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吉岡里帆さん、永山瑛太さん出演ドラマ『時をかけるな、恋人たち』の第8話が放送されました。上田誠氏の過去作『サマータイムマシンブルース』をもじった副題でちょっとした小ネタが仕込まれていました。
放送日・あらすじ
放送枠
フジテレビ 火曜日 23:00~
放送日
2023年11月28日
あらすじ
08 | ストーリー | 時をかけるな、恋人たち | 関西テレビ放送 カンテレ
配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
時をかけるな、恋人たち - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
基本情報
原作
ありません
脚本
上田 誠(ヨーロッパ企画)
キャスト
主人公
常盤廻(吉岡里帆)アートディレクター。
井浦翔(永山瑛太)タイムパトロール隊員。
タイムパトロール隊
天野りおん(伊藤万理華)オペレーター。
八丁堀惣介(シソンヌじろう)メカニック担当。
和井内秀峰(石田剛太)隊長。
相関図はコチラ↓
キャスト&スタッフ | 時をかけるな、恋人たち | 関西テレビ放送 カンテレ (ktv.jp)
感想
タイトル
今回のサブタイトルは『サマータイムパトロールブルース』です。
これは脚本家の上田誠氏の過去作で、瑛太さんも出演している『サマータイムマシンブルース』へのオマージュになっています。
この映画は部室のエアコンのリモコンを手に入れるというくだらない目的のためにタイムマシーンを利用するというコメディなのですが、本作で瑛太さんが使用していた電話がリモコンのなっていたのはこの作品を想起させるためです。
ファンサービスの要素が強いように思います。
常盤廻(吉岡里帆)と井浦翔(永山瑛太)が過去に出会っていて、記憶を消されていることは以前から語られています。
その真相が明らかになる第8話は最も重要な回ですね。
自身の代表作を持ち出してきたことからも、気合の入り方がうかがえます。
絶妙な設定
過去の世界においてその時代の人が知りえないことを教えてしまうことや、存在しえない技術を残してしまうことが禁止されていることはこれまでにも描かれていました。
今回はそのルールがあるという前提の中で、かなり自然に無理なくストーリーが進行していったところに面白さがありました。
まず、身近な流行語を調べるフィールドワークという大学というシチュエーションならありそうな設定がとても良かったです。
イヤホンとマリトッツォ
この二つのアイテムのチョイスも良かったです。
まず、マリトッツォは一過性のブームがあった食べ物というだけでなく、パンにクリームが挟んであるという単純な構造であるため、聞きかじっただけでそれなりに再現できるという特徴があります。
そして、いつ流行ったのかあんまり覚えていない点も丁度いいです。
学食に存在していてもおかしくないような雰囲気がマリトッツォ以外には考えられないです。
ワイヤレスイヤホンも絶妙ですよね。
イヤホン自体は2013年に存在していますので、過去人にもアレがイヤホンであるということは容易に理解できます。
「イヤホンにケーブルがないということは完全ワイヤレスだ」ってなるのも自然ですし、映画の小道具と言われればそんな感じもするんですよね。
この2つのアイテムの選定は凄いです。
2013年に完全ワイヤレスイヤホンが無かったことにもちょっと驚きでした。
イヤホン35年の歴史を振り返る 骨伝導や穴開き型など百花繚乱:日経クロストレンド
このあたりも楽しいです。
最先端に見えるものが以外と昔からある技術だったり、昔からありそうなぐらい生活になじんだ技術が案外最近の技術だったりしますよね。
航時法
航時法が改正するまでの時間稼ぎという手段はよく理解できませんでした。
前回と前々回も似たようなお話だったので、彼ら自身が時空をゆがめた張本人であることは予想できます。
それでも今回のエピソードは楽しく観られました。
愛の逃避行自体が彼らの運命のつじつまを合わせる行為になっているというこれまでの3話のストーリーも全体として見れば楽しかったです。
おわりに
次回からは過去を巡る話を終え、現代に戻ってくるみたいですね。
「歩きスマホを社会問題ではなくトレンドとしてとらえる」ということの可笑しさはよく考えてみると深いです。
プロの仕事って感じがします。
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