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ハヤブサ消防団【第4話感想】立木(川口春奈)の正体

 

 

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中村倫也さん、川口春奈さん出演ドラマ『ハヤブサ消防団』第4話は放火事件とソーラー発電に関する土地取引との関連性が強くなる一方で、謎に包まれていた立木(川口春奈)の正体が徐々に明るみになってきました。時系列を入れ替える気にきいた演出も見られ満足度は高かったです。

放送日・あらすじ

放送日

2023年8月10日(木)21:00~ テレビ朝日系列で放送

あらすじ 

第4話|ストーリー|木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)

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ハヤブサ消防団 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ

原作

池井戸潤『ハヤブサ消防団』

 

キャスト

三馬太郎(中村倫也)スランプ気味の作家。
立木彩(川口春奈)映像ディレクター。

藤本勘介(満島真之介)団員。「八百万工務店」勤務。
徳田省吾( 岡部たかし)班長。「一徳堂」の店主。
森野洋輔(梶原善)副分団長。土木課に勤務。
宮原郁夫(橋本じゅん)分団長。「宮原養鶏」を経営。
山原賢作(生瀬勝久)部長。「山原林業」社長。
賀来武彦(福田転球)協力団員。「居酒屋サンカク」店主。

江西佑空(麿赤兒)「隋明寺」の住職。
野々山映子(村岡希美)住民。
村岡信蔵(金田明夫)八百万町の町長。
山原浩喜(一ノ瀬ワタル)札つきのワル。第1話で死亡。
波川志津雄(大和田獏)幼少期の太郎を覚えていた。引っ越す。

真鍋明光(古川雄大)「ルミナスソーラー」営業スタッフ。
中山田洋(山本耕史)出版社「草英社」の編集者。
山原展子(小林涼子)謎の女性。

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相関図・キャスト|木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)

感想

時系列操作

今回は7月23日の朝の場面から始まり、7月10日に戻り、最後に再び7月23日を迎えるという時系列の操作がありました。
序盤に見た光景が二度目に見た時には全く別の意味を持って受け止められるという優れた演出だったと思います。
時系列を入れ替えること自体はそれほど珍しくはないんですが、大抵の場合インパクトのあるシーンを冒頭に持ってくるために利用されることが多くて、今回のように意図をもって用いられるのは稀な気がします。
今回最もよかった部分ですね。

若干気になる点は、立木の夢のシーンとして子供たちとフルーツバスケットをしているんですが、このドラマでは既に山中にたむろする怪しげな集団を描いているし、前回あの老婆の横にいる映像も観ているので、全員白い衣装で円になっている映像はそれだけで怪しいんです。
制作側もある程度立木が怪しまれていることは意識したうえで、この演出を選択したんだと思いますけどね。

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放火の件

寄付額の大きな檀家の家が放火されているという推理が進んでいきました。

でも消防団の健作(生瀬勝久)は80万円という多いとも少ないとも言えない額なんですよね。
健作が土地を持っているという話も出てきていませんし、彼の家の火事は別の動機か、別の犯人ということもあり得るかもしれないですね。

町中の土地が電力会社に買われてしまうというのは現代的です。
以前なら「ダムの底に沈む」というのがお決まりでしたが、今はソーラーの方がリアルになったということなんでしょう。

太郎の中ではルミナスソーラーの真鍋(古川雄大)が第1容疑者であることに変わりがないようです。
しかし、勘介(満島真之介)が指摘していたように土地を買うために放火をするのは飛躍がありますし、よそ者という意味では立木もよそ者なんですよね。
次回以降犯人候補の序列に変化が生まれるかもしれません。

それにしても勘介はカブトムシを捕まえてどうするつもりだったのでしょう?

ドラマの件

町おこしドラマが中止になったことを黙っていた立木(川口春奈)と一悶着がありました。

「東京でも人をだますようなことをしていたんですか?」という太郎(中村倫也)の言葉に強く反駁するのは終盤への布石になっていますね。

日本全国で町おこし映画はたくさん制作されています。
平成の大合併で同時期に新たな市町村が誕生し、同時に市制20周年を迎えたためとも言われています。
そういう地域では当然合併以前の市町村すべてを包括する形の映画を作ることが条件にされるでしょうし、このドラマの設定は案外リアルなのかもしれないですね。

立木の正体

中山田からの情報で、新興宗教・アビゲイル騎士団に関わっていることも明らかになりました。
中山田は太郎の代わりに東京で情報収集を行ってくれる助手のような存在になりそうですね。既に森野たち消防団員とも連絡先を交換しハヤブサ地区にも食い込んでいます。
彼女は映像ディレクターなのでジャーナリストではありませんが、宗教団体に潜入取材しているという線も無くはないです。

ホタルの中にマムシがいるとか、ホタル自体も虫だとか二面性を強調するエピソードが入れ込まれていました。

大雨と雷は立木が太郎の家に寄る理由としての意味もありますが、ラブシーンとしては不穏すぎるんです。
その違和感が徐々に蓄積しているところに、翌朝種明かしされるという作りになっています。
昨夜の時点で中山田からメールは届いていたんです。
あの時点で引き返していたら何もなかったのに、欲望に負けた太郎は「手遅れです」とつぶやいて終わります。
人間臭い太郎が面白いですね。

 

おわりに

次回はドラマの撮影が開始され、中山田も再び来訪するようです。
放火事件自体はほとんど進展がなく、立木や謎の宗教団体の件が中心になってきました。

ルミナスソーラーの件が放置されたままなのは気になりますが、面白いドラマであることに変わりはありません。