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彼女たちの犯罪【第4話感想】席替え

 

 

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深川麻衣さん、石井杏奈さん、前田敦子さん出演ドラマ『彼女たちの犯罪』第4話は彼女たちの計画に関与する4人が一堂に会しました。終始周囲を苛立たせる由香里(前田敦子)や、プライドの高さと劣等感を併せ持つ繭美(深川麻衣)が魅力的ですし、まだほとんど描かれていない理子(石井杏奈)が非道な提案をするのも面白いですね。

放送日・あらすじ他

放送日

2023年8月10日(木)23:59~ 日本テレビ系列で放送

あらすじ

第四話|ストーリー|彼女たちの犯罪|読売テレビ (ytv.co.jp)

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彼女たちの犯罪 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

キャスト

日村繭美(深川麻衣)大手アパレル企業の広報。交際相手が既婚者と知る。
神野由香里(前田敦子)智明の妻。夫の不倫と不妊に悩む。
熊沢理子(石井杏奈)新人刑事。
神野智明(毎熊克哉)由香里の夫。医師。大学時代の後輩・繭美と再会。
亀山優子(朝倉あき)繭美の大学時代からの友人で、唯一の独身仲間。
井川凪沙(鈴木ゆうか)繭美の会社に勤めるクセあり後輩社員。
玉名翠(さとうほなみ)謎多き女性。由香里の唯一の友人になっていく。
神野素子(山下容莉枝)智明の母。
神野和雄(遠山俊也)智明の父。大学病院の外科部長。
上原武治(野間口徹)理子とバディを組む先輩刑事。
熊沢大輔(高木波瑠)理子と一緒に暮らす。

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相関図|彼女たちの犯罪|読売テレビ (ytv.co.jp)

感想

翠(さとうほなみ)の自殺願望

前回の続きで翠の自殺願望を理子(石井杏奈)に相談したところから始まりました。
その過程で、ナレーションの声の主が翠であることも明かされました。
まぁ、声を聴けばわかることですし、これまでにも言及があったかもしれませんが、翠という役が語っているということがはっきりしましたね。
死者の視点から語っているということなんでしょうか?

由香里(前田敦子)は他人をどんどん巻き込んでいくタイプの女性のようで、理子にも遠慮なく自分の恥とも思える状況をあけすけなく話してしまいます。
逆に理子と旧交がある繭美(深川麻衣)は土足でズカズカ入り込んでくる由香里にいら立っていました。
この事は後にもう一度描かれます。

また、由香里は自殺願望を口にする翠を心配する一方で、やりたいことをやりつくしたという翠に憧れも抱いていて、このことは後の席替えのエピソードにつながっていきます。

前田敦子さんって人をいらだたせる役が上手いですよね。

繭美の劣等感

繭美が第1話で登場した時には仕事が充実しているかのように描かれていましたが、実は周囲の評価と彼女自身の評価は乖離していて、しかも彼女はプライドが高いんです。
総務部に異動したいと自分では言い出せなくて、一旦「辞めます」と言って引き留めてもらうのを待ってしまうんですね。

後輩は明らかに彼女より優秀で、その劣等感を埋めるために院長候補の医師・智明(毎熊克哉)との結婚を焦ってしまいます。
繭美の友達は仕事と結婚をカードとしてキープしつつ上手く立ち回ることを勧めていますが、繭美はそういうことが出来る器用なタイプではないのでしょう。

視聴者は智明と由香里の冷めきった家庭を見ているので「自由にしてくれていい」なんていう智明の言葉がウソであることを見抜いていますが、彼女は気付かない、あるいは気付かないふりをしているのかも。

職場のメンバーの服装が繭美だけ浮いている感じが良かったですね。

捜査の進展

彼女たち3人の計画は今回明らかになりましたが、それぞれのメンバーがすべて本当のことを言っているとは限らないようです。

事件に強い関心を寄せる上原(野間口徹)は葬儀に顔を出さなかった由香里の母親を探ります。
ご近所から聞こえてきた派手好きという由香里の印象はこれまで私たちが見てきた由香里像とは大きく異なります。
まぁ、人は変わるものですし、医師の夫人になると印象が変わるものなのかもしれませんが、何か秘密がありそうです。
由香里は裁判になることを嫌っていたし、何か不都合があるのかも。

そう考えると謎の女(南沢奈央)がひょっとすると由香里の過去と関係があるのかもしれないですね。

計画の破綻

当初繭美と由香里が考えていた計画はもろくも崩れてしまいます。
まぁ、智明に別れる気がないのは不倫ドラマの定石から言っても明らかでした。
ここでの由香里が天才的に繭美をいらだたせるんです。
言動や行動の一つ一つが繭美の気持ちを逆なでしていることに無自覚なのが面白いです。

まるで「夫は私を選んだのよ、私は別れたくて仕方がないのに。」と自慢しているようにも聞こえます。
また繭美は理子の中にある大学時代の輝いていた繭美像が崩れてしまうことを恐れていたのに平気で呼びつけるんですよ。

天然でやっているからたちが悪いですね。

新たな計画

偽装自殺や入れ替わりというトリックはこれまでも手がかりが示されていたので驚きはありませんが、それを提案したのが理子であったというのが今回明らかになりました。
これはかなり意外です。

なぜなら、理子は繭美の後輩でたまたま再会したにすぎません。
そんな彼女が自殺願望を持つ翠を利用してまで繭美たちを計画に誘う動機が今のところ不明です。
多分、大学の文化祭の日に何か因縁があるのでしょう。
理子は突如大学を去っているみたいですしね。

今回は「カード」という言葉がキーワードとして各所に使われていました。
「女は35歳までに手にしたカードで勝負する」とか「希望のカードと手持ちのカードが違う」とか、まるでポーカーのようですね。席替えするだけという軽い提案もゲームっぽいんです。
でも、もう一つの椅子として翠を登場した瞬間に、その子供っぽいゲームが一気にシリアスなものになっていきます。

「先輩はちょっと間違えてしまっただけ」と偽装自殺を提案する理子の闇が気になりますね。

おわりに

事件前に智明が由香里と会っている映像が残っているということは智明が殺害したという線で捜査は進んでいきそうですね。

探偵ドラマでよくある「おかしい、辻褄が合いすぎている」っていうパターンになっていくのかも。

第4話ということでTVerで全話見逃し配信が見られるのは今週までです。
まだ観てない方は観るなら今ですよ。

関連リンク

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(本ページの情報は2023年7月時点のものです。最新の配信状況はhuluサイトにてご確認ください。)

原作は電子書籍で読めます

横関大
『彼女たちの犯罪』

 

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