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春になったら【第4話感想】

 

 

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木梨憲武さん、奈緒さん出演ドラマ『春になったら』第4話が放送されました。中井貴一さん演じる旧友・神君との再会を描いており、長年のわだかまりが解ける友情の物語を二つの世代を通じて描いています。

 

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ 月曜日 22:00~

放送日

2024年2月5日

公式サイト

春になったら | 関西テレビ放送 カンテレ

基本情報

原作

ありません

脚本

福田靖

キャスト

椎名瞳(奈緒)
椎名雅彦(木梨憲武)
岸圭吾(深澤辰哉)
⼤⾥美奈⼦(⾒上愛)
黒沢健(西垣匠)
神尾まき(筒井真理子)
杉村節子(小林聡美)
川上一馬(濱田岳)

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感想

死を目の前にして、仲たがいしたかつての友人と仲直りするというのはよくあるパターンです。

しかし本作はそれが子の世代とリンクする形で描かれているため、類似作とは少し異なる印象を受けました。

雅彦は中学生の時に神の好きだった女の子と成り行きで付き合ってしまったことを謝りたいと思っていたようです。
しかし、彼の記憶は混濁していることがのちに発覚します。
雅彦の中では「いつの間にか疎遠になった神と元の関係に戻りたい」という思いがあり、「なぜ疎遠になったのか」というきっかけについては誤解していたんですね。

再会した神のよそよそしい態度と「̚マイタ」という言葉を手掛かりに記憶をたどる様子は謎解きのようでしたね。
同じ店でも人によって呼び方が異なるというのは学校生活ではよくあることで自然ですし、記憶がよみがえってくる瞬間のスリルがよく表現されていました。

40年前の裏切り

喫煙したことが露見しそうになった神は名乗り出る勇気がなく、濡れ衣を着せられた雅彦を見殺しにしました。
その結果正彦は推薦を得ることができず、神は良心の呵責に苦しめられていたようです。
停学明けにまるで何事もなかったかのように、「見つかっちゃったよ」と仲間に対して明るくふるまう雅彦の様子がかえって彼を苦しめたのでしょうね。

彼らの40年前を知っているわけでもないのに、わだかまりが解け年甲斐もなくじゃれあう二人の様子「元に戻れて良かった」と微笑ましく見てしまいました。

「俺が勝手にやったことじゃないか」とか「俺の成績が悪かっただけだよ」と慰め、それでも恐縮している神に対して「許してやるよ」と赦しの言葉をかける様子は、木梨さんだからこそ表現できるものでした。

今夜4話放送!雅彦(木梨憲武)と48年ぶりの再会を果たす親友役で中井貴一が出演!木梨自ら電話して盟友にオファー!木梨「同い年で長年の友達。本物の同級生感が出てると思います」 | TOPICS | 春になったら | 関西テレビ放送 カンテレ

美奈⼦(⾒上愛)

美奈子は圭吾(深澤辰哉)に思いを寄せており、「瞳が結婚することで圭吾が瞳をあきらめ、自分にチャンスが巡ってくるのではないか?」という打算的な思いを抱いていたことを正直に告白しました。

カズマルとの結婚を応援していたのは瞳に幸せを願っていたからだという大前提はあるものの、そこに私的な計算をのっけてしまっていた点について申し訳なく思っていたのでしょう。
「純度100パーセントの祝福じゃなかった」ことは言わなければわからないことですし、それを正直に打ち明けるあたりが友情ですね。

良心の呵責を感じ続ける側に対して、苦しみに気づいてあげられなかったことを描いている点では雅彦たちと共通しています。

カズマル芸人引退

カズマルが芸人を引退しました。
東大中退という経歴を生かして小学生向けの塾の講師になりましたね。

芸人として人前でしゃべることにも慣れていますし、向いていると思いますね。

後悔して再び芸人に戻る可能性もありますけど、明らかに才能がない彼が芸人に戻るのもいかがなものかと思うので、このまま行くんじゃないかな?

瞳を安心させたいカズマルと自分のために夢をあきらめてほしくない瞳のすれ違いが次回以降生じるのでしょう。

おわりに

死ぬまでにやりたいことリストを叶えてあげたいという思いと、近づいてくる死を直視することのつらさという裏腹な思いなど、一人の人間の中に矛盾する複数の感情が存在しているのが本作の特徴ですね。