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春になったら【第10話感想】

 

 

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木梨憲武さん、奈緒さん出演ドラマ『春になったら』第10話が放送されました。生まれてくる命と死を待つ父親など、いろんな物事が対比的に描かれていて丁寧さを感じるドラマです。

 

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ 月曜日 22:00~

放送日

2024年3月18日

公式サイト

春になったら | 関西テレビ放送 カンテレ

基本情報

原作

ありません

脚本

福田靖

キャスト

椎名瞳(奈緒)
椎名雅彦(木梨憲武)
岸圭吾(深澤辰哉)
⼤⾥美奈⼦(⾒上愛)
黒沢健(西垣匠)
神尾まき(筒井真理子)
杉村節子(小林聡美)
川上一馬(濱田岳)

相関図はコチラ↓

CHART | 春になったら | 関西テレビ放送 カンテレ

感想

いくつかの対比

このドラマはいくつかの対比の中で成り立っています。
結婚する娘と余命宣告をされた父親というのは言わずもがなですが、他にもあります。

一つ目の対比が瞳がまだ幼いころに亡くなった母と父・雅彦です。
母はある日突然交通事故で亡くなりました。
一方の雅彦は3か月前に余命宣告を受け、瞳は父との最後の時間をかみしめながら生きてきました。
今回雅彦が娘にがんであることを伝える前日・大晦日の回想から入ったことでその対比が強調されたように思います。

もう一つの対比が瞳の職業・助産師と父の死ですね。
今回瞳が初めて受け持った若い夫婦の出産の様子が結構長い時間描かれていました。
ここにさらに雅彦の思い出・瞳と名付けた理由が明かされて重なってくるんですよね。
目を大きく見開いて、人に寄り添う彼女が選んだ仕事が助産師だというのも感動的ですし、彼女が選んだカズマルを肯定するような意味合いもありますね。

このドラマは死を扱っていますし、主題が死であることには変わりはありません。
しかし瞳の出生をはじめ、数々の始まりを同時に描いていてもいるんですよね。
だからこそ、死を扱っているのに暗い感じがしないのかもしれません。

生まれた子供が「新しい季節が来るように」という願いを込めて名付けられたのも、タイトルを回収しています。

主題歌のタイトルも「ひとみ」なんですよね。

そして最後の対比が瞳の結婚式と雅彦の葬式です。
現時点では雅彦には秘密にされていますが、結婚式でありながら雅彦のための生前葬のようになっていくのでしょう。
二つの対照的な物事が一つに重なり合う様子はそれだけで特別感があります。

丁寧な作品

このように作品としての統一感があり非常に丁寧に描かれたドラマだと思います。

ただ、見始めたころほど興味もわかなくなってきました。

最初から父と娘の話であると割り切っていればそれでよかったのかもしれないですが、結婚相手のカズマルに思ったほど存在感がないんですよね。
彼がどのような人間なのか、実はよくわかってない気がするんです。
バズったのも息子のおかげだし、彼が芸人を続けているのも良い話だと思えないんです。

おわりに

ケイトベネットの件はあれで終わりなのかな?

次回最終回です。どんな式になるのでしょうね。