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春になったら【第2話感想】

 

 

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木梨憲武さん、奈緒さん出演ドラマ『春になったら』第2話が放送されました。死ぬまでにやりたいことリストとして亡き妻や娘と過ごした彼の人生を振り返る旅が始まりそうです。似た者同士の親子の親しいからこそ隠していた悩み、心配をかけたくないという思いには共感しました。

 

放送日・あらすじ

放送枠

フジテレビ 月曜日 22:00~

放送日

2024年1月22日

公式サイト

春になったら | 関西テレビ放送 カンテレ

基本情報

原作

ありません

脚本

福田靖

キャスト

椎名瞳(奈緒)
椎名雅彦(木梨憲武)
岸圭吾(深澤辰哉)
⼤⾥美奈⼦(⾒上愛)
黒沢健(西垣匠)
神尾まき(筒井真理子)
杉村節子(小林聡美)
川上一馬(濱田岳)

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CHART | 春になったら | 関西テレビ放送 カンテレ

感想

第2話のテーマ

末期がんという深刻な内容を扱っているにもかかわらず、暗くなりすぎないのがこのドラマの良いところですね。
病が進行すると今より暗くなるかもしれないですけど、今のところは楽しく見られています。

今回は娘の瞳(奈緒)が抱いた疑問「父はなぜ死をすんなり受け入れたのか?」を解き明かす形で進行していきます。

余命宣告された人は一般に「否認、怒り、取引、抑うつ、受容」というプロセスを経て死を受け入れると言われています。

エリザベス・キューブラー=ロス - Wikipedia

このプロセスはよくドラマに登場しますよね。
私がこのプロセスを知ったきっかけは海外ドラマ『名探偵モンク』でした。
誤診により余命宣告された主人公がこのプロセスを猛スピードで辿るというギャグとして登場しています。
ギャグにされるぐらいなので、一般的に浸透しているのでしょう。

雅彦(木梨憲武)の生活の様子に大きな変化はなく、思い返してみると「あれが取引の段階だったのかな?」程度なんですよね。

ここが笑えると同時に、のちに瞳が仕事で悩みを抱えていたことに雅彦が気付かなかったエピソードと重なり、「親しいからこそ打ち明けられないことがある」という二人の関係性の話になっていくんですね。

やりたいことリスト

娘の「結婚までにやることリスト」に対抗して雅彦も「死ぬまでにやることリスト」を作成しました。

伊豆に関しては「海に行きたい」と話していましたが、実は妻との出会った思い出の地だったんですね。
おなかの中にはすでに瞳もいたそうで、雅彦のやりたいことリストは娘との思い出をめぐるものになるのでしょう。
過去の写真と現在の写真が横に並ぶ形で、アルバムになっていくのかも。
最期まで父親でいたいという雅彦の言葉には、娘こそが彼の人生そのものであることが感じ取れます。

「英語を話せるようになる」というのは『こんな夜更けにバナナかよ』を思い出しました。
雅彦には英語を使って何かやらなければならないことがあるのかもしれませんね。

瞳は自身の結婚が雅彦の「未練」となって、闘病してくれることを願っていましたが、父はすでにそんなこと乗り越えているんですよね。
この親子は似ていて、一度決めたことは変えない頑固さがあります。
お互い相手が一度言い出したら聞かないことは百も承知で、それを説得しようとするのから衝突するのですが、そういう関係って素敵ですよね。
木梨さんと奈緒さんが本物の親子のように見えてきます。

木梨さんは一切抑揚をつけず、常に大声でしゃべっています。
多少気になりますが、そういうキャラクターなのだろうし、「まぁ、海辺だし大声でしゃべるのは普通か」と思うことで納得することにします。

岸圭吾(深澤辰哉)

岸圭吾の職業が葬儀会社であることが判明しました。
結婚式の司会を頼まれたので、葬儀と結婚式を掛け持ちするなんていう展開があるかも。

美奈子との恋愛の進展も気になりますね。

おわりに

雅彦の「心から楽しむ」という販売員としてのモットーはカズマルクンのまったく毒がない芸風と似ている面もあります。

彼がいいやつであることはわかっているけど、娘の将来を心配して受け入れられない父親の心情が感じ取れました。