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彼女たちの犯罪【第7話感想】どういうこと?

 

 

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深川麻衣さん、石井杏奈さん、前田敦子さん出演ドラマ『彼女たちの犯罪』第7話は理子の過去が明らかになる一方、計画の破綻と罪の意識を受け入れ繭美が力強く歩み出すまでが描かれました。精神的に男性に依存していた繭美が一人で生きる覚悟を決めたシーンは応援したくなります。

放送日・あらすじ他

放送日

2023年8月31日(木)23:59~ 日本テレビ系列で放送

あらすじ

第七話|ストーリー|彼女たちの犯罪|読売テレビ (ytv.co.jp)

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彼女たちの犯罪 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

 

キャスト

日村繭美(深川麻衣)大手アパレル企業の広報。交際相手が既婚者と知る。
神野由香里(前田敦子)智明の妻。夫の不倫と不妊に悩む。
熊沢理子(石井杏奈)新人刑事。
神野智明(毎熊克哉)由香里の夫。医師。大学時代の後輩・繭美と再会。
玉名翠(さとうほなみ)謎多き女性。由香里の唯一の友人になっていく。
上原武治(野間口徹)理子とバディを組む先輩刑事。

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相関図|彼女たちの犯罪|読売テレビ (ytv.co.jp)

感想

面接

今回面白かったのが繭美の面接の様子です。
殺人に加担した繭美はフラッシュバックに苦しんでいました。
「上手く行きそうになるとトラウマがよみがえる」ということは良心の呵責を無意識のうちに感じていたのでしょう。
それが終盤の面接になると別人のように自信に満ちているんです。
運命を受け入れたことで迷いが消えた繭美の変化をあらわしています。

「困難に直面したら?」とか「人生やり直せるとしたら?」という定番の質問とその答えがまるで犯行について質問しているかのようにリンクしているのも面白いですね。

それはそうと繭美って結局前の会社を辞めたんでしたっけ?

遺体の正体

さて、前回上原のひらめきにより遺体のDNAを採取することに成功し、遺体が由香里ではないことが発覚しました。
彼女たちの犯罪が成功するには遺体が由香里であると誤認させることが絶対条件です。
この前提が覆ると、「由香里はどこにいるのか?」ってことになりますし、由香里の婚姻関係が残るため繭美が再婚することもできません。
つまり、彼女たちにもはや成功はあり得ませんが、かといって今更戻ることもできないという宙に浮いた状態に陥ってしまったのです。
今回はこの不安定な運命を受け入れるまでが描かれました。

理子の目的と過去

理子の過去が明らかになりました。
部活になじめなかった理子に繭美が優しく接したことで繭美になついたようですし、繭美に負の感情は抱いていなかったようです。
そして文化祭の夜は智明に強引に関係を迫られ、そのことをきっかけに大学を辞め警官になったみたいですね。
智明に何かを言おうとして躊躇したのは何だったのでしょうか?
もしかすると理子が好意を寄せていたのは智明ではなく繭美だったのかも。

理子の体調も気になります。
この計画を考える前に理子は探偵を雇って智明の周辺を探っていました。
ドラマは現実社会とは違って創作物ですから、大学を辞めてから相当時間が経った後に動き出したということには何かきっかけがあったはずです。
それがあの腹痛に関係あるのかも。

理子は智明を罠にはめて復讐するつもりだったのかもしれないですけど、復讐としては微妙ですよね。
理子の計画がこのまま成功していたとしても、智明はすぐ釈放されましたし、社会的地位に傷がついたとはいえそこまで決定的なダメージにはなっていません。
まだ何か二の矢があるのかな?

運命を受け入れる二人

理子を疑い、当初得ようとした物を半ば強引に取りに行く繭美と由香里でしたが、どちらもとん挫します。
計画実行前から分かっていたことですよね。
他人に成りすまして生きていくなんて不自由に決まっているし、智明がクズなことは繭美も薄々気づいていました。

欲しかったものは結局手に入らず、手元に残ったのは人を殺したという事実だけ。
破滅へと向かって突き進むしかないという絶望的な状況の中で、繭美は決意を固め力強く歩み始めます。
フラッシュバックに苦しんでいた繭美がイキイキし始めるのが面白いですね。

黙って決意を固めるだけの静かなシーンですが、深川さんの表情にも迫力があって非常に良かったです。

また、どちらか片方だけでも幸せになろうと誓ったのにそれすら叶わない現実を突き付けられ、3人が運命共同体であることがはっきりしました。

 

どんでん返し

いい感じで終わりそうになった第7話ですが、最後に思わぬ展開が待っていました。

遺体の正体が翠でもないことが発覚し、さらに翠が生きていて理子の部屋に匿われていることもわかりました。

そうなると遺体の正体は繭美たちが殺害した女性になるのだろうと思います。
遺体を処分したはずなのに服だけをクローゼットにしまっていた繭美に違和感を抱いてはいたのですが、まさかこういうことだとは思いませんでした。

でも遺体は翠の服やブレスレットを身につけていたし、前々回の翠が飛び込むシーンとの整合性がよくわかりません。
由香里は翠が生きていることを知らないようですし、自殺願望のあった翠が生きることを選んだ理由も不明です。
彼女は死にたかったのではなく牢屋のような彼女の人生から脱出し、別の人生を歩みたかったのかも。

謎の女が現れたのはアクシデントですし、急遽計画を変更したのかな?

おわりに

思わぬ方向に進んでいる本作ですが、どういう終わり方をするのでしょうね。
個人的には全員捕まらないで終わってほしいなぁと思っているのですが、
計画の成功が望めない中どういう結末がありうるのか、よくわからないですね。

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(本ページの情報は2023年7月時点のものです。最新の配信状況はhuluサイトにてご確認ください。)

原作は電子書籍で読めます

横関大
『彼女たちの犯罪』

 

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