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ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~【第8話感想】

 

 

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二宮和也さん、大沢たかおさん、中谷美紀さん出演ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』第8話が放送されました。安っぽい犬のしっぽに始まり、ケチャップが不自然に登場するなど、いよいよ消化試合の様相を呈してきました。これまでで一番つまらない回でした。

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ 月曜日 21:00~

放送日

2023年11月27日

あらすじ

ストーリー 第8話 | ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ - フジテレビ

配信状況は公式サイト、またはこちらでご確認ください↓
ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

基本情報

原作

ありません

脚本

徳永友一

キャスト

主要人物

勝呂寺誠司(二宮和也)銃殺事件の容疑をかけられる記憶喪失の男。
倉内桔梗(中谷美紀)テレビ横浜の報道番組のキャスター。
立葵時生(大沢たかお)老舗レストラン「葵亭」のシェフ。

周辺人物

蜜谷満作(江口洋介)警視庁・組織犯罪対策部の管理官。
狩宮カレン(松本若菜)神奈川県警刑事部捜査一課の主任警部補。
笛花ミズキ(中川大志)国際犯罪組織の2代目ボス。
八幡柚杏(中村アン)謎の女。フリージャーナリスト。

横浜テレビ

立葵査子(福本莉子)新人記者。時生の娘。
折口康司(小手伸也)報道制作局長。桔梗の同期。
国枝茂雄(梶原善)ベテランカメラマン。
筒井賢人(丸山智己)新社長。

葵亭

竹本梅雨美(桜井ユキ)ソムリエール。
細野一(井之脇海)厨房のアルバイト。
蛇の目菊蔵(栗原英雄)ベテランのギャルソン。
山田隆史(今井英二)警察官。

その他

真礼(佐藤浩市)謎の男。愛犬フランを飼う。

相関図はコチラ↓
相関図 | ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ - フジテレビ (fujitv.co.jp)

 

感想

1時間

今回取り上げられたのは15時36分から16時43分までの約1時間でした。
序盤とはことなり、3つのパートは徐々に一つに合流しているので、一つの場面での1時間の出来事をほぼそのまま1時間ドラマにしていることになります。

お笑い芸人さんのような話がうまい人って、体験した出来事を頭の中で時系列を入れ替えたり、無駄な部分は端折ったりして再構築した形で披露しているんだと思います。
というか、基本的に映画・ドラマ・小説どれも編集を経て提供されていますよね。

一方このドラマは時系列を入れ替えることが難しい構成であり、24時間を描くという縛りもあるため編集できる余地が少ないのかも知れません。
これまでは3つのパートを繋ぐ手法を工夫することでアクセントをつけていましたが、それも合流し始める終盤にさしかかり厳しくなってきました。

バスの中でのアクションシーンについても、もっと派手にやってくれればそれなりに楽しめるのにそういう気概が感じられません。
妙なところでリアリティにこだわって面白さを削いでしまっている気がするんですよね。

中でも最大の欠点は回想シーンが少ないことだと思います。

事情がよく分からない

このドラマは時系列通り進まなければならないので回想シーンを入れることに制約があるのだと思います。
回想を入れるためにはフラッシュバックのようなものがおきるか、誰かが語り始める必要があるんです。

そうなると、事情がよく分からないまま進んでいくことになるんです。
なぜ榊原が殺されたのか、というか榊原って誰なのか分かりません。
ミズキと勝呂寺の関係性も、テレビ局の社長のことも詳しくは説明されていません。

それどころか主人公3人の過去についても感情移入できるほどの情報は得られていません。

私は回想シーンに頼るドラマってつまらないと思っていたのですが、全くないのも問題なようです。
回想じゃなくても細かく情報を入れ込むこともできると思うのですが……。

潜入捜査の醍醐味

潜入捜査を取り扱う作品の面白いポイントって「正体がバレそうになる」というお決まりの展開はもちろん、他にも「犯罪行為を命じられる」っていうパターンがあると思います。

このドラマの場合は本人が記憶喪失で自身の正体がわかっていないので、両方とも無いんですよね。

でも、「目を覚ますと記憶喪失になっていて、犯罪組織の一員だった」ってすごく面白い設定だと思うんですよ。

しかも、自分が潜入捜査官の可能性も浮上すれば、「自分は何者なのか?」「善なのか悪なのか?」「俺が殺したのか?」って揺れ動く様はスリリングで、主人公の感じる不安感は共感できるものになるはずです。
善悪を相対化するようなテーマも込められるかもしれません。

「自分は犯罪組織の一員なんだ」と思っていたら、徐々に自分の過去を紐解いて「自分は警察官かも」ってなって揺れ動くとか、「どうやら待たせている恋人がいるらしい」と気付くとか、善悪どちらに展開しても、コミカル・シリアスどちらに振っても面白いはずなんですけどね。

ケチャップ

ケチャップはさすがに視聴者を馬鹿にしているとしか思えません。
ケチャップを使うことが許されるのは、厨房であるとか、スーパーであるとか、ケチャップが存在することに違和感のない空間だからです。
ケチャップをバスの中に持ち込んでそれを利用するっていうのはなしでしょ。

もうひとつ気になったのは犬のフランです。
あのしっぽには目をつぶるとしてもおかしくないですか?
あの犬って“飼ってた”“犬”ですよね。

『有頂天ホテル』のようなアヒルならわかるんですよ。
でも“飼ってた”“犬”ですよね。

ケチャップ - Wikipedia

『大病院占拠』が帰ってきます。

関係のない話になってしまいますが、今年1月に日本テレビで放送された櫻井翔さん主演ドラマ『大病院占拠』のシーズン2が来年1月に放送されるようです。

XXX占拠|日本テレビ

『ONE DAY』よりは徹底してリアルタイムにこだわった作品でした。
「犯人役を演じているのは誰なのか?」を視聴者に予測させるというエンタメ要素を盛り込んだ作品でしたね。
ドラマとしての完成度は高くはなかったですが、不得手なことに真剣に取り組む櫻井さんの様子に思わず笑みがこぼれる愛嬌のある作品です。

『ONE DAY』もこんな感じで何か作品としての個性があれば違ったかも。

おわりに

手すりの隙間から銃口が時生(大沢たかお)の前でグニョグニョするシーンとか、時生が「お前は残れ!」と言われるシーンは面白かったですよ。

 

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