見出し、画家として生きる決心を固めた」という話は詩的で感動的ではありますが、風間が勝手に持ち出してきた謎の理論で、納得感がゼロなんです。
向坂は息子に絵を見せるため、自白を一度拒否して時間を稼ぎ、息子が絵を観たことを確認してから自白します。
もし東野圭吾が同じ事件を描いたとしたら、実は息子が犯人で向坂は息子をかばって出頭するという展開になるんじゃないかな?
そういうものに慣れているせいか、あっさりした印象を受けました。
絵から父の想いを受け取るという描写にもうちょっと工夫があってもよかったかも。
遠野の過去
自白させることに失敗した遠野でしたが、風間の恩情で合格になったようです。
彼が語った刑事を目指すことになった原風景は病気で死んだ友人の想いを受け止めたものでした。
花が好きなのも彼女の影響のようですね。
こっちの”原風景”はベタな理由なのですんなり理解できます。
だから一層向坂の方が分かりにくく感じるんですよ。
さて、遠野にいろんなフラグが立ちまくっている中、後半に突入していきました。
後半
見覚えのあるネオンサインがあって、徐々に暗くなり、雨が降り出すことで「あの時」が近づいていることがわかるようになっていました。
私はスペシャル版を観ていないのですが、おそらくここからは、ほぼスペシャル版と同じなんだと思います。
あの傘の内側に血が飛び散るシーンは凄いですね。刺されたところを直接見せず、血だけで表現するこのアイデアは素晴らしいの一言です。
地上波ドラマであんな血しぶきを観たことがあったっけ?というぐらい鮮烈なシーンでした。
犯人役は森山未來さんですね。
千枚通しを使っているあたり『MOZU』を思い出しました。
『MOZU』でもやっていましたが千枚通しって扱いが難しく、殺害するとなると首の後ろなど限られた急所をピンポイントで狙わなければならないので、高い身体能力が要求されます。
その他
伊上が遠野に紹介した医師は第1話の新人瓜原の母親(斉藤由貴)のことです。
次回は隼田(新垣結衣)が再登場するみたいだし、2話ごとに独立していたストーリーがちょっとだけ重なってきたみたいですね。
Spotifyで伊上のプレイリストが公開されているそうです。そういえばこれまでも伊上がイヤホンで音楽を聴いているシーンが挟み込まれていましたね。このプレイリストを聴いていたということなのでしょうか?
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— 「風間公親−教場0−」5月22日月曜よる9時から第7話放送!【フジテレビ開局65周年特別企画】 (@kazamakyojo) May 15, 2023
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まとめ
後半のために時間を確保しなければならないためか、前半の事件はあっさりした印象があります。
「科捜研と競争だ」という風にタイムリミットを設けたのは、視聴者に急いでいる印象を与えないための工夫かもしれません。
遠野の最期のシーンはクオリティが段違いで素晴らしかった。
今後風間がどのように変化して警察学校の教官になっていくのかにも注目です。