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Believe(テレビ朝日・木曜9時・木村拓哉)第4話感想

 

 

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木村拓哉さん出演ドラマ『Believe』第4話が放送されました。常に物音におびえる主人公を木村拓哉さんが演じていました。「何度でも線を引き直す」という彼の生き方は『ブラッシュアップライフ』を彷彿とさせます。一度きりの人生で生きなおす彼には憧れますね。

放送日・あらすじ

放送枠

テレビ朝日木曜日 21:00~

放送日

2024年5月16日

公式サイト

テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』|テレビ朝日

基本情報

原作

ありません

脚本

井上由美子

(『緊急取調室』『BG〜身辺警護人〜』)

キャスト

狩山陸          木村拓哉
狩山玲子      天海祐希
本宮絵里菜  山本舞香
南雲大樹      一ノ瀬颯
磯田典孝      小日向文世
秋澤良人      斎藤工
林一夫         上川隆也
野口ヒロト  濱田龍臣
灰谷耕太      一ノ瀬ワタル
赤塚力         持田将史
黒木正興     竹内涼真
坂東五郎     北大路欣也

相関図はコチラ↓

相関図・キャスト|テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』|テレビ朝日

感想

木村拓哉さん

木村さんの演技を世間ではよく「常にカッコつけている」と評することが多いですが、少なくとも本作は違います。
むしろここ数年、木村さんの役はみっともないことの方が多いと思います。
『未来への10カウント』では挫折し無気力になってしまった男ですし、『教場』だって部下を不注意で死なせてしまいました。たしか『グランメゾン東京』も俺様すぎて孤独になった男でした。

今回の主人公・狩山(木村拓哉)は脱獄犯なので、常に怯えています。
ちょっとした物音や周囲の視線にビクビクしながら逃走を続けているんですね。
信頼していた部下にも「今更正論言うな、迷惑だ」と電話口で怒鳴られてます。
とても「かっこいい」とは言えない惨めな役ですよ。

正直言って第3話までの狩山はキャラクターとしてそれほど好きではありませんでした。
「逆境にあってもあきらめない主人公」というだけではイマイチ惹かれなかったんですよね。
でも、第4話で登場した「何度でも線を引き直す」というキーワードを聞いて狩山という人物や彼のしている行動が腑に落ちた気がします。
そして彼を応援したい気持ちが自然とわいてきました。

例えば昨年『ブラッシュアップライフ』というドラマが話題を呼びましたよね。
あのドラマは人生を何度も生きなおしてブラッシュアップする物語でした。
本作は限りある人生の中で一度犯した過ち・妥協・後悔・うぬぼれに向き合い、「線を引きなおそう」と奔走する男の物語なんですよ。

こういう無謀な男に説得力を持たせられるのは木村さんならではですね。

南雲

そうはいっても、私を含め多くの視聴者は狩山に憧れたとしても共感はできないと思うんです。
では、だれに感情移入するかというと狩山の部下・南雲(一ノ瀬颯)ですね。
彼は「冷笑系」というか、熱血漢の狩山に憧れながらも現実志向も持っていて、器用に生きていた若者でした。
しかし、狩山の脱獄をきっかけに避けては通れない二択を迫られてしまいます。
一つは、組織人として狩山を切り捨て家族のために出世の道を志す道です。
もう一つは、狩山を助け橋づくりへの情熱、正義に生きる道です。

「携帯捨てといてくださいね」というセリフのカッコ悪さが最高でしたし、だからこそ彼が動き出した時には感動しました。
彼が記憶喪失にならないことを願っています。

秋澤良人(斎藤工)は一線を越えてしまいましたし、今度は切り捨てられる立場になってしまいましたね。
「組織」と「人」の物語としても本作は楽しめます。

あのSSDを物理的に破壊すれば済む話のような気もしますが、そんなに重要なことではないので気にしないでおきます。

黒木正興(竹内涼真)

相変わらず、黒木は最高ですね。
人影を見つけて「ここじゃん」という軽い感じが最高でしたし、玲子(天海祐希)への取り調べを一方的に打ち切る感じも良かったです。
「えっ、何か口を滑らしたっけ?」と不安にさせる感じ、自分のペースに相手を巻き込んでいく感じが怖いです。
彼のターゲットは弁護士の秋澤らに移行していくのかな?

ミステリアスといえば林一夫(上川隆也)も不穏な動きをしています。
指示されて狩山を脱獄させたようですが、そうする意味が全く想像できないですね。
帝和建設を切り捨てたいのかな?

謎の男

最終盤に思わぬ展開を迎えました。
そういえば第1話からそんな事件が登場していたような気もしますが、まさか関係あるとは。

それにしても『緊急取調室』の関係者が多いですね。

おわりに

腹を空かせているであろう狩山への差し入れがサンドイッチ一個なのはもうちょっと考えてあげればいいのにとも思いましたが、あれがあの時点での南雲の煮え切らなさを表現しているとも言えますね。