本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています(詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。
中村アンさん出演ドラマ『約束~16年目の真実~』第6話が放送されました。犯行が再開され真実を追い求めて焦る葵(中村アン)は暴走し始め、友人の桃に強い疑いを持ちはじめます。説明を省いた演出が作品に緊張感を与えていて、楽しく視聴できています。
放送日・あらすじ
放送枠
日本テレビ木曜日 23:59~
放送日
2024年5月16日
公式サイト
基本情報
原作
ありません
脚本
小峯裕之/本田隆朗/富安美尋
キャスト
桐生葵 中村アン
香坂慧 横山裕
不破翔 細田善彦
尾藤恵 佐津川愛美
天草勇樹 森永悠希
飛鳥桃 織田梨沙
一条健人 岡部たかし
有村毅 杉本哲太
相関図はコチラ↓
感想
王道の展開
学生時代の仲間に順番にスポットライトが当たったり容疑がかけられていく王道の展開のようです。
最初は不破(細田善彦)、前回は尾藤(佐津川愛美)で今回は飛鳥桃(織田梨沙)。
次回は天草勇樹(森永悠希)のようですが、ドラマは大体10話で完結することを考えると、この中に犯人はいないのでしょうね。
あとは雑貨屋の店主・井出も関係ありそうですけど、「怪しすぎて逆に怪しくない」ですし、真犯人が誰なのか?まったく予想がつきません。
良かった点
このドラマはミステリーなので基本的には説明セリフが多いのですが、ときどき説明を省略したさりげない演出が登場したりします。
この緩急が個人的に気に入っているところです。
今回でいうと、冒頭付近で連続殺人を疑う香坂に対して言った「行方不明者すらこの街にはいません」というセリフが特に粒だてることなく挿入されています。
この時点で最後に失踪したと思われていた桃の母親が遺体として見つかることを暗示しているんですよね。
一見平穏に見えるのどかな街で、それぞれが隠していた秘密が明らかになるという本作の雰囲気をよく表現していました。
同じ意味でいうと、桃の経営する食堂に嫌がらせのチラシが張られているシーンで「みんなで作ろう安心な街」というのぼりが一緒に映っています。
こちらもどろどろした憎悪の感情と建前が同時に感じられ、シニカルな印象を受けました。
最後に、桃の二回の取り調べもよい演出だったと思います。
本作ではミスリードを担当することが多い香坂が犯人像をプロファイリングする中で、桃は取り調べ中緊張していなかったことを説明します。
その後2回目の取り調べでは、桃が腕をギュッと握るようなしぐさが映されます。
その様子を見る香坂の表情が映されるだけで、視聴者には捜査の先走りがわかるようになっていますね。
あと、少し話がそれますが、葵の「警察がその責務を全うすれば自ずと真実は明らかになる」とか、香坂の「過去はずっと後をついて回りますよ。私にもあなたにも。」のような含みのあるセリフもこのドラマの落ち着いた雰囲気に貢献しています。
暴走する葵といい人すぎる桃
犯行が再開され、葵は暴走し始めます。
桃を疑う理由は結構あって
- 暗号を知っていた
- 被害者が最後に電話した相手で、被害者と親密なことを隠している
- 脚本の内容を知っている
- 脚本の続きを持っていた
- アリバイがない
- 遺体の見つかった葵の実家を管理していた
状況証拠は結構そろっています。
私も桃が一番怪しいと思っていたので、彼女が犯人ではないのは意外な感じがしました。
ただ、令状もなくズカズカと部屋を捜索し、いきなり手錠をかけるのは行き過ぎですし、そもそもあの閉鎖的な街で、お客さんがいる前で「署までご同行願えますか?」なんて言う無神経さに「あっ、暴走してるな」って思っちゃって、1話丸ごと葵の間違いを確認するだけの作業になってしまった感じはします。
主人公の正義が暴走するという展開は、特に香坂との過去で大きな意味を持ってきますし、二人がバディとして絆を深めるためには必要な展開です。
でも、事件本筋のハラハラ感と両立してほしいですし、前回一条の正義が暴走したばかりなのでちょっと楽しめませんでした。
桃がいい人過ぎるのも微妙です。
葵に対して「ごめん、今日は帰って」ぐらいは言ってもよかったんじゃないかな?
あと、織田理沙さんと中村アンさんが同級生には見えません。
気になったこと
最初に前回のあらすじが短くまとめられているのですが、主人公が殴られた時系列が変わっていて「あれ、そんな話だったっけ?」ってなっちゃいました。
犯人が葵を殴った理由、時間を指定しなかった理由は結構大切な謎なので、あまりこういうことはしてほしくないですね。
おわりに
不審な行動の多い天草ですが、彼は独自に何かをしているようです。
でも悪い人ではなさそう。
本作はおそらく海外ドラマ『true detective』の影響を受けています。
とても面白い作品なので是非ご覧になってください。