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春になったら【第11話感想】

 

 

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木梨憲武さん、奈緒さん出演ドラマ『春になったら』第11話が放送されました。最終回は二人の旅立ちを皆で祝福するという温かいものになりましたね。
途中若干失速した感じはしますが、一人一人のキャラクターに実在感がありとても満足でいる作品でした。

 

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ 月曜日 22:00~

放送日

2024年3月25日

公式サイト

春になったら | 関西テレビ放送 カンテレ

基本情報

原作

ありません

脚本

福田靖

キャスト

椎名瞳(奈緒)
椎名雅彦(木梨憲武)
岸圭吾(深澤辰哉)
⼤⾥美奈⼦(⾒上愛)
黒沢健(西垣匠)
神尾まき(筒井真理子)
杉村節子(小林聡美)
川上一馬(濱田岳)

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CHART | 春になったら | 関西テレビ放送 カンテレ

感想

最終回

最終回を迎えました。

内容的にはおおむね予想通り、瞳(奈緒)の結婚式と雅彦(木梨憲武)の生前葬・お別れ会を合同で開催するというものでしたね。
それを「旅立ちの会」としたのが印象的でした。

最終回だけを取り出して語ることも可能ですが、後ほどドラマ全体の感想として振り返るので、ここでは簡潔に気になったところだけ取り上げます。

私がよかったなぁと思ったのは雅彦の死の表現です。
神尾まき(筒井真理子)のスマホに瞳からの着信があり、そのバイブレーションが事態の変化を表現しているんです。

良い知らせであれ、悪い知らせであれ、携帯電話のバイブレーションの無機質でありながらも切迫感のある「あの感じ」は経験したことがある人も多いのではないかと思います。

全体の感想1~実在感

全11話を通した感想を書きながら最終話についても振り返りたいと思います。

このドラマの良い点は映像に映っていない余白をありありと感じられる点にあります。

視聴者として雅彦の最後の3か月間をともにしたわけですが、瞳と雅彦の暮らしぶり、築いてきた人間関係がリアルなんです。
木梨さんと奈緒さんの演技の影響もあるでしょうね。
最終回の展示された写真の数々を見ていると、まるで彼らと暮らしているかのような錯覚に陥りますし、二人が母を亡くしてからどのような生活を送っていたのか、あの鳥居の前をどのような気持ちで日々歩いていたのか、そういったものが伝わってくるんです。

日本のどこかでこの家族が暮らしているのではないかと思えるほど、二人のやり取りやたたずまいが自然なんです。

また、この3か月に至る以前の暮らしぶりも、二人の口から断片的に語られる過去だけで十分に想像できるんです。

全体の感想2~対比

瞳の職業は助産師であり、雅彦は余命3か月でした。
こういった対比がドラマの各所にちりばめられていて、作品に深みを与えています。
そういえば、ドラマの最初と最後は瞳が生まれてくる様子を収めたビデオの映像でしたね。
この世に歓迎されて生を受け、歓迎されて送られる人生のすばらしさ、その過程で出会った人々たちとのかけがえのない関係、そういった生きることの尊さが表現されています。
すべてがうまくいくわけではない人生、愛する人との別れも避けられない人生の中で「ドンマイドンマイ」と寄り添ってくれるかずまるの描かれ方も悪くはなかったです。

おわりに

派手さはないですし、類似する作品も多数ありますが、このドラマにはこのドラマの良さがあると思います。