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杉野遥亮さん出演ドラマ『ばらかもん』第5話は清舟(杉野遥亮)が東京に戻り、館長(田中泯)と和解するなど、第1章のラストとして清舟の島での生活を経た成長が描かれていました。しかし、まだ書道家として道半ばの清舟の成長を描くのは難しく、この回単独でもクオリティは高くはありませんでした。
放送日・あらすじ
放送日
2023年8月9日(水)22:00~ フジテレビ系列で放送
あらすじ
ばらかもん | ストーリー - フジテレビ (fujitv.co.jp)
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ばらかもん - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ
キャスト
半田清舟(杉野遥亮)書道界の家元の後継ぎ。
琴石なる(宮崎莉里沙)小学1年生。
久保田育江(田中みな実)七ッ岳病院に勤務している看護師。
山村美和(豊嶋花)勝気な中学2年生。
新井珠子(近藤華)漫画家志望。美和の友達。
木戸裕次郎(飯尾和樹)七ツ岳の郷長。
木戸朋子(山口香緖里)郷長の妻。
木戸浩志(綱啓永)郷長の息子。
八神龍之介(田中泯)書道界の実力者。館長。
神崎康介(荒木飛羽)書道家。
川藤鷹生(中尾明慶)半田の友人。
半田清明(遠藤憲一)清舟の父。
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ばらかもん | 相関図 - フジテレビ (fujitv.co.jp)
感想
別になくてもいいかな
今回のエピソードはドラマの折り返し地点の小休止のようなお話で、はっきり言って中途半端でした。
ドラマ全体として見た時にまだストーリーの途中なので、清舟が完全に成長してしまうわけにはいかない。
とはいえ、何か成長を見せなければいけない。
そんな2つの矛盾するテーマの前にブレブレのお話が組みあがった印象ですね。
『劇場版ドラえもん』でのび太が成長したはずなのに、アニメ版では元ののび太に戻っている感じに近い不完全燃焼感を抱いてしまいました。
館長との和解
てっきり最終回で館長とは和解するのかなと思っていましたが、今回で和解してしまいました。
館長の清舟の作品に対する評価、「暗闇の中のにいるような心細さ」というのは前回この作品が出来上がる過程を見ているので納得できます。
やっぱりあの「星」という作品の持つ説得力がドラマのクオリティを上げていますね。
「見違えるほど面白い字を書くようになった」という館長の評価に見ている側もうなずけるんです。
館長は清舟の人間的成長、館長が腰を痛めていることに気付きいたわるという気配りを見せたことも評価しているんでしょうね。
バラモンちゃんストラップをお土産に買って来たり、作品がどのように評価されるか不安に感じたりする清舟と川藤のやり取りも面白かったですね。
新たな問題
さて、島に行き、型にはまった字から面白い字へと成長を遂げた清舟は当初の目的を遂げたことになります。
ドラマが続く以上、新たな課題を設けなければなりません。
それが「島依存症問題」でした。
島では東京では得難い体験をし、インスピレーションを得ることが出来るため奇跡の産物のような作品が書ける。
しかし、それは島の力が書かせた作品に過ぎず、清舟自身の実力ではないのではないか?という問題ですね。
その問題が、「実は試作品なんです」と口走ったことで東京で新たな作品を作らなければならないという具体的な問題として浮上してきました。
難しい落としどころ
でもこれって難しいですよね。
東京であの「星」を超える作品を書くことが出来るのなら、清舟は完全に成長し、自分のスタイルを確立したことになります。
一方で、全く書けないということになると、あの「星」もただの島の産物に過ぎないことになってしまいます。
まだ第5話なのでこの2つの中間を狙わなければならないのですが、そんなもの中々ないですよね。
結局爺さんから聞いた石垣のエピソードのなぞらえて石垣っぽい書を書いてましたけど、石垣って「台風が来ても崩れない確固たるもの」を意味しているんですよね。
「自分はまだ未熟で、一人の力では確固たるものを作れない。しかし、島の人々と支え合い補い合うことで立っていられる。」とか、単純に「必要とされる場所にいたい。」とか、何か明確な理由が欲しいです。
逆に割り切って、島が心地いいから帰るでも良いですけど……。
次回以降にこの辺りは描かれるようです。
新章
次回からは新章に突入するようですね。
原作をドラマ化するにあたってキャラクターが整理されていて、存在自体を消されたキャラもいれば、二人を一人にまとめたキャラもいます。
それが田中みな実さんが演じる育江と鷲尾真知子さん演じるヤスバなんですね。
これは実写化するうえで必要不可欠な工程だと思いますし、仕方のないことですが原作ファンには受け入れ難いのかもしれません。
原作者の了承はとってあるんでしょうけどね。
これまで田中みな実さんはほとんどのある形で登場していません。
新章の中心人物になってくるのかもしれません。
清舟の両親の存在感も増しています。
そうすると子供たちばかりで構成されていた第1章の雰囲気とは変わってくるかも。
おわりに
月曜日のフジテレビで放送されている『真夏のシンデレラ』でも第5話は東京に出かけていました。
連続ドラマの展開にはタイミングがおおよそ決まっているものがあるのかもしれませんね。
フジドラマ「ばらかもん」主人公が書いた「楽」 産経国際書展と異例のコラボ 14日から上野で展示 - 産経ニュース (sankei.com)
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